日本で最古のRPGは何なのか、と言うと光栄(現・コーエーテクモゲームス)のドラゴン&プリンセス(1982年)だ、と言われる。ただ、このゲームがどんなゲームなのか良く分からない。なんせ、NEC PC-8001と言う機種向けで、ホント黎明期のゲームなのだ。これを現在遊ぶのは至難の業でしょう。主役は一体何なんでしょうねぇ。
実は光栄は日本の初期のRPGを出しまくってるんだけど、セールスでどの程度なのかも良く分からない。あと、エロゲRPGとして「団地妻は電気ウナギの夢を見るか」なんてとんでもないゲームを出してたりもするんだけど、マジで良く分からないのだ。プラットフォームが古すぎて、今更何がどーのこーの、って言えないわけです。
ごめん、よってこの辺は省いておこうと思う。まあ、多分「勇者」なんて出てきてないと思います。
次に出てくるのは恐らくまずはブラックオニキス(1984年)かな。ただ、これもキャラを作る前提で、しかも魔法が使えない。全員戦士、って考えて良いです。だからここにも勇者のつけ入る隙がない。
そして夢幻の心臓(1984年)。こっちも、単に「主人公」なんで、勇者でもなんでもないですね。何せ、この世界を救う為に戦うわけではなく、自分の出身地(っつーか世界)に帰る為だけに戦っているのですから。今の異世界モノに通じる設定ですけどね。
んで、同時にハイドライドとかドラゴンスレイヤーなんかのARPGも調べてみたんですが、やっぱり単に「主人公」であって、別に勇者じゃないんですよね。この流れは暫く続きます。んで、ぶっちゃけ、PC-8801にはマトモなパーティプレイ制のRPGってそんなにないんです。ARPGの方が人気があった、ってのが当時の状況でした。
んで、ドラクエIが出るちょっと前、アクションRPGの最高傑作がファミコン・ディスクシステムで発売されます。そうですね「ゼルダの伝説」です。
当然主人公は勇者でも何でもありません。名前はリンクですし。うーむ。
この年、パソコンの方で「覇邪の封印」なんてゲームも出るんですが、やっぱり概念的に「勇者」なんて出てこないのです。
と言う事は、やっぱり、「勇者を発明した」のはドラゴンクエストだ、って考えて間違いないんじゃないですかねぇ。
これがRPG史上初めて、「勇者」と言う存在が確定した瞬間じゃないでしょうか。