このカテゴリーはウレタンクリアーについていろいろと
書いていこうと思います。
ウレタンクリアーといえば・・・
ウレタンクリアーとラッカークリアーの比較
ウレタンクリアー | ラッカークリアー | |
硬化の仕組み | 主剤と硬化剤の化学反応 | 溶剤の揮発による顔料の定着 |
塗膜 | 強い。研ぎ出し時下地が出にくい。 | 弱い。研ぎ出し時下地が出やすい。 |
デカールへの影響 | 弱い。 | 強い。いきなり吹くとデカールが溶ける。 |
ヒケ | シンナー分が少ないのでヒケが少ない。 | シンナー分が多いのでヒケが多い。 |
乾燥時間 | シンナー分にもよるが、おおむね1〜2日。 | 触手時間は3,4日だが、シンナー分が完全に抜けるのは1ヶ月以上。 |
艶 | 未経験者が吹いても良好。 | 経験者との差が出やすい |
乾燥前に触ったら? | 内部から硬化するので、指紋が消える。 | 指紋がついたまま定着 |
経年変化 | ほとんど無し | 艶退けが激しい |
こんな特徴があり・・・とてもメリットが多いように見えますが
わけのわからない失敗もあるのです。
簡単なようで難しいのがウレタンクリアだと思います。
むしろ、使いたての初心者の方の方が
うまく塗れて、使い込んが人ほど失敗があるかも・・・・
さてさて・・・今回の失敗談は・・・・・
「パーティングラインの浮き出し」
この事故は、ネットで探してもなかなか起こった方は
いないようですが、自分はなりました!
工程としましては、ボディは言うまでもなく処理を行いました。シルバー塗装を行うので・・・。
サフ→#2000で整え→シルバー塗装→1:2=クリアー:シルバー塗装→2:1=クリアー:シルバー塗装
この後、目視でキズ、やパーティングラインの忘れがないか再度確認後に
ウレタンクリアを吹いたのですが、時間が経つにつれて写真のような
現象になりました。
挫折しかけましたが、ウレタンクリアの販売元に問い合わせたところ
やっぱでるみたいなのです。
特にシルバーはよく目立つので、デカールが少ない車種はラッカークリアを
使うとのこと・・・・。
やっぱそうなのか!?
ちなみに、のちにメッキ塗装のテストを兼ねて、廃棄ボディに無塗装の状態で
ウレタンクリアーを吹き付けたところ・・・・
ツヤがでませんでした・・・。
むしろ、塗料をボディが吸ったような感覚です。
ってことは、ウレタンクリアーはガレキやメタルにはもってこいですが
プラにはそれなりのデメリットがあるってことですね・・・・。
ただ、普通の色は全然目立たないのでいいんですが
メタリック系は考え物です。
使ったウレタンクリアーは某模型店のウレタンクリアーですが
ロックペイントのウレタンクリアーでも全く同じ現象を
確認してます。
施工時は綺麗でも、6時間硬化後発生します。プラの色はシルバーです。