「流山ガード」との関係で近隣の施設を探してみると、習志野市(千葉県)に京成電鉄第2架道橋があるのが分かり見学して来ました。
この橋梁は、大正10年(1921)、京成電鉄(当時は、京成電気軌道)千葉線開業当時のもので、改変をそれほど受けていません。明治生まれの流山ガードより四分の一世紀も新しいガードなので、モダンな印象を受けました。
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北側から撮影。橋台は煉瓦のみで構成されていて、流山ガードと比べシンプルな印象を受けます。また、対面交通が可能な広さで、それゆえにか、交通量も多く、歩行者にはつらい道行きであることには変わりはないようです。
レンガは、ほぼ全体が塗装され周囲から浮いて見えます。安全上、保守上の対策なのかも知れませんが、交通遺跡としての風味?は損なわれています。
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南側から見た架道橋。
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南側の近景。上を電車が進行中です。
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側壁(千葉側)です。煉瓦はイギリス積み。単線から複線化していった流山ガードと比べ、最初から複線だった第2架道橋はシンプルな印象です。陰で暗いのですが、軌道の桁の下には石が置かれているのが分かります。オリジナルの煉瓦が最上部と最下部のみ見えています。∎
(クルマや他の歩行者が来ないタイミングで撮影しましたが、流山同様、危険な場所であることは変わりありません。)
(2023年6月6日撮影)
Nikon D5600 / AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6 G VR II