ネットで着物や帯を広く販売展開している京都の業者が、近所で展示会をやっているというので、着付け仲間でもある同僚のN先生の誘いにのって出かけた。
伊兵衛織のキモノに、トリちゃん柄の紬八寸帯。
この帯を締めていると、あちこちで声をかけられる。
似合ってるってことなんだろうなあ。
それか、黄色地にわかりやすい柄だから、目につきやすいのかも。
後ろ姿が撮れなくて残念なのだけれど、気合を入れたら、角出し結びがふっくらとうまくいった。
キモノのことがわかる人たちばかりのところへ出かける時には、気合を入れないと!
この伊兵衛織のキモノは帯合わせが難しくて、なかなか相性のいいものが見つからない。
もちろん、しっくりくる布が見つかれば、自分でも仕立てたいと思っている。
なので、探しやすいように着て出かけた。
N先生の目的はと聞くと、雨の日でも気軽に着られる東レのシルックの小紋探し。
最終日、残すところあと3時間というタイミングであったせいか、会場にいるお客さんは2-3人。
盛んに誘ってくる西陣織のおじさんを軽くいなしながら一巡り。
やっぱり気に入った帯はなかった。
ラオスやカンボジアの布も何点かあったけれど、現地の5倍から10倍の値が付けられていた。
おしゃべりな販売員の兄さんが付いてくるので、手にとって見てみたいと思っていた伊那紬や置賜紬、綾織の本場黄八丈、紙布などを触らせてもらった。
着物熱にかかった直後は色々と失敗もしたけれど、解熱してからは色々と勉強してきた。
自分の好みもはっきりとわかってしているし、数年の間に気に入るものと出会ったら手に入れたいもののリストも自分の中に持っているから、呉服屋さんでは堂々としていられる。
そういう客には、よっぽど切羽詰まった販売員、あるいは何も知らない初心者販売員でない限り、押し売りのようなことはしてこないものだ。
N先生の選んだシルック小紋はというと、法事用ですか?って感じのど地味なもので、顔映りもサイアクでビックリ。
着物姿の女性販売員がついていたから、適切な助言をもらっているだろうと安心していたのに、とんでもなーい!
もちろん即刻ダメ出し!
顔映りよく、彼女の粋な雰囲気に合っていて、想定している着たい場面にマッチして、帯合わせもしやすいものを選択して提案。
本人自身が最終決断して、一件落着した。
ああ、良かった。
さっきのおしゃべり販売員、「お二人はどういう関係なんですか? えっ?職場の同僚!? 強力なアドバイザーですなあ。ひょっとして、着つけの先生ちゃいますか?」
西陣織のおじさんとは、日本の現在の和装事情と東京オリンピックに向けての着物業界の展望について話をした。
小池さんが都知事になってキモノ姿で旗を振ったり、レスリング女子がご褒美に帯を所望したりと、ちょっといい風が吹きそうな予感を誰もが感じているようだ。
今日は小中学校の同窓会。
やっぱりキモノにしようかなあ。
天気よりも、タバコの煙が心配。
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