この〈阿修羅たち〉の様子を察知して
〈ナンダ龍王(ナンダ・幸せ)〉と
〈バツナンダ龍王(バッダーナンダ・喜びに満ちた)〉は
須弥山を七重に取り囲んでとぐろを巻き、締め上げた。
山々もその間の谷も
大きく揺れ、軋んで悲鳴を上げる。
この軋みによって
“かすかな雲”がどこまでも広がり、
“うっすらとした細かな雨”を降らせる。
また
〈龍王たち〉はその尾で大海原を打ち付け
“海水の波頭”は大きく噴き上がって
須弥山の山頂まで至った。
この時
〈須弥山頂にある忉利天〉の神々は
心中でこのように思ったのだった。
『“うす雲”がどこまでも広がり
“ごくかすかな雨”が降りしきっている。
さらには
あの“海水の波しぶき”が
ここ須弥山の頂上までも届いて来た。
これぞまさに
〈阿修羅どもとの戦いの時〉が来たのだ。
これらの不思議が
それを示しているのだ』と。
〈ナンダ龍王(ナンダ・幸せ)〉と
〈バツナンダ龍王(バッダーナンダ・喜びに満ちた)〉は
須弥山を七重に取り囲んでとぐろを巻き、締め上げた。
山々もその間の谷も
大きく揺れ、軋んで悲鳴を上げる。
この軋みによって
“かすかな雲”がどこまでも広がり、
“うっすらとした細かな雨”を降らせる。
また
〈龍王たち〉はその尾で大海原を打ち付け
“海水の波頭”は大きく噴き上がって
須弥山の山頂まで至った。
この時
〈須弥山頂にある忉利天〉の神々は
心中でこのように思ったのだった。
『“うす雲”がどこまでも広がり
“ごくかすかな雨”が降りしきっている。
さらには
あの“海水の波しぶき”が
ここ須弥山の頂上までも届いて来た。
これぞまさに
〈阿修羅どもとの戦いの時〉が来たのだ。
これらの不思議が
それを示しているのだ』と。
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