buriのフリーランスな日々 

東京武蔵野、赤松や桜、ドングリの木々に囲まれて育ち、原宿で青春をすごした後、中国と深く関わったburiのメモブログ

風と向き合う

2010年08月22日 | 旅のお話
気持ち的には子どものことで、橋渡りのような毎日を過ごしています。
楽観的過ぎる息子ふたり
(ひとりは火曜日に上海留学に出発、もう一人は今月末大学入試)
に、ちょっとやきもきしている数日です。

「いいのかね~、、毎日ほんのちょっとだけの準備で。」

と言うと、

「いいんだよ!」と返ってきます。
フ~ン、じゃあ、まあ自分たちの責任でお願いしますね!


さて、次男の夏休みの宿題のレポートを見ていたら、とっても興味が出てきました。
JR山陰線の観光スポット「余部(あまるべ)橋梁」についてです。

この余部橋梁は100年ほど前、山陰線の京都方面と山陰出雲方面をつなげるための
最後の工事だったそうです。
実に100年の歴史のある鉄橋です! 
橋って100年も使えるのですね。

橋梁はトレッスル橋とよばれ、鉄骨を組み合わせたもので
三方を山に挟まれ、一方を海に面している難しい地形に建設されました。
一年中、海からは潮風、山からは突風が吹いてくる場所で
橋の維持は常に風との戦いだったそうです。

風速基準で毎秒25mを超えると、列車を停止させなければならず、
列車は運休、遅延を繰り返したそうですが、
24年前にとうとう鉄橋からの列車転落事故が起き、死傷者が出てしまいました。
原因は予期せぬ山からの突風に煽られた、ということです。
その後、風速制限を毎秒20mにして安全運行に努めることになりましたが、
その影響でさらに運休、遅延が増えたということです。
鉄道が止まれば、地方の経済や人々の通勤通学など、生活にも影響が出てきます。

もっと風に強い橋の架け替えを、という提案が実に40年も前から出されていたそうですが
行政はそれに取り組むも、財政面での工面がつかず、架け替えは実現しませんでした。
2007年に、やっと低コストで建設できる風に強いコンクリート橋を導入することになり、
先週、新しい橋への架け替えが終了、列車が新橋梁を行き来しはじめたのだそうです。

橋の架け替えには風と向き合う事とともに、
「お金」にも向き合わなければならなかったのですね。

風に強い橋の架け替え開通、ほんとうにすごいです。
昨日はじっくり余部鉄橋関係の資料を調べてしまいました。
実はこの余部鉄橋は鉄道ファンのみならず、山陰の観光スポットとして
ずっと注目されてきたそうです。
確かにすごくきれいな場所です。
来年当たり、ぜひぜひ行ってみたいな~と思いました。

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写真は余部鉄橋
http://kobe-mari.maxs.jp/kami/amarube_data.htm










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