日本には駅弁文化があって本当に良かった。
新潟から新幹線に乗るときにお昼ごはんとして買ったのが、この鱈めし。
今まで食べた駅弁の中で、確実に上位にランクイン。
半生タラコに惹かれて、タラコの背後にあるのが何なのかが不明なまま購入したのであるけれど、これは佃煮っぽく味付けられた棒鱈であった。
骨まで食べられるほどしっかり柔らかく煮てあり、とても美味しい。
他にわさび漬けや鰊の酢漬け(っていうのかな?)などが付け合わせてあり、梅干や奈良漬までもが完璧な味といった具合。
ご飯は白米ではなくて、昆布味に炊き込まれているようで、もちろん新潟県産の米と書いてある。
こうしてみると、これらは子供の頃から慣れ親しんできた食材であることに気付く。
実は、梅干は最近になって食べられるようになったし、わさび漬けに至っては、これまで数回しか食べたことがないのであるけれど、実家の冷蔵庫に大人が食する珍味として常備されていたものである。
新潟市となると、かなり距離があるが、生まれ育った土地と直江津は険しい山々に隔てられてはいるものの、上越新幹線や関越自動車道の開通で、食材の行き来が容易になったおかげで、こういった美味しいものが食べられる環境にあったのだろう。
また、父が酒好きであるのも、家庭内の食事事情に少なからず影響していると思われる。
お弁当箱がまた良い。
朱色の漆塗り風の小箱(もちろんプラスチック製であるが)で、これがまた心くすぐる。
もちろん、空になった容器はお持ち帰りである。
なんか車内情報誌の駅弁コラムみたいになっちゃった。
ご馳走さまでした。
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