迷狂私酔の日々(再)

明鏡止水とはあまりに遠いこの日々。

【京都沖縄京都】09・花は凍え、宴は燃える

2012年04月07日 | 旅する。

4月7日 土曜日 京都

そういうわけで、京都月光荘大花見大会の当日になった。この日をもって愛一朗が月光荘を卒業する、というので全国から数百人が集まるらしい。何だか決戦の日みたいだ。

そういう日なんだが、私は今日は別にやることがあり、午後3時に病院にお見舞いに行く予定になっている。酒を飲んでいくわけにはいかないので、それまでは単独行動で。

まず郵便局へ行って野暮用をすませ、その近くの玄武神社や紫式部の墓を回る。

(ここが紫式部のお墓だそうです)

 

そのまま堀川通りを下がっていく。一週間前に咲いていなかった桜が、そろそろ咲き始めている。

水火天満宮で、しだれ桜を愛でる。

 

戯れに御所へと歩く。いろいろな桜が咲いている。

 

 

 なんだか人出が多いと思ったら、春の一般公開をやっていた。ほう。行ってみるか。

 

 

 ちょうど春興殿の前では舞が披露されていた。

 

 

 

出町柳まで歩き、〈ふたば〉の豆餅は列が長いのであきらめ、〈餃子の王将〉出町店でお昼を食べ、餃子をおみやげにして賀茂川沿いを北上する。

出雲路橋南のいつもの場所には、なんとコタツが20台も並べられていた。各種屋台にビール、泡盛、餅つき。移動する祭りを極めたらこんなカタチになるんだろうな。

 いろいろ挨拶しつつ、そそくさと抜けて、病院へ。大学時代の先輩を、かつての同級生と見舞う。その後、木屋町の変貌に驚きながらお好み焼きで一献かわす。

 

夜も更けたが、賀茂川の月光荘大花見に顔を出す。花冷えというにはあまりにも凍える天気だが、泡盛満タンプランで飲む。というか、飲まないと寒くてやってられない。アルコールはそのまま体を温めるエネルギーに変わるみたいで、まったく酔わない。 

暗いこともあり、知っている人も知らない人も関係なく、明るく騒ぐ。「キミの心のダイナモは熱く動いているか?」なんて、しらふでは言えない台詞を口走ってみたり。

やがて履物は行方不明になり、コタツもいくつか破壊され、何人かは倒れて眠り、何人かはエンジンがかかっていく。空気は澄み渡り、賀茂川の向こうに、満月に照らされて東山の稜線が浮かび上がっている。

歌がはじまった。

 

と、宴は夜を徹してつづくのだが、ひとり帰って船岡温泉へ。すぐにはお湯に触れないほどカラダが冷えきっていた。いやはや。