ん〜〜。
なんとなく初めたスーファミ用のRPG、「永遠のフィレーナ」なんだけど、最後に辿り着ける気がしない。
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いや、別にバグだらけ、ってワケでもない。シナリオもまぁいい。
ただ、戦闘バランスが悪いゲームなんだよな。
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敵も味方も持ってるHPの量がデカい。言わばファイナルファンタジースタイルなんだけど。
ところが敵さんの攻撃ダメージが結構デカイ。そしてこっちのパーティはレベルを上げても「強くなった実感」が全く無い、んだ。
基本的に、このゲームには「攻撃魔法」ってモノがない。代わりに、キャラクタは武器を最大3つ持つことが出来、かつ、その武器(の種類)に見合った特殊攻撃「スペシャル」と言う技を放つ事が出来る。
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そしてその技を放つ際にTPと言うMP代わりのブツを消費するわけだな。
で、それが保有数があまり多くない割にはデカイんだ。
また、レベルが上がってもそのスペシャルな攻撃の威力が増すわけでもない。
でもそのテの大技を繰り出さないと敵を倒すには時間がかかる・・・敵もスペシャル技を放ってくるんでかなり鬱陶しいんだ。
要は敵は結構強い、でもこっちはそうでもない。
なんとかレベルを上げようとしても必要経験値がデカい、結果面倒くさくなって飽きちゃう・・・・・・。
いや、俺って結構飽きっぽいんだよ(笑)。レベル上げが苦痛な以上、レベルを上げても強さにそこまで影響が無い、ってなったら嫌んなっちゃうんだよな(笑)。
ウィザードリィとかなら、レベル上げの為の経験値がデカくても、「キャラが強くなった」って実感があるわけじゃん?このゲームにはそれがない、んだ。
結果後半になればなるほど辛くなると言う・・・・・・。
ところで「永遠のフィレーナ」だ。決して「永遠のフィナーレ」ではない。フィレーナだ。フィナーレじゃない。大事な事なんで二度言った。
発売元は徳間書店だ。原作は小説で、メディアミックス作品となる・・・・・・。1995年だ。
あの、徳間書店って一貫して角川書店の後追いばっかしてた印象で、角川書店がゲーム制作関連に乗り出した、ってぇんで例によって角川の真似してゲームとのメディアミックスをやり出したんだろう。
多分、「角川がロードスならこっちはフィレーナ」とか、そういうノリだったんではないか(※1)。
原作小説は読んだ事はないが、挿絵を描いているのは、往年の「うる星やつら」や「クリーミーマミ」でキャラデザインや作画監督をやった高田明美だ。
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しかし、ゲーム内の絵は高田明美っぽくはない。
男装の麗人、フィレーナは、「帝国」の奴隷としてバトラーをやっている。このバトラーは執事ではなく、ホンモノのBattlerで、要はグラディエーター(剣闘士)だな。
男として性別を隠してた為、童貞扱いで、剣闘士としてのデビュー戦前に最後の晩餐、的に女を充てがわれる。
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任天堂チェックがある中で「奴隷に女を充てがう」とか「抱いて」とか、なかなか際どいトコに切り込んでるが(笑)、いずれにせよ、この後、なんやかんやでフィレーナと「その妻」リラはここから逃げ出し、逃避行をしていく、と言うストーリーだ。
実際、戦闘バランスは全然褒められたモノではないが、ストーリーそのものは結構面白い。徳間書店がメディアミックスでゲーム化しよう、としたのもうなずける。
・・・・・・まぁ、RPG部分は明らかにFFを意識しててそこまで褒められたモンじゃないけどな。
例によって、僕が好きだった消えたRPGレビューサイトのレビューを魚拓として貼っておく。
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この人は戦闘バランスを褒めている。僕は褒めない。
っつーか、マジで最後まで行く気がしない(苦笑)。
ホント、戦闘に飽きちゃったんだよなぁ。
※1: 例えば徳間書店と言えば、「女神転生」も徳間書店刊行の小説のゲーム化なんだけど、1980年代では徳間書店がゲーム化権を完全に握って主導して制作・・・はやってなかった。
角川書店も同様で、PC-8801/9801版の最初のロードス島戦記でも、別段主導権を握ってたわけでもなく、1992年のPCエンジン版「ロードス島戦記」でもハドソンが主導権を握ってた、と言っていい。
1980年代の「メディアミックス」はかようの如く「緩かった」んだ。
しかし、1993年に角川歴彦率いるメディアワークスが「エメラルドドラゴン」の権利を整理してゲーム事業に乗り出し、また、角川に出戻ると角川書店名義でもゲーム事業へ乗り出す。恐らくそれを見てた徳間書店が「俺らもやらねば!」となったのではないか・・・いつもの徳間だ(笑)。