自転車で帰るので暗くなる前には戻って来なければならない。遅くても17時には五合目を出発したいところだ。
五合目で少し休んで早速出発。登山道入り口には数人の人が立っていて、これから登ろうとする人に声をかけて登山計画を聞いている。。山岳協会か何かの人なのかね?でもそういう呼びかけは非常に良いのでどんどんやって欲しいよね。
そこで貰ったパンフレットによると、六合目まで20分、そこから新七合目までが1時間となっている。下りは合わせて35分となっているので、新七合目まで行くことにした。
ところが、登り始めて愕然としたのだが、足が全く動かない。ココに辿りつくまでの自転車で体力を随分と使ってしまったのだ。最初は時間がないから今回は登頂は無理と思っていたが、何のことはない、時間に余裕があってもこの足では登頂などおぼつかなかっただろう。
そんなわけで足をガクガクいわせながら休み休み登っていく。登りはじめでこんなキツそうなヤツはオレ以外に見当たらない。周りの人も「この人、こんな調子で登りきるつもりなの?」と思ったことだろう。
それでも何とか新七合目に到着。驚いたことに、こんなのんびり登ってきたにも関わらず、所要時間はパンフレットに載っていた時間よりも短い。パンフレットの時間は相当余裕を見ているんだね。
この時点ですでに15:00近い時間になっている。本当は頂上で食べようと思っていたカレーだが、仕方がないのでここで食べることにする。今回はバーナー類は持ってきていなく、新兵器「タフボーイ」の力を試すことにした。6時間後でも76度以上を保つというその保温力に期待が高まる。
しかしオレが朝家を出るときから考えると既に10時間以上は経過している。本当にコレで美味しいカレーを食べることが出来るのか不安だったが、タフボーイはそんな不安を見事に吹き飛ばしてくれた。もちろん熱々というわけにはいかないが、食すには十分な温かさを保持していてくれた。
山で食べるカレーは下界の3割増しっていうのが定説なわけだが、そいつを5割り増しにするにはどうしたら良いか?その疑問へオレが導き出した答えがコレだ!!
料理はちょっとした工夫で美味しくなるというが、コレはその最たる例だね。カレーを食べたらもちろん食後のティータイムなわけだが、ここでもオレに抜かりは無い!!
ふう……本当は山頂で食べればもう5割り増しってところなんだけどね。まぁ、今回はこれで我慢することにしよう。
ティータイムを終えたらすぐ下山。ところが下山中にポツポツと雨が降ってきた。次第に雨は強くなってきて、五合目に下りた頃には本格的に降ってきた。
本当は少し様子を見たいところだが、暗くなる前に下り始めないと後が恐い。仕方無しに雨の中を自転車で下山開始。
雨で慎重にならなければいけない上に、霧で10m先が満足に見えない状態。それでも下りで40km/h以上は出るので雨よけにサングラスを付けたいのだが、視界が曇るのでそれも出来ない。雨が目に入って邪魔だが、路面のほんのちょっとした起伏を見逃すとスリップする恐れがあるからね。
結局15kmほど下ったら麓では雨が止んでいたのだが、この区間の下りは今まで1番恐かったね。もちろんその後も20kmほどずっと下り。最初は楽しいと思ったが、時速60kmで下っている時に車に追い越されると非常に緊張する。当然体力的には上りの方がキツイが、精神的には下りのほうがキツイって事が今回分かった。
そんなわけで心身共に疲れきった今回の富士登山。週末にもう1度彼女と富士宮口からリベンジするわけだが、その際は是非とも山頂まで行きたいものだ。もちろん次回はバスで五合目まで行くよって話(´∀`)
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