ブリキ屋

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安楽死【日本ブログ村:日本経済注目記事ランキング3位】

2016年01月12日 | 高齢者

欧州の安楽死合法化

新年早々縁起でもない!...と思われる方はご遠慮ください。

今日イスラエルの”ハッピーエンドの選び方”と言う映画を銀座で見てきました。
老人ホームに住む経済的にもある程度恵まれた夫婦の物語です。

夫が友人に頼まれ、消極的積極的幇助(消極的安楽死に応じ、苦痛のない自殺手段を提供すること)を提供しました。
そのうち彼の妻がアルツハイマーに冒されてしまい、自分が自分でなくなる恐怖に怯えて来ます。
その時、彼はどういった行動をとるかがあえてコミカルに描かれています。

”人間は考える葦である”とパスカルは言いました。
「人間とは、運命に従順であるが、しかし、精神で、運命に抵抗し、不屈の意志で、思索することで、運命や自然の暴威を乗り越える自由の存在なのだ」
その考えると言う事が出来なくなる恐怖...

医療技術の発展は健康と長寿という光の陰に夢も希望も無く、苦しみを取り除く術もない患者を生み出しました。
これに対してはある一定の条件を満たせば生命維持装置を取り除くなど合法ではありませんが黙認という方法が誕生しました。
ただ重金属などの微量での体内への蓄積等はアルツハイマーなどの病状を生み出し、これに対する積極的安楽死という術は一部の国を除いてないのが現状です。

自分の父は最後に懸念していた男の孫の誕生から数年して安らかに永眠しました。
母は予期せぬ手術中のトラブルの後、死にゆく恐怖と戦いながら永眠しました。
岳父は末期ガンで苦しみながら永眠しました。 看取った者も辛かったと思われます。
妻がガンを発症したため、商売を畳んで1年看取った友人がいます。

将来に夢も希望も無く、苦しみしか感じる事が出来なくなるとしたら...
世界最長寿国の日本に住むわれわれこそ真剣に考えなければならない問題かもしれません。

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