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Retro-gaming and so on

ナイジェル・マンセル F1 チャレンジ

毛唐と日本人だとゲームの趣味が違う。
ゲームの趣味が違うと当然「広告」に差が生じるわけで。

Commodore Amigaのゲーム広告で物凄く目に付いた広告にNigel Mansell's World Championship Racingと言うゲームがあった。


ごめん、他の人はどうだか知らないんだけど、そもそも僕は基本的にスポーツ全般に付いてあまり興味がなく、当然モータースポーツにも興味がなかった。
だから

ナイジェル・マンセルって誰やねん?」

と言うのが広告を見た時の正直な気持ちだった。
いや、当時とんねるずが彼らの番組でアイルトン・セナ、セナ、って騒いでたからさすがにアイルトン・セナは知ってた。
しかしナイジェル・マンセルは知らんかったのだ。
いずれにせよ、1990年代に入ってからのCommodore Amigaの広告上の三大ゲームはPinball Fantasies、Nigel Mansell's World Championship Racing、そしてZOOLだったんだ。
な?RPG百花繚乱の日本のゲーム広告とテイストが違うだろ?ピンボール、レースゲーム、アクションゲームが中心なんだよな。

さて、そのCommodore Amiga上でのヒット作、Nigel Mansell's World Championship Racingのスーファミへの移植が「ナイジェル・マンセル F1 チャレンジ」だ。



言っただろ?スーファミへのAmigaゲームの移植比率は結構高いんだって。

かなりリアルなレースシミュレーションを意図してる模様で、世界の実在のレース場でレースを行う事が出来る。

 

日本からは当然鈴鹿サーキットだ。

まぁ、例によって僕はレースゲームが下手なんで、なんとも論評しようがねぇけどな。

 

もっともタイミングが悪い事がある。このゲームがリリースされたのは1992年の事だが、スーパーファミコンでは1992年にビッグタイトルがリリースされた。
そう、言わずと知れた初代マリオカートだ。
正直言うと、マリオカート以前と以降だとレースゲームに対する評価とユーザーへの浸透度が丸っきり変わってしまったのだ。だってさ、レースゲームが苦手な僕みたいな人間が夢中になってプレイするようなゲームだぜ?こんなレースゲームはそれ以前にはなかったんだ(※1)。
ぶっちゃけ、ヨーロッパでも任天堂のプラットフォームが注目されだしたのはこの頃じゃなかっただろうか。SNES(ヨーロッパ版スーパーファミコン)でプレイできるスーパーマリオカートに対し、いくら「リアル」でもゲーム性では全く敵う事が出来ない。
要するにこのゲーム、「ナイジェル・マンセル F1 チャレンジ」と言うレースゲームはリアリティを突き詰めたい、と頑張ってきた、コンピュータ上の旧世代のレースゲームの最後っ屁、ってゲームなんだ。

なお、日本でこのゲームがリリースされたのは1993年。「スーパーマリオカート以降」として出すには・・・と言うのが正直なトコなんじゃないか。
だから日本での知名度はそれほどないと思う。

※1: この時期、家庭用レースゲームとしてはスーパーマリオカートが間違いなく最高峰だったろうが、同時にゲームセンター等では新たなレースゲームの萌芽が出てきてる。
ご存知、セガのバーチャレーシングだ。当時最先端だった「ポリゴン」「3D」を武器にしてアーケード界を席巻した。
そう、この時期だとレースゲームはこのように二極化してきてて、その流れがある意味、今も継続してる、と言えるだろう。
いずれにせよ、Nigel Mansell's World Championship Racingと言うゲームは時期的には、旧世代のゲームになってしまってた、と言う事だ。
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