少し前から、我が家の電話機(家電)を留守電モードにしています。
この地域は、特殊詐欺の激戦区らしく(笑)、止まらぬ被害に各方面から「留守電にして被害を防止しましょう」というお薦めがあったのでそれに従っているのです。
これだけITが発達した時代、技術とスキルを活用すれば簡単に一網打尽にできそうなものだと思うのですが、いつまでたっても被害を受ける側が防衛に専念しなければならないというのはとても不思議に思えます。
テレビを見ていても犯人や犯行グループが検挙されたニュースに接した覚えがありません。外国で逮捕された例はありますが。
どんな事情があるのか分かりませんが、犯人側が捕まらず、被害者側が自主防衛するしかないというのは理不尽に思いますが、私自身も、大丈夫と思っていても、いつ、なんどき詐欺師の術中に陥ってしまうか分かりませんので、已む無く留守電にして対応することにしたというわけです。
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不便なようですが、定年しているので仕事の電話が入るわけでもなく、親戚縁者の連絡は携帯で来ますからほとんど問題はありません。むしろ、勧誘や怪しげな電話に出る必要がなくなり助かっています。本当に用のある方は伝達文の見本のような見事なメッセージを残してくれますし、怪しい方は途中でガチャっと切って本性を露わしてくれるので着信拒否にできます。時間の節約になります。
結構役立つ留守電モードなのですが、そうすると家の電話は赤いランプが点灯します(写真)。赤い色にあまりよい意味はありません。私はこの赤色が気になってしょうがないのです。
この色を見ていると、仕事を催促されているような、締切期限が迫っているような気分にさせられ、ちょいとしたストレスになります。留守電を常態にすると過剰に注意喚起されてしまうのです(笑)。
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それはさておき。
固定電話のベルが鳴ったらすぐに出て名を名乗り用件を聞く、という時代は去ったようです。特殊詐欺対策であろうと、赤色がどうあろうと、そろそろ家電は消え去る運命なのでしょう。その時、ようやく特殊詐欺も無くなるのでしょうか。それともさらに新手の...
Nikon D500/AF-S DX Micro NIKKOR 40mm f/2.8G