ピアノ椅子からギシギシという異音がしてヘッドフォンをしていても気になるようになっていました。純正品なのになんでだろう、と不思議に思っていたのですが、自分が気になるだけでなく隣室の家人からもクレームが来てしまったので、急いで原因を調べて直すことにしました。
ギシギシ音退治については、チェロ椅子でも経験済みなので、同じ方法ですぐに直ると思ってやってみましたが、なぜか、音は止まりませんでした。
その方法は、摺動部にグリスを塗ること、ネジを増し締めすることだけでしたが、これが通用しないとは。
諦めて、ダイニングチェアに取り替え、高さ調節用に座布団を2枚重ねてみましたが、どうも落ち着きません。
結局、再度、修理に挑戦することになりました。
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まず、どこから異音が出ているのかをよく確かめることにしました。ところが、これがまったく特定できませんでした。
が、よく考えると、特定できないということは一か所ではなく複数個所から発しているのではないかと思い至りました。とすれば今まで睨んでいた上下動に絡んだ場所ではなく座面裏面に接合しているネジ類ではないか? つまり、取り付けフレームが私の体重の静的・動的移動で微妙に歪んだ結果、ネジがフレームと触れ合って異音を発するのではないかと考えました。
そこで、フレームのネジ類(写真の黄色の円。反対側も同じ。)に潤滑剤を少量吹きつけていきました。
そして、おもむろに(重いので)元に戻して座ってみると、ギシとも言いません。異音はピタリと止みました。
いやあ、動作する場所だけでなく、いろいろな場所が絡んでいるのですね。もしかしたら、ピアノ界では知られたことなのかも知れませんが。勉強になりました。ピアノ椅子、侮りがたし。(体重も減らせということかな… いえいえ、椅子が歪むほど練習しているということ。と強弁。)∎
(備考)
ネジに潤滑剤を差すということはネジの緩みを誘発するように思われます。演奏中に「空中分解」しないように(笑)、時々チェックした方がよさそうです。
Panasonic / LUMIX LX9
更新履歴 2024/10/3 備考を追加しました。