先日のレッスンはハノン19番、バイエル59、60、61番、「峠の我が家」の5曲で、全て合格しました。
ハノンとバイエル59番はすんなり弾けたのですが、それ以外はつまらないところでミスり弾き直しました。それでも時間が余ってしまい、次回のことなど打合せをして終わりました。
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ついでながら、「峠の我が家」(Home on the Range)は、以前習った「旅愁」同様、「ここではない、どこか別の場所」系の曲だと思います。
私はこの曲はフォスターの作品と思っていましたが、1870年頃、ブリュースター・ヒグリーが作詞、友人のダニエル・E・ケリーが作曲したもので、アメリカ中に広まったカウボーイソングでした。
日本語の訳詞はいくつかありますが、いずれも自然賛美と望郷の傾向が強いように思われます。
一方、英語の歌詞は「バッファローが闊歩し、カモシカが戯れる牧場の家。善人ばかりで、いつだって空が澄み渡っているところ。そういうところに家が欲しい(意訳)」と大平原のパースペクティブで描かれています。
しかし、そんな場所があるはずがありません。峠の我が家とは、どこにもない心の故郷なのです。カウボーイの理想郷を歌ったのでしょうか。いつかはそういう場所に落ち着きたいものだ、今は一文無しの根無し草だけれど…という感慨を歌ったのではないでしょうか。
そんな妄想をしながら弾いたからミスったのだろうと思われます(笑)。
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それはともかく、次回はハノン20番、バイエル62~64番、「トルコ行進曲」(モーツァルト)です。
「トルコ行進曲」は簡単バージョンなのですが、私には難度が高く頑張るしかありません。少なくとも暗譜しなけりゃと思います。
そして、次回にハノン20番を終えると、この大人版ハノンは終了です。打合せの結果、21番からはフルサイズ?のハノンに乗り換えることになったので少々ビビっています。まだまだ道は遠いなと思います。
「峠の我が家」はいつになっても遥か遠くにあるのかもと思いながら家に帰りました。∎
カンザス州の州歌にもなっている「峠の我が家」。峠と言うよりも大平原です。雰囲気がよく分かる映像です。
最後の人物はカンザス州出身の飛行家、アメリア・イアハートですね。
USA State Song: Kansas - Home on the Range