原発事故3.11 今日はあの日の1日前?

第二の福島はいつでも起こる。

生体濃縮が露見・・ムラソイから25万4千ベクレル

2013-01-26 00:33:07 | 日記
2013年01月20日
生体濃縮が露見・・ムラソイから25万4千ベクレル
福島の魚から基準2540倍の放射性セシウム2013.1.19 10:28 [放射能漏れ]
 東京電力は18日、福島第1原発の港湾内で取った魚の一種、ムラソイから1キロ当たり25万4000ベクレルの放射性セシウム濃度が検出されたと発表した。国の基準の2540倍で、過去最高の値を記録した。

 東電によると、ムラソイは昨年12月20日に採取された。国が定める一般食品の基準値は1キロ100ベクレルで、これまでは昨年8月に採取したアイナメから1キロ2万5800ベクレルの放射性セシウム濃度が記録されたのが最高だった。港湾内ではほかに、アイナメが4万ベクレル、タケノコメバルが10万1000ベクレルと、いずれも基準の1000倍を超える高い放射性レベルだった。

 東電の担当者は「魚が事故の初期に放射性物質を取り込んだのであれば、これくらいの値が出るのは不思議ではない」とコメントしている。

 いい加減、プロなんですから(記事を書くことでカネを得ている)新聞記者も放射能の知識を持ち、東電がバカなことを言い出せば、直ちに突っ込むべきでしょう。大本営発表のようにたれ流すだのは、記者ではなく、スポークスマンと呼ばれますが

まず、このムラソイ、魚については(も)全くわかりませんので、ちょっと調べてみます。


生態◆
■浅い岩礁域に生息。
■卵胎生で春から初夏に仔魚を産む。
市場での評価・取り扱われ方◆
入荷は少ない。値段は安い

プランクトンを食べているようには見えませんから、岩礁のコンブや、貝などを食べているのでしょうか?
(コメント欄から-食餌)
カサゴ目フサカサゴ科メバル属の浅瀬に住む海水魚。
食性は肉食で噛みちぎったりせず丸呑みするので、口に入る大きさの小魚や海老などを食していると思われています。
回遊はせず同じ場所で生息し、成長がゆっくりで5年でやっと20cmくらいに成長します。
身は白身で淡泊、生で食べるとコリコリとした食感が楽しめます。
カサゴよりも食感はサッパリしているそうです。

夜行性で昼間は岩陰に潜み、夜になると中層に浮上し、小魚やエビなどを食べます。釣り魚としても人気があります。最近はルアーで釣る人も多く、写真のソイの口の中に見えているのは小魚などに似せたソフトベイトという疑似餌かと思います。
(情報ありがとうございました)

海産物に関しては、御用学者がウソばかり述べています。一つのウソだけを取り上げても、その場面ではその嘘が通用するように数字で誤魔化してくる能力は発達していますので、見破ることは出来ませんが、その卑劣な言葉を覚えておき、その後出てくる報道と照らし合わせることで、何が本当で何がウソかは、必然的に明らかになってきます。本当であることを証明するのは、権威のある機関ではなく、事実そのものなのですから。


 福島沖の海水のセシウム濃度は十分に低くなっており、東電の担当者は事故当初に吸い込んだセシウムだとうそぶいています。だとすると、吸収後50日ごとに半分に減っていくはずですから、25万ベクレルのセシウムは、500日前には2億5600万ベクレルものセシウムに汚染されていたことになってしまいます。
 
今     25万ベクレル
50日前   50万ベクレル
100日前 100万ベクレル
150日前 200万ベクレル
200日前 400万ベクレル
250日前 800万ベクレル
300日前 1600万ベクレル
350日前 3200万ベクレル
400日前 6400万ベクレル
450日前 1億2800万ベクレル
500日前 2億5600万ベクレル

つまり東電の広報が苦し紛れに説明した「魚が事故の初期に放射性物質を取り込んだのであれば、これくらいの値が出るのは不思議ではない」は、生体内半減期を全く無視した言葉なのです。今まで、海産物に取り込まれたセシウムは、すぐに半分になっていくから全く問題ないと言っていたことと、完璧に矛盾します。

 実験では50日でセシウムが生体内から消えていくわけですから、おそらくそれは正しいでしょう。だとすると何が起きているのか・・・答えは一つ 食物連鎖による生体濃縮です。


 水産庁、およびチーム中川の主張をまとめますと次のようになります。
・食物連鎖を通じた生物濃縮・蓄積はほとんどない
・体内に入ったセシウムは体内に均一に分布し、50日程度で半減する。

このメカニズムで、どうして事故から2年近くたっているこの時期にムラソイから25万ベクレルもの放射性セシウムが検出されるのでしょう。是非とも「正しい」知識できちんと説明してもらいたいものです。

 私の答えは簡単です。食物連鎖を通じた生体濃縮が福島沖で進んでいるから、このように25万ベクレルもの魚が見つかる。今後、このセシウム汚染は太平洋全域に広がり、地球の生命自体を脅かすことになることは間違いありません。経済性云々の前に生命がなくなるのです。

 ドイツのGOMARが行った海洋汚染のシミュレーション