梅雨は、髪がボワっと広がりやすくなったりヘアスタイリングが決まりません
あきらめている方もいると思いますが、
髪が広がる原因を理解し、きちんと対処すれば防ぐことができます
梅雨時期の髪の悩みとその対処法についてご紹介しましょう
■梅雨時期に髪が広がる原因は、髪のダメージ
湿度が高くなると、なぜ髪は広がるのでしょうか?
一番の原因は、髪のダメージによるものです
髪が傷んでいる──すなわちキューティクルがはがれている部分から、
水分はどんどん浸入していきます
その水分は、キューティクルの内側にあるコルテックス
(毛皮質=線維状につながったタンパク質)にため込まれていきます
したがって、水分をため込んだ部分が膨張し、そこから髪がうねりを起こすのです
毛髪の1本1本が異なる形状になってしまうため、
その結果、髪全体が広がることになります
もしも、髪全体に均等に水分が吸収されれば
うねりは起きず、髪が広がることはありません
ということは、キューティクルのはがれた部分を作らないことが重要になってきます
■梅雨時期のヘアケアのコツ
梅雨時期の髪の広がりは、どのように対処すればよいのでしょうか
理想的な対処法は、ドライヤーを使って、髪の余分な水分を飛ばし、
髪の中の水分量を適正な12~13%に維持することです
しかし、これは常にドライヤーを持ち歩き、
こまめにブローしなければならないため、現実的ではありません
また、ドライヤーの熱で乾かし過ぎてしまい、
かえって髪にダメージを与えることにもつながってしまいます
■ブラッシングが一番手軽な対処法
髪の広がりを抑える一番手軽な方法は、ブラッシング
「それでいいの?」と思われるかもしれませんが、意外に効果があります
髪をとかすという行為は、水分を髪にまんべんなく広げる役割があるのです
ここで注意したいのは、目の粗いブラシを使い、ゆっくりと軽くブラッシングすること
獣毛など目が詰まっているものは摩擦が激しく、かえって髪を傷めてしまいます
手間がかからないからと、髪の広がりをスプレーなどで固めたくなりますが、
髪と頭皮の健康を考えれば、こまめにブラッシングした方が良いのは言うまでもないでしょう
ブラッシングは、髪の汚れを落としたり、頭皮の血行を良くしたり、
頭皮の余分な皮脂を髪にまんべんなく行き渡らせたりと、さまざまなメリットがあります
■ブローは冷風で
ちなみに、この時期、ドライヤーを使う場合は、
温風ではなく冷風を使うと髪のダメージを防ぐことができます
スタイリングだけでなく、シャンプー後のブローの時にもお試しください
髪のツヤがアップしますよ
■トリートメントも入念に
キューティクルがはがれていると、水分をためこむだけでなく、
内部から潤い成分も流出してしまいます
女性の毛髪の寿命は4~6年
カットをしないロングヘアの人の毛先は、そのくらい長い年月、
紫外線や乾燥などにさらされ、ダメージを受けています
髪のダメージを予防するには、やはりリンスやコンディショナー、トリートメントで
毛髪の外側に皮膜を作ることが必要です
おすすめは、洗い流さないタイプのトリートメント
シャンプー後に軽くタオルドライして、毛先からつけます
なるべく頭皮につけないよう、気を付けてください
髪をさまざまな外敵から守り、ツヤ髪をキープすれば、
梅雨時期でも広がることはないでしょう
日ごろからブラッシング、トリートメントなど、
ヘアケアを怠ることなく、続けることが大切です