見出し画像

マハロ船長の航海日誌2

クリート結び

港に行くと
こんな形のものを目にすることがあると思います。

これはボラード(bollard)と言い、日本語では係柱(けいちゅう)、係船柱、繋船
柱(けいせんちゅう)
と言います。
昔の映画では船乗りがボラードに足をかけるシーンがあったりしますよね。(私
は、いまだにこのステレオタイプなポーズで写真を撮ってもらう癖が抜けませ
ん。)


ヨット・ボートのマリーナではボラードは見かけません。
代わりにあるのがクリート(Cleat)
なぜ、ボラードの代わりにクリートが使われるのかはよく分かりません。


クリートにロープ(Dock Line)を結ぶ方法が、クリート結び(Cleat Hitch)です。

クリート結びは、ヨット乗りにとって基本中の基本で、ヨット経験者であれば誰で
も出来ると思いますが、
「正しく出来るか?」というと、実はちょっと心もとないところもありそうです。

人生色々、クリート結びも色々ですねえ。
中には“似て非なるもの”もありますねえ。







こうやってもやい結び(Bowline knot)でとめるのは問題ないと思います。


実は、私自身も少々あやふやなところがあって、『どっちでも良い』と、済ませて
いたところがありました。

それが、この2種類。


正しいのは、なのです。

では、順番に正しいクリート結びのお作法をお見せしましょう。
(ただ、解説内容は、私の想像も含めての解説なので、もしかしたら『それは違
う!』というところもあるかもしれませんが、やり方そのものは間違ってはいない
と思います。また、実際の船では様々な異なる条件のもとで結ばなくてはなりませんので、そこは臨機応変に対応するべきなのはいうまでもありません。)

ロープは、クリートに対してある程度の角度を持たせます。


まずはひと回りさせ・・・


クリート上をクロスさせて、
元のロープと平行に沿わせます。

こうすると方向にかかる力と、方向にかかる力が相殺されて、ロープが緩みにく
いのです。


最後は、ここで・・・


ロープをクルッと捻って・・・


ギューッと引っ張ってオシマイ。

これがのやり方だと、向こう側に引っ張らなくてはならず、力が入らないのです。

閑話休題
『Learn the ropes』
帆船時代に、新入りの船乗りがやらなければならないのが『Learn the ropes』
今の時代でも、他人のヨットに乗ったときには、それぞれの船によって異なる
各種のロープ(シート、ハリヤード、もやいラインetc,)を確認することから始ま
ります。

・・・で、この言葉は慣用句として「コツを学ぶ・覚える」の意味でつかわれているそうです。
(例文)
A: How’s your job going?(仕事はどう?)
B: I’m still learning the ropes.(まだ、仕事のやり方を学んでいるよ)

ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「ヨット」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事