バーチャルな世界において、彼は、私の恋人。
でも、現実の世界においては、
どこかの家庭の父親。
あなたは、どんな父親なの?
俺は、ダメな親父だよ。
ダメ親父なのね!
そう。
父親像は、母親が作る。
それに当てはまらなければ、いい父親とは思われない。
きっと、俺は、悪いように言われてるんだろうな…。
子供はね、母親を守るために産まれてくるんだよ。
だからね、旦那の悪口を言ってもいいの。
私は、自分に言われてるかのように、それを聞く。
自分の胸に突き刺さる。
だけどね、
どんな父親でも、肯定することも忘れないで。
あなたは、それでいいの?
子孫が、健全に生きられるなら、それでいいよ。
彼の、父親としての、
大きな、大きな愛に気がつく。
俺の世界観は、正直、誰にも理解できないだろうからね。
あなたの世界観?
彼の世界観は、
本当の愛の世界。
愛おしい世界。
尊重する世界。
通りで、あなたは、愛に満ちていると感じるわけね。
今日も飲んでるの?
あては何?
彼の今日のお酒のお供は、
父の日に、娘さんからもらったビーフジャーキー。
嬉しかったよ。人生初!
彼の幸福感が、こちらにまで伝わってくる。
きっと、娘さんは、バイトしたお金で、父親の喜ぶ姿を想像して、これを買ったのだろう。
ねえ。
あなたは、決して、ダメ親父ではないよ。
あえて言わなかったけど、私は、そう感じていた。
それに、彼の世界観は、ちゃんと伝わっているじゃないの。ってね。