【叫喚地獄(きょうかんじごく)】
仏陀は比丘たちに語り続ける。
「第四の大地獄「叫喚地獄」の周囲もまた、十六の小地獄が取り囲んでいる。
「叫喚地獄」も十六の小地獄も、どれもが500ヨージャナ(約3500km)四方の広さである。
第四の大地獄はどうして「叫喚地獄」というのか。
この地獄にたどり着いた罪人は、
すぐに数人の獄卒に捕らえられ、
大きな鼎(かなえ・神への犠牲獣を煮るための三つ足の祭器)に放り込まれる。
ぐらぐらと沸き立つ熱湯の中で罪人は茹でられる。
“叫び、喚く声”、泣き声、悲鳴、苦しみ痛み、辛酸の毒は万倍にもなるが、
罪の償いが終わらないので死ぬことも出来ない。
“叫び、喚く声”の止むことがないので、「叫喚地獄」と呼ばれる。
また次に、この地獄にたどり着いた罪人は、
すぐに数人の獄卒に捕らえられ、
大きな鉄の釜(口の小さく、胴の丸々と張った形状のもの)に投げ入れられる。
ぐらぐらと沸き立つ熱湯の中をぐるぐると回りながら、罪人は茹でられる。
“叫び、喚く声”、泣き声、悲鳴、苦しみ痛み、辛酸の毒は万倍にもなるが、
罪の償いが終わらないので死ぬことも出来ない。
“叫び、喚く声”の止むことがないので、「叫喚地獄」と呼ばれる。
また次に、この地獄にたどり着いた罪人は、
すぐに数人の獄卒に捕らえられ、
小さな釜の中に押し込められる。
ぐつぐつと沸き上がる熱湯とともに罪人は煮られる。
“叫び、喚く声”、泣き声、悲鳴、苦しみ痛み、辛酸の毒は万倍にもなるが、
罪の償いが終わらないので死ぬことも出来ない。
“叫び、喚く声”の止むことがないので、「叫喚地獄」と呼ばれる。
また次に、この地獄にたどり着いた罪人は、
すぐに数人の獄卒に捕らえられ、
大きなはそり(煮たり、煎ったりすることに用いる底の浅い鍋)に放り込まれる。
鉄板にひっついた体の面が焼かれると、裏返されて反対の面も焼かれる。
そうして全身をくまなく煎じ炒られるのだ。
“叫び、喚く声”、泣き声、悲鳴、苦しみ痛み、辛酸の毒は万倍にもなるが、
罪の償いが終わらないので死ぬことも出来ない。
“叫び、喚く声”の止むことがないので、「叫喚地獄」と呼ばれる。
罪人は、永らく苦しみを受けた後に、「叫喚地獄」を出る。
しかし
この地獄に恐れをなして救いを求めて走り出しても、
その宿業に引かれて「黒沙地獄」以下の十六の小地獄にたどり着いてしまう。
その小地獄で罪の償いを終えてから、ようやく死ぬことが出来るのだ」
仏陀は比丘たちに語り続ける。
「第四の大地獄「叫喚地獄」の周囲もまた、十六の小地獄が取り囲んでいる。
「叫喚地獄」も十六の小地獄も、どれもが500ヨージャナ(約3500km)四方の広さである。
第四の大地獄はどうして「叫喚地獄」というのか。
この地獄にたどり着いた罪人は、
すぐに数人の獄卒に捕らえられ、
大きな鼎(かなえ・神への犠牲獣を煮るための三つ足の祭器)に放り込まれる。
ぐらぐらと沸き立つ熱湯の中で罪人は茹でられる。
“叫び、喚く声”、泣き声、悲鳴、苦しみ痛み、辛酸の毒は万倍にもなるが、
罪の償いが終わらないので死ぬことも出来ない。
“叫び、喚く声”の止むことがないので、「叫喚地獄」と呼ばれる。
また次に、この地獄にたどり着いた罪人は、
すぐに数人の獄卒に捕らえられ、
大きな鉄の釜(口の小さく、胴の丸々と張った形状のもの)に投げ入れられる。
ぐらぐらと沸き立つ熱湯の中をぐるぐると回りながら、罪人は茹でられる。
“叫び、喚く声”、泣き声、悲鳴、苦しみ痛み、辛酸の毒は万倍にもなるが、
罪の償いが終わらないので死ぬことも出来ない。
“叫び、喚く声”の止むことがないので、「叫喚地獄」と呼ばれる。
また次に、この地獄にたどり着いた罪人は、
すぐに数人の獄卒に捕らえられ、
小さな釜の中に押し込められる。
ぐつぐつと沸き上がる熱湯とともに罪人は煮られる。
“叫び、喚く声”、泣き声、悲鳴、苦しみ痛み、辛酸の毒は万倍にもなるが、
罪の償いが終わらないので死ぬことも出来ない。
“叫び、喚く声”の止むことがないので、「叫喚地獄」と呼ばれる。
また次に、この地獄にたどり着いた罪人は、
すぐに数人の獄卒に捕らえられ、
大きなはそり(煮たり、煎ったりすることに用いる底の浅い鍋)に放り込まれる。
鉄板にひっついた体の面が焼かれると、裏返されて反対の面も焼かれる。
そうして全身をくまなく煎じ炒られるのだ。
“叫び、喚く声”、泣き声、悲鳴、苦しみ痛み、辛酸の毒は万倍にもなるが、
罪の償いが終わらないので死ぬことも出来ない。
“叫び、喚く声”の止むことがないので、「叫喚地獄」と呼ばれる。
罪人は、永らく苦しみを受けた後に、「叫喚地獄」を出る。
しかし
この地獄に恐れをなして救いを求めて走り出しても、
その宿業に引かれて「黒沙地獄」以下の十六の小地獄にたどり着いてしまう。
その小地獄で罪の償いを終えてから、ようやく死ぬことが出来るのだ」
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