かりんとう日記

禁煙支援専門医の私的生活

ラオスの布で帯

2016年03月18日 | 好きなもの
ラオスで買ってきた布で帯作りに着手。

細かくて美しい模様の細い布は、シン(ラオスの女性が履くスカート)のすそ飾りだと思う。

刺繍ではなくて、全部「織り」ですよ。
きれいでしょう!

選んだ店には明度と彩度がもっと強いものもあったけれど、日本の着物にあわせるなら、これくらいのくすんだ色合いがいいと思う。

土台になる無地の布も、これにあわせて買ってきた。


実は、日本から着物の端布を持参していって、実際にお店であれやこれやとあわせてみて選んだ。

持っていったのは母から譲り受けた面白い柄が手書き染めされているベージュ色の訪問着のあまり布。

柔らかものであるその着物にあう帯を持っていなかったから、ぜひラオスで布を見つけてきて仕立てようと、30cm四方くらいの残り布であったけれど持参したのだった。


ルアンパバーン中心部にあるそのお店は、村の共同売り場などと比べると一桁お高い品揃え。
でも、値段にみあう素晴らしいクオリティのものばかりが置いてあった。


店のマダムも共同経営者で夫でもあるアメリカ人男性も、ワタシが日本から持参した小さな布を手にとって、その繊細な美しさに驚嘆。
布を扱うプロらしく、日本の着物や帯のことは彼女たちも知っていたけれど、実物は見たことがないようであった。


着物の端布の上に帯を模してこの布をのせてみたところ、その素晴らしく美しい取り合わせに、ワタシも彼らもびっくり。


「どこかでデザインやアートを勉強したのか? そうでないのなら、天性の才能に感謝すべきだ」などと言われれたなんていうと、自慢に聞こえちゃうかしらーん?

でも、ちょっとうれしかった。



今夜は土台になる無地布に織り布を縫い付けている。
かなり細かい作業であるけれど、こういう仕事嫌いじゃない。

医学生のとき、形成外科の実習で、豚の皮を人間の皮膚にみたてて傷を縫う練習をしたときのこと。
縫い目が細かすぎると、指導教官から指摘されたことを、なぜかふと思い出した。

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