まずは未加工のナットを金属ヤスリで荒削り。元のナットがあればその通りに作れば良いので非常に楽だ。この時点でネックとの設置面はバッチリ加工しておくのが良いだろう。
頭の部分は少し大きめに作っておいて、その状態で弦の溝を切ってしまう。この溝切にはナットファイルというヤツを使うと楽で良いが、適切な幅のヤスリがあるのなら、それを使っても良い。ちなみにオレはHOSCOのナットファイルを使っている。ゲージは0.010/0.013/0.016/0.024/0.028/0.032/0.036/0.042/0.048/0.052だ。
弦の溝切で問題なのは、どれくらい深く切るかということだ。方法は色々とあるが、今回は単純に今までのヤツとの交換なので、12F上での弦高で合わせることにする。1~3弦で2mm弱、4~6弦で2mm強といったところか。後は微調整すれば良いだろう。
巻き弦の弦高を高くするのは、弦のテンションが緩くて振動の幅が大きいからだね。あんまり低くするとアタックが強いときにビビりやすくなるんだよ。
弦高を測る方法は単純に定規で見てもよいけど、より正確を期すのならシックネス・ゲージという道具を使うと良い。いわゆる隙間ゲージというヤツで、0.1mm単位で隙間を測ることが出来る優れものだ。オレは新潟精機のシクネスゲージ65Mを使っている。ホームセンターで普通に買えるから便利だよね。
そんなわけで出来たのがコレ。調子に乗って4つも作っちゃったよ。微妙に弦高を変えてあるので、用途に応じて付け替えることが出来るのが嬉しいよね。一番下がオリジナル。
安物のギターだとプラスチックのナットだったりするから、コイツを牛骨なんかに買えると雰囲気が出て良いんだよね。最初はナットを触るのは恐いと思うけど、ちょっと器用な人ならそれなりに満足するモノが作れると思うから、みんなも試しにナットを作ってみてはどうだろうって話(´∀`)
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