いいじゃないか*CAMARU*

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やめて欲しい「ブランド犬」という言い方

2010年10月14日 | Weblog
TVのニュースでもありましたね、イタリアングレーハウンドという犬種(♀ばかり)
が十数頭、埼玉県の保健所に保護されたという。またかよ、明らかに人間がブリード
した犬種。保護されたのは坂戸、鳩山、小川町といった近場。個人ブリーダーか何かが
捨てたのは明らか。幸い保護団体の方々に引き取られたりセンターでの譲渡会で里親募集
の予定がたっているという、殺処分は免れたという訳。それはそれで良かった事です。
私は今回の騒動で報道の仕方もどうかと思いました。
イタグレ(この犬種の省略名)という「ブランド犬」という表現でした。
この犬種だから世間が可哀相だとか何とかでレスキューの手が差し伸べられたのでしょうか?
一頭何十万で販売しているだって?そんな事言ってるからいつまでも金儲けをしようと
ブリーディングをしようとする素人が居なくならず、こうして捨てられる子も減らないのです。
私が2年前に東京センターから預かった雑種の仔犬は荒川の河川敷で
17頭保護されたけれど別にニュースにもなりませんでしたし、生き残ったのは
うちにいた子含め3頭の仔犬のみ。他14頭は殺されました。
(勿論人慣れしておらず引き出せなかった事実もありますが。)
私が言いたいのは人に知られる事も無く殺処分されていく子達はもっともっとたくさんいる
ということですよ、
よく、「人間も犬や猫も同じ命です」とか聞きますけど本当にそう思っているのでしょうか?
だったら今回のイタグレ達が一頭いくらとかじゃなくて他にも迷子や放棄犬が保健所に
保護されている事、その子達にお迎えが無ければ殺処分されるという事実を
をもっとメディァでとらえて欲しかったです。
本当に人間と犬とが同じ命だと言うなら 犬種の違いが犬達の生死を分ける事実と同時に
人間が肌の色や髪の色、国籍や性別で差別するのと一緒ですよ。
知ってください、今回のニュースでは取り上げられなかった子達の事を。
保健所にいるたくさんの子達の事を。そしてこの現実を作り出しているのは
我々人間なのです。