千代田「獅子の会」の歩み

千代田区民の声を議会に届けよう!区民の為の議会を求めましょう!

報酬審その2

2015-11-30 18:33:50 | 政務活動費
報酬審の件が13日の朝日新聞に続き24日の東京新聞一面で大きく報じられた。25日にはテレ朝「羽鳥慎一のモーニングショー」で放映。私の顔もちょっぴり映り、コメントも放送された。大きな反響があったと感じる。
一つは、議会定例会中であり、一般質問の中で取り上げた議員がいたり、報道のような議案が提案された場合は私は反対すると明確な表明をした議員がいたこと。
二つ目は、各区のオンブズの方たちからのエールがたくさん寄せられたこと。
三つ目は、報道関係3社から取材申し込みがあったこと。と関心がかなり高かったと思える事態だ。私の仲間のところへも多くの問い合わせがあり対応に大忙しだったとも聞いている。
問題点を整理してみよう。
①政活費を報酬に組み込む件は報酬審で検討できない。区長は今定例会において、あたかも議会が正式に報酬審に申し入れたような答弁をしたと聞くが、公表されている「企画総務委員会」議事録からは判然としない。申し入れの事実はないと言わざるを得ない。
②教育長が法改正により特別職となるため報酬審の検討事項となったが、あくまで報酬に関することである。報酬の「等」に政活費は含まれない。何故なら区長・副区長・教育長に政活費は交付されないからである。「等」に含まれるのは、費用弁償・期末手当までである。報酬審に関する条例と政活費に関する条例はそれぞれ別に存在する。
③政活費を1/3と2/3に分ける議論がされているが、根拠の明示はなされていない。個人的に使う分がおおよそ2/3で会派使用が1/3としているが数字的裏付けなしに議論が進んでいる。私達の調査では会派ごとに使い方は異なっている。例えば、ある会派は町会などの区内団体の忘・新年会懇親会への会費支出が多くあるが他の会派は全く支出がない。また、ある会派は切手購入が年間200万円(会派への総交付額900万円、切手購入額は25%を占める)を超える支出があるが他の会派には見受けられない。タクシー代も同様な偏りがある。このように根拠は皆無である。
④政活費を使いやすくする、報告義務をなくすといった不透明性を助長する議論は、透明性を求める「法」を無視することになる。
⑤東京新聞に報酬審会長武藤氏のコメントとして「細かいチェックが厳しくて、政活費を一切使わない議員がいる」と記事記載されているが千代田区においては一人も該当者はいない。
⑥政活費は税の対象外であるが、税法上曖昧な扱いなのである。
以上のように「法」を議論しているとはとても言えないのである。

千代田区特別職報酬等審議会(報酬審)

2015-11-13 19:29:44 | 政務活動費
12日議員の報酬等を検討する「報酬審」が開かれた。政活費を報酬に組み込む案が話し合われ了承された。
報酬審の件が本日(13日)の朝日新聞朝刊社会面と東京版に掲載された。二つの紙面に掲載されたのはそれだけ問題が大きと新聞社は判断したのであろう。記事は、私たちの活動にとって大きな支えとなり励みとなると感じている。
私は11月7日のブログで報酬と政活費は分けて議論すべきと訴えたが、反映されることはなかった。その時触れた政務活動費審査会は委員の任期切れで後任の委員の選出がされていないため、現在は委員会が存在しない状態である。議長は正当な手続きを以て委員会不存在を認めているのであろうか?審査会規定では「審査会を置く」と曖昧で「置かなばならない」とはされていない。しかし規定の第3条には、議長は交付額の見直しを行おうとするときは、あらかじめ審査会の意見を聞かなければならない。との規定がある。報酬審を傍聴した限りでは、報酬審に対し議長からの検討要請依頼はないと判断される。12月10日に開催される報酬審に突然依頼文書が出てきたらお笑いだ!そこまでいい加減とは思わないが。
報酬審資料に、政活費の一部を報酬に組み込む理由として、①全国的に政活費に対する厳しい報道がなされている中において、区民に対する説明責任を果たすため、わかりやすく、透明性を高めるべきであること。②議員が政務活動に必要な調査費であるにも関わらず、政務活動費が使えない恐れが出てきていること。③政活費のうち3分の2は個人的な政務活動に使われていることが多いということ。このため、会派運営に使う経費(3分の1)と個人的な政務活動に使う経費(3分の2)をわけるべきであること。 とある。但しこの記述は前回審議会のもので、今回は「個人的な」部分に棒線が引かれている。現在我々が係争中の問題点は私的流用の指摘であり、このことを一部認めたとも言える。条例では会派に交付されるのであるから、今更個人と会派を分けて検討するのは誤りである。①②③とも政務活動費を委員は全く理解していない。何度も言うが報酬審では議論できないのだ!

政活費見直しの不思議

2015-11-07 18:47:30 | 政務活動費
千代田区特別職報酬等審議会(以下報酬審)が報酬等の見直し議論をしている。報酬審とは区長の附属機関であり、議員の報酬等の額の定め方を改めようとするときは、区長は審議会に意見を聞くものとする、3年に1回報酬等の額の適否について審議会の意見を聞かなければならない、と条例で定めがある。報酬等の「等」とは期末手当・費用弁償のことと解する。
政活費見直しに関しては、区議会議長の意見聴取機関として「千代田区議会政務活動費交付額等審査会(以下審査会)に関する規定」がある。条例に準ずるものだ。議長は、少なくとも3年に1回、政務活動費の交付額を見直さなければならない。見直しをするときは、別に定める方法により意見聴取等を行った上で、議会運営委員会に諮り決定しなければならない。議長は、前項の決定をした場合において、千代田区長に対して、決定した内容を書面により通知しなければならない。と条例で定められている。別に定める方法とは審査会のこと。
報酬と政活費では、異なる条例により支払われている。二元代表制が尊重されている部分であろう。であるならば、報酬審だけで政活費に関して議論するのは誤りである。審議内容も決められており、審査会は議長が、報酬審は区長が招集権者であるからだ。
審査会議事録は25年7月までしかHP上で公開されておらず25年9月~26年10月分は未掲載である。公開するよう求めたが一向にUPされることはない。私の開示請求には応じたが、26年10月分はマスキングが酷く全く判らないものを交付された。1ページ丸々黒く塗りつぶされたものが数ページ含まれていた。1ページ10円支払っているのですよ!10月以降審査会は開催されていないようだ。3年を過ぎてしまうと思うがどうなのだろうか。それとも秘密会にしたのだろうか?見直し答申が議長に提出されていないのであれば報酬審は空回りであり、前述したが越権行為である。
政活費の見直しや撤廃を公約に当選した議員は何をしているのだろう。不思議だ。

昨日の続き・堺市議会

2015-11-03 15:31:45 | 日記

左は小林由佳堺市議・右は伊藤良夏大阪市議(どちらも名前は「よしか」さん。偶然かな)
二人はともに大阪維新の会だ。伊藤市議は高級車レクサスの購入代金を政務活動費から支出して問題になった人。覚えている方もいらっしゃることでしょう。維新の会からは昨年北野大阪市議の政活費不正使用による議員辞職、上西小百合衆院議員日本維新の会の問題、同会の飲み会におけるセクハラ事件、と様々な議員不適格者集団と化している。
2日には堺市議会議運で小林市議・黒瀬市議(前小林市議秘書)両氏は市民に対し謝罪した。小林議員はチラシ配布等を請け負った業者を刑事告訴したことを明らかにした。また任期中の政活費は辞退することも明言した。
訴訟に至らず監査請求結果での決着、市民活動の大きな一歩である。全国での地道な市民の努力が報われた結果であると思う。今後他自治体もこれに倣って、正しい透明性のある監査を実施して欲しいものだ。
竹山堺市長は10月21日の定例会見で、「これまでの政活費問題は、思い違いや書き漏れなど明確なミスがあった。」「今後の推移を見て刑事告訴も視野に入れる」とコメントしていた。千代田区はどうなるであろう?言い訳に終止することなく区民に対し明確な説明責任を果たしてくれる事を願うばかりだ。

産経新聞の記事をもとに記述。

堺市の監査請求結果

2015-11-02 20:58:15 | 日記

産経新聞は堺市議会の小林由佳議員の政務活動費問題を取り上げた。
1千万円の返還を求める住民監査請求に対し堺市監査委員は、全面的に請求を認めた監査結果を公表した。堺市の監査委員は正常に機能したようだ。市長は「説明責任を果たすべき」であり「議員としての出処進退を明らかに」とのコメントを出した。当の議員は、371万円については収支報告書の訂正、返還するとし、残額については弁護士と相談するとしている。オノレの非は認めないという議員の常識がここでも発揮されるようだ。前年にも返還勧告を受けていたのだ。厚顔無恥!!
千代田も同様で返金して知らん顔の議員が再選されているのが現状だ。選ぶ区民にも問題ありだが間違いを認めず反省もせず立候補するのは如何なものだろう?顔と名前を知ってもらい選挙の時役立てようという議会報告書はマメに出すが政務活動費に関しての反省を公にしないのはなぜか!反省などしないのだろう。一つの例として、現在係争中の被告補助参加人である議員が議員枠の監査委員に選ばれている。係争中はグレーであるから考えるべきだ。それとも区民の訴えが全く間違っているとでも言うのだろうか?新人議員では無理なのか?無理でしょう。毎月報酬が出るのだから。多数会派の当選回数の多い議員の持ち回りポストなのだから。