BOOTES(ボーティーズケンネル、コーギー専門犬舎)

BOOTESとはギリシャ語で牛飼い座の意味を持ちます。コーギーは牛を追う犬なので、これを犬舎名としました。

放し飼いの犬への対応方法

2021年10月14日 | 犬の話
直接的なタイトルになってしまったなとつくづく思います。
実は先月、犬に噛まれました。
タイトル通り、散歩中にハーネスが外れ、結果として放し飼いになってしまった柴犬にです。

シチュエーションとしては、電車の音が苦手な若い柴犬を、線路の近くの散歩コースに連れて行き、
電車が通りかかってその音に驚いた犬の体からハーネスのスナップが外れ、道路を逃げている最中に
私とテトが通りかかり、犬が逃げていく方向から車が来ているので、轢かれると思い、
柴犬をおびき寄せ、捕まえるか手で追いやろうかと迷って柴犬の首元に手をやったとたん、
強く腕にかみつかれました。

かなりの勢いで嚙みつかれたため、骨に達してはいけないと思い、腕に力を入れたら、
柴犬は噛みつきを強くし、首を振り始めたので、反対側の手で殴ろうと思ったら、
今度はそちらの腕も強く噛みつかれました。

この時点で運転手が車を停めてくれて、私は痛さにうずくまり、それでも走ってきた飼い主に
”犬を捕まえて!!”と叫び、運転手が私の方に駆け寄ってくれた時には、柴犬はテトへ攻撃を仕掛けていました。
テトは応戦していましたが、老犬で動きが鈍いので、テトのリードを引っ張り、そのすきに
飼い主が柴犬を捕まえてくれたものの、今度は飼い主の手へ噛みつき、大流血。
そのまま捕まえ続けてくれてはいたものの、ハーネスを付け直すことはできず、抱き上げて
抑えることしかできませんでした。

テトは問題ありませんでしたが、私が痛さでうずくまったまま立てず、薄手の長袖があふれてきた
血で染まり、道路に血だまりができていき、道路の真ん中で動けなくなり、救急搬送されました。
手がしびれて感覚はなかったものの、幸い指の神経は無事でした。
救急に運ばれて、傷口を洗浄し、大きな傷口8か所のうち4か所を縫ってもらいました。

いわゆる咬傷事故というやつです。
この日初めて会った柴犬でした。

この事故でいろいろ考えました。

まず、放し飼いになってしまった犬は、交通事故にあっても致し方ないということです。
私はもう二度とこういう状態の犬に手は出しません。轢かれるならそれまでなんです。

ハーネスとロングリードを使っている飼い主には近づきたくありません。
犬をコントロールできないからです。

噛まれた時は無理に引き抜かないこと、は実践できましたが、力を入れてはいけませんでした。
犬は抵抗されたと思って、さらに強く噛むそうです。

被害者も反省しました。

その後加害者と話しをして、犬としつけ教室に行くとか、コントロールしてほしいとお願いをしました。
ハーネスは外れる事故が多いので、首輪とリードを併用した方がいいと、別の犬飼いからも話しました。
警察に被害届は出さないから、犬は処分しないでほしいとお願いしました。

痛みに耐えること2週間後、加害者に犬の飼育状況を改善していただけたか、柴犬と一緒に
会うことにしました。

結果、またハーネスが外れ、柴飼い主が噛まれました。

どうやらこの柴犬には首輪がつけられないそうです。
首回りを触ると嫌がるので、ハーネスという選択で、私が噛まれた時と同じハーネスではないものの、
緩んでいると困ると、外で締めなおしていたところに私が犬連れでやってきて、
うちの犬に攻撃を仕掛けてハーネスが外れ、それを取り押さえた飼い主が噛まれ、またしても病院送り。

世の中にはいろいろな犬の用具がありますが、それを利用できるかは飼い主の力量に
よるところなのだとつくづく思いました。
犬への接し方、問題が発生した際のアプローチの仕方、これも同じです。

孤高の柴飼いでも構いませんが、他の犬や人が暮らしている場所でこれは困ります。
保健所にお願いして、柴犬を引き取ってもらうことを依頼した方が、犬と近所の住人のためかも
しれないと思いました。
飼い主が対策とれなければ、そうするしかないのです。

今回はかなり力強く、はっきりとお話をさせてもらい、近所にある警察犬訓練所に
相談してもらうことになりました。
まだ預けが始まったばかりで、結果が出るのはもう少し先でしょう。

神経質で臆病な若い雄の柴犬。
一番難しいところを初めて飼う犬に選んでしまった、初心者飼い主一家です。

私と出会ってしまったことが、メンドクサイになるか、普通の犬との生活になるかは、
まだわかりません。
傷口はふさがりましたが、内部が時々痛みます。
非常に目立つ傷跡の治療も残っています。
破傷風ワクチンは3回目を1年後に打たなければなりません。
もう少し付き合いが続くようです。


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