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誰にとっても夏休みはとても嬉しいもの。
特に留学生は長期休暇の間に、日本でたまったもやもやを帰国して一掃する
いいチャンスです。
私の担当するあるクラスでも、6、7人の人が一時帰国します。
『お母さんの作ったおいしい料理をたくさん食べて、元気になって帰って来てね』
学生にとって留学自体が(育って来た長い過程を考えれば)非日常。
家族の元に戻り、思いっきり遊んで、食べて、おしゃべりすれば、
異文化でのストレスはかなり回復するはずです。
夏休みは約40日。
心配なのは、1ヶ月以上帰国している学生たちの日本語。
成績が良くて、積極的な学生ほど、帰国しても1、2週間ぐらいです。
今回の1ヶ月以上母国に滞在するメンバーの中には数人、成績が芳しくない学生がいます。
『日本語忘れないでね!』
とは言ってみたものの、けっこう難しいかな~。
母国語だけの世界に1ヶ月いれば、日本語の力は『後退』の一途でしょう。
以前、私が在籍した日本語学校では、日本語がうまく習得できていない場合
もう一度同じレベルのクラスでやり直すことが可能でした。
しかし、専門学校や大学で勉強する留学生には、そんな選択はほとんどできません。
つまり、後戻りしてやり直すことは、時間的にも経済的にも制約あり、ということです。
「何をしたいのか、何ができるのか、今やらなければならないことは何か」を
国に帰って、もう一度考えてほしいな~、と思います、、、。
それが
一ヶ月以上、国に帰る学生たちへの、私のささやかな願いです。
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写真は『こころの色』というワークショップででき上がった学生たちの作品