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弓の毛替えと弦の張り替え、楽器の微調整 2021(Ⅰ)

2021年05月19日 | チェロ
先日、1年振りの弓の毛替えを行いました。前回は4月でしたが、今年もコロナの状況を見ているうちに遅くなってしまい、ようやく工房にお願いした日は事実上の梅雨入りのような、毛替えの条件としては最悪になってしまいました。


今回は、チェロ本体の方も持ち込んで、職人さんに微調整について相談しました。
ひとつは、a線のうなり問題ですが、当初は魂柱の再移動を考えていたのですが、前回の記事どおり、奏法を修正したら発生が抑えられましたし、当日も確認できなかったので経過説明のみで取り下げました。

もうひとつもa線がらみです。私が見た限りでは、a線の位置が僅かに端に寄っていて、これをC線方向へ弦全体を移動することで指板の端からの距離を同じにできないかという相談です。これは、ハイポジションで指が指板から落ちることが時々あるので駒を移動すれば多少は違うのではないかと考えたからです。
しかし、計測してみると既に駒はC線方向に寄せてありました。調整の妙というか、すでにバランスを考えてあったのですね。例え微調整であっても現状を変更すれば全体に影響を及ぼしかねないと考えて、こちらも見送りました。素人考え休むに似たり。後は技術の進歩次第(笑)。



前回の写真同様、松脂を塗る前のまっさらな弓毛です。
Nikon Z 6 / NIKKOR Z 24-70mm f/4 S


戻ってきた弓は前回同様、仕上がり良好です。持ち帰って早速試奏しましたが、あまりに気持ちがよいので試奏のつもりが没頭してしまい(笑)、ドッツァーを数曲、バッハの無伴奏(1番)を5曲目まで弾きました。まあ、お遊びで調子に乗り過ぎました。コロナのストレスかなあ。
それはさておき、次は弦の張替えです。(続く)


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