アリ@チャピ堂 お気楽本のブログ

日々の読書記録を勝手きままに書き記す

ミステリランキング5冠なんだね

2023-01-28 23:32:55 | ミステリー・ハードボイルド
気持ちよくだまされました


「medium 霊媒探偵城塚翡翠」相沢沙呼著 講談社 2019年

小説も読まず本屋にも寄らない
店頭で平積みになっている本を手に取るなどということはなくなって
巷でどんな本が読まれているか
随分と知らないまま過ごしてきた

新しく始まるテレビドラマの予告を見て
この小説の存在を知った
主演が清原果耶でなかったら関心も持たなかったかもしれない
気になってググってみたら原作は「ミステリランキング5冠」とある
ならば読んでからドラマを見ようと
手っ取り早くKindle版をぽちっとして読み始める
おいおい、ほんとに5冠?などと疑いを持ちつつ読み進む
そこで著者の罠にはまっているわけだが・・
ネタバレになってはいけないので書けないが
読み終えた時には5冠なんだねと納得する


「invert 城塚翡翠倒叙集」 相沢沙呼著 講談社 2021年
 <収録作品>
  雲上(うんじょう)の晴れ間
  泡沫(ほうまつ)の審判
  信用ならない目撃者


「invert II 覗き窓の死角」 相沢沙呼著 講談社 2022年
 <収録作品>
  生者の言伝(ことづて)
  覗き窓(ファインダー)の死角

テレビドラマは「霊媒探偵城塚翡翠」5話と「invert 城塚翡翠倒叙集」5話
それと伏線回収解説のための「特別版」が放映された
ドラマでどの話が取り上げられるのかわからないので
「invert城塚翡翠倒叙集」と「invert II 覗き窓の死角」も読まなければならない(こともなかろうが)
放映された順番は違うが「覗き窓(ファインダー)の死角」以外の話がドラマ化されている

著者は「倒叙式ミステリ」に思い入れがあるらしい
倒叙式と言えば「刑事コロンボ」となるが
むしろテレビドラマにこそ適したスタイルであるように思う
ならばドラマ化されてより面白味が増すはずだが
必ずしもそうなっていない印象がある
小説が先なのかドラマが先なのか
時間が限られたドラマでは
原作の面白さを伝えることが難しいのではないか
ミステリランキング5冠なのに視聴率が今一つだったのは
そういうことが原因ではないか
清原果耶と小柴風花はなかなかはまっていたと思うのだけれど
和製コロンボの古畑任三郎のようにシリーズ化は
ちょっと難しいか
?本の話なのかドラマの話なのか
「倒叙式」がテレビ向きだということを
もう少しきちんと書きたい気もするが
ここまで
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こんな風にビストロに通えたらいいのに

2021-06-16 10:24:56 | ミステリー・ハードボイルド
重いテーマもあるけれど楽しく読めました

近藤史恵(著)「ビストロ・パ・マル」シリーズ

「タルト・タタンの夢」  近藤 史恵 (著) 東京創元社(創元推理文庫) 2014年発行


「ヴァン・ショーをあなたに」 近藤 史恵 (著) 東京創元社 (創元推理文庫)   2015年発行


「マカロンはマカロン」 近藤 史恵 (著) 東京創元社 (創元推理文庫)   2020年発行

書評をちら読みしたら同じ動機で読み始めた人が結構いるようだ
テレビ東京で放映が始まったドラマ「シェフは名探偵」の原作で
ほぼビストロ・パ・マルの店内で進行する
いわゆる「ワンシチュエーションドラマ」が
西島秀俊、濱田岳、神尾佑、石井杏奈のキャストと
堤幸彦のトリックシリーズに携わった木村 ひさし総監督の演出の妙もあり
なかなか面白く原作も読んでみようと思った
小説も基本的には「ビストロ・パ・マル」を舞台としたシェフと客たちが織りなすドラマで
それぞれ7、8編の短編が収められ
同じ登場人物で綴られるオムニバス作品となっている
(小説の場合はシリーズ短編集ということで良いのか)

料理とミステリと言えば美食探偵「ネロ・ウルフ」や健康志向の「スペンサー・シリーズ」など
レシピ本が出ているものも少なくない
このシリーズは「死体」も出てこないし「大事件」も起きない
フランス家庭料理や違う国の食文化を「メインディッシュ」として
主な4人の登場人物の個性で楽しく読ませる
作品解説で著者が「クレイグ・ライスのような軽妙でキャラクターが立っているようなものがすごく好き」
とインタビューに答えて話していることを紹介している
そう知って物語に好感を持ち楽しく読めたことが納得できる
どんなに完璧なトリックであろうと偶然に勝る完全犯罪はない
こういうミステリーが私は好きなのだと改めて思いました

ビストロに限らず外食は苦手で
結構好き嫌いもあり美食家にはなれない
ワインは好きだがコース料理より高いフルボトルワインを注文する勇気と金も持ち合わせない
シェフと粋に言葉を交わし季節の美味しい料理を堪能できる
そんな常連客になれたら楽しいだろうが難しい
せめて小説の中の「ビストロ・パ・マル」に今少し通いたいと思う
シリーズはまだ続いているらしいので続編の出版が待ち遠しい
そして同じ著者の「サクリファイス」シリーズも読んでみたくなった


一読し、もう一度料理本を片手に精読しても楽しめそう
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冷戦以降複雑化するスパイ稼業?

2012-08-05 23:22:17 | ミステリー・ハードボイルド
「ツーリスト」自殺願望のあるスパイ


「ツーリスト 沈みゆく帝国のスパイ」(上) (ハヤカワ文庫NV)
オレン スタインハウアー (著)、 村上 博基 (訳) 早川書房



「ツーリスト 沈みゆく帝国のスパイ」(下) (ハヤカワ文庫NV)
オレン スタインハウアー (著)、 村上 博基 (訳) 早川書房


書店の文庫棚で平積みされており
腰巻に「スティーヴン・キング絶賛『ジョン・ル・カレ以降に書かれた最高のスパイ小説だ!』とあったので
そこまで言うならそんなにひどい小説ではないのだろう
ということで読みました

ひねくれ者はもちろん
ジョン・ル・カレ以前には傑作が多かったが最近はだめだ
その中ではましな方・・というようにも読む
少なくともそれ以前にはこの本より面白いスパイ小説があった
そう言っているわけだ
読み終えてこのスティーヴン・キングの言葉に間違いはないことを確信した

冷戦時代と今では読者に状況を説明するだけでも大変だろう
動機が希薄に思えるとことの迫真性が薄らぐ
と、どんでん返しの意外性もいささか弱めに

さて、比較されたジョン・ル・カレ何を読んでいたか
「ペリカン文書」と思い出したのは他の作家の作品
「寒い国から帰ってきたスパイ」「リトル・ドラマー・ガール」は読んだはずだが・・
フリー・マントルほど印象が残っていない
それぐらい面白いかとなると
そのぐらいは面白いとなる(印象の残り具合として)

こうした読み物がさらさらと読み飛ばせなく
持続力がなくなってきたことがつらい印象として残りました


新幹線の往復(東京・名古屋間)で読み切るにはもってこいの面白さ
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ラルフ・イーザウも?

2012-03-04 00:16:58 | ミステリー・ハードボイルド
「緋色の楽譜」 材料は秀逸


「緋色の楽譜 上」 ラルフ・イーザウ(著)  酒寄 進一 (訳) 東京創元社 2011年


「緋色の楽譜 下」 ラルフ・イーザウ(著)  酒寄 進一 (訳) 東京創元社 2011年


昨年10月31日初版(日本語訳が)という比較的新しい本
「ネシャン・サーガ」や「盗まれた記憶の博物館」を面白く読んだ記憶と
腰巻に「フリーメーソン、聖堂騎士団、謎の秘密結社、美貌の天才ピアニストに迫る魔の手」とあって
思わず買ってしまった

以下、ねたばれになるので読もうと思っている人はまずここで止めていただいて
まずは本を楽しんでください





ということでいささか行間を開けて

リストの歴史的ドラマ性の問題は別にして
事象として秘法の重みがそのように感じられない
何が秘密でその力がどうして絶大なのか
いろいろ考えると論理破綻をきたしている部分がずいぶんある気がする
ダヴィンチ・コードと何か(?)を足して2で割ったような小説であった

共感覚という知覚現象を想像することはできる
そういうことはありそうだ
しかし、音楽の音階と音色により文章が時制や指示語、それに固有名詞
それらが意識にとどめられるように再現性を持って浮かび上がってくる
この物語の一番肝心なところの説得力が
最後の最後結末に至って完全に崩されてしまう
そんな秘伝よりも人を意のままに操れることで十分怖いんじゃない?
奥義は正当な後継者である主人公が悟りわがものにするようだが
反物質ほどの(世界中を震撼とさせるような)威力は感じられない
伝わってこない

何よりも突き詰めた最後の隠し場所がバチカンの「教皇庁秘密文書保管所」では
ダン・ブラウンの「天使と悪魔」になってしまう
そこに導くのにヨーロッパをぐるっと一巡りしなければいけないのか
随所に設定上の無理があって
せっかくの着想の面白さが枯れていく・・

辻褄あわせが問題ではないが
読み手をうならせるものにかけている
いささか残念な感想になってしまった


作者が何かを意識しすぎてずれていく、そういう印象が強く残りました
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2010年を締めくくりはコナン・ドイル

2010-12-31 17:21:10 | ミステリー・ハードボイルド
「緋色の研究」は読書体験の原点か、そして連続更新もあと3日で一休み


「緋色の研究」 コナン・ドイル著 安部 知二訳 創元推理文庫 1960年発行

今年このブログを始めて
過去の読書体験が蘇る(思い出せないのは絞り出して・・)という良い機会になった
が、なまじ連続更新をと続けてしまったので
新しい本の合間に過去の思い出深い本をとの目論見はあっさりご破算になり
思い出の本を読み返していばかりいた

その中ではP.K.ディックを読み返すことになったのは
当時読み飛ばしたもので、新鮮な驚きを感じた本もあり
楽しい時間を再現することになった
経験を経て意味付けできること
その意味を別の視点から見直すことができた
ただ、第一印象は大事で
その時深く印象付けられたことが大きく揺らぐことはない
(はず・・)

コナン・ドイルは小学校の図書館で順番を争って読んだ本の一つであり
文学(とまでいかないにしろ)体験の第一歩ではある
江戸川乱歩のちょっと大人の世界を匂わせる児童向け全集
イラストがなんか艶めかしかった
アルセーヌ・ルパンもみな読んでいた
それ以外ではマンガの日本歴史とかが出始めたころで
これを図書室において良いのかと議論もあった時期だった

クイーン、クリスティ、チェスタトンそしてドイルと
ミステリではずせない作家であると同時に
読み返しても雰囲気がありトリックがどうであれ
終生付き合える作品が多数ある
と言って、クイーンとクリスティは手放してしまったが
今のアニメの定式化されたものとは
オリジナリティにおいて群を抜く
時代に先駆けているのだから当たり前であるのだが
文学を創生する師の時代に開拓された手法や作風でありながら
彼らの時代が知的財産の歴史的価値を十分に人々が意識していた
彷徨うことなく英知が未来を築くと確信していた時代だ
それが失われたとは思えない
そうした匂いをもった作品はまだまだたくさん生まれてきているはずだ
ライトノベルの中にも片鱗はあるかもしれない(あまり期待しないが)

来年は新しい本を読むための動機づけとなるよう
ブログの方針を改めていきたい
でも正月は文学的原体験を懐かしむ
正月らしい本をアップして区切りとしよう
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諧謔に満ちた語り手 チェスタトンと「木曜の男」

2010-12-30 16:42:02 | ミステリー・ハードボイルド
「ブラウン神父の童心」の童心とは何?


ブラウン神父の童心 G・K・チェスタトン著 福田恒存、中村 保男訳 創元推理文庫 1959年発行

G.K.チェスタトンの「ブラウン神父の童心」扉には
「奇想天外なトリック、痛烈な諷刺とユーモア、独特の逆説と警句、全五冊におよぶ色彩ゆたかなブラウン神父譚は、シャーロック・ホームズものと双璧をなす短編推理小説の宝庫で、作者チェスタトンのトリック創案率は古今の推理小説作家の中でも第一を占めるほど卓越した存在である。団子みたいにまんまるい童顔には、澄んだ目がぱちくりしている。不格好で小柄なからだに大きな黒い帽子と蝙蝠傘といういでたち。どこからみても質朴で能のない貧相な坊さんに過ぎない。しかし、ひとたびブラウン神父のおもむくところ、快刀乱麻をたつうように難事件が解決する!」
とあるが、まったくそのとおりです。
ブラウン神父への世間の評価が低すぎるように思えてなりません

G.K.チェスタトンという人の中にある
諧謔?批判精神?ただの天の邪鬼?そういう部分が災いしているのか

「木曜の男」はエスピオナージ(スパイもの)なのか
社会批評なのか、神学論争なのか・・
そういう作家が面白いと思う人には必読であろう

「トリック創案率は古今の推理小説作家の中でも第一を占める」は本当かどうかわからないが
ドイルとチェスタトンの作品を類型化すれば
現在のトリックは基本的にそのいずれかをあてはめることができるだろう
(時刻表ねたは正確な日本だからできる?)

ところで「ブラウン神父の童心」というのは
「団子みたいにまんまるい童顔」という風貌と関連付けて訳されたのかと思っているが
原題“The Innocence of Father Brown”の“innocence”の訳としてはどうなのだろう
チェスタトンとしてはもいう少し違った訳され方を期待しているのではないだろうか

翻訳サイトで翻訳すると

ブラウン神父に関する潔白 yahoo
ブラウン神父の無実 エキサイト、ニフティ、OCN
ブラウン神父の無罪 livedoor
父のイノセンスブラウン google

という結果になった(googleはおバカな感じがする)
まあ「無罪」、「無実」でも「潔白」でもない
「無垢」「純真」・・と悩んだ末の「童心」なのだろうか

いずれにしてもブラウン神父シリーズをまだお読みでない方は
ぜひご一読をお勧めします


フランボウも捨てがたいキャラクターだ
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灰色の脳細胞に隙間は無いだろう

2010-12-29 21:39:58 | ミステリー・ハードボイルド
「ゼロ時間へ」 推理小説はトリックだけでなくて構想を問われる時代に


「ゼロ時間へ」 アガサ・クリスティー (著)著 田村 隆一(訳) 早川書房(ハヤカワ文庫)

クイーンもクリスティも文庫を全部処分してしまった
読み直すまでもないだろうと
狭い家なのですべての本を残しておくことができない
仕方のないことではある

だから読みかえすことができない
クリスティは何冊あったのか?
「そして誰もいなくなった」「スタイルズ荘の怪事件」「アクロイド殺し」「書斎の死体」・・
代表作はいくつかあったはず
なかでこの作品がとても印象深かったのは
トリックではなく構想が面白い
そういう作品の最初であったからだろう

エドガー・アラン・ポーは「C・オーギュスト・デュパン」という探偵を生みだしたけれど
むしろゴシックホラー的な小説が多い
そしてコナン・ドイル、チェスタトンと推理小説の原型が作られていく
改めて読むとドイルにしろチェスタトンにしろ
ホームズやブラウン神父という主人公のキャラクターも作品の価値を高めているが
何よりも迷宮入りと思わせる難事件の謎を解き明かす
そこが物語の成否を決める要素であった

私が熱心に推理小説を読んでいた1960年頃
推理小説と言えばドイル、チェスタトン、クイーン、クリスティこの4人ははずせない
あとヴァン・ダイン、A.A.ミルン(あのプーさんの)とか・・
その後が続かないのは嗜好がハードボイルドに移って行ったからか

そういえば「ゼロ時間へ」もハヤカワ文庫は田村隆一訳だったと思う
今は違う訳者であるようだ
なぜなんだろう・・

年の終わりに改めて原点回帰し1年を締めくくろうかと思った次第

 事件は原因があって起きているのだ
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ドルリー・レーン4部作が良い

2010-12-28 23:11:09 | ミステリー・ハードボイルド
「Yの悲劇」は「ドルリー・レーン最後の事件」への布石か


「Yの悲劇」エラリー・クイーン著,田村隆一訳 角川文庫 1961年発行

推理小説あるいは探偵小説というジャンルにおいて
エラリー・クィーンあるいはバーナビー・ロスの作品は
古典であり、その代表作は不朽の名作といえる

「Xの悲劇」「Yの悲劇」「Zの悲劇」そして「ドルリー・レーン最後の事件」
の4部作はバーナビー・ロス名義で発表されたが
やはりクイーンの作品の中では最も読まれているし優れている
「面白い作品」なのではないだろうか

エラリー・クイーンは親戚にあたる2人が合作する際に用いるペンネームで
刑事コロンボの「構想の死角」ではこのクイーン氏を彷彿とさせる
人気作家が登場している

推理小説の歴史が刻まれていくうちに
どのようなプロットもいつかどこかで書かれているように思われる
オリジナリティや新機軸を出そうとすれば
面白いなどと言うことにこだわっているわけにはいかない
そういう意味では今の作家の方が大変なのかもしれない

 本は処分してしまいました、それは田村隆一訳だったと思います
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天性のストーリー・テラー、衝撃のデビュー作

2010-12-16 23:00:00 | ミステリー・ハードボイルド
「シンプルプラン」スティーブン・キング絶賛


シンプル・プラン (扶桑社ミステリー)
スコット・スミス
扶桑社

「シンプル・プラン」スコット・スミス著 近藤 純夫訳 扶桑社ミステリー 1994年発行

東京出張の時、名古屋駅のキオスクで買い
往復の新幹線の中で読んだ

腰巻にはでかでかと「スティーブン・キング絶賛」とある
スティーブン・キングは児童書だったけれど
そのつながりで紹介する
2005年の「このミステリーがすごい」海外編 第1位だった

面白いことと読んで楽しいことは別で
これはうならせるものではあるが楽しくは無かった
そういう印象がある
最近読んだ本では「チャイルド44」??
このミス第1位の本は暗い本が多いのか??

どうしてもという本ではないかもしれない

 くらーい話で息がつまりそうであった(ように覚えているが・・)
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クリフ・ジェーンウェイが滑った・・

2010-12-09 23:00:00 | ミステリー・ハードボイルド
「愛書家の死」 作家には誰でも好不調はつきもの がっかりしないこと

愛書家の死 (ハヤカワ・ミステリ文庫 タ 2-10)
ジョン・ダニング
早川書房

「愛書家の死」ジョン・ダニング著 横山 啓明訳 ハヤカワ・ミステリ文庫 2010年発行

これまでの4冊はそれなりに雰囲気を楽しむことができたし
物語それとして、ミステリの出来としても楽しめるものだった
本に喜びを見出すことがわからないと
このシリーズの面白さは半減する・・というような気もする
競馬のことがわからないから5冊目ははずれたのだろうか

あっと言う間に犯人が分かってしまい
かつ、まさかそんなことはないだろうと
そう思っていても、何か納得させるものがあれば良いが・・ない
恋人との破局も今ひとつ

本屋との契約を果たすために書いた本なのか・・残念

 高速道路で渋滞中のバスの中、他にすることが無かったので読めたのかもしれない
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