出身大学の附属病院は、完全に外履き禁止だったので、職員や学生はみな院内用シューズを履いていたし、患者さんやお見舞いの方にはスリッパに履き替えていただくことになっていたので、玄関には大旅館顔負けのシューズセンターがあって、靴を預かってスリッパを渡す専属の係がいた。
そんなこともあり、若いころは、土足可能な病院でも、仕事中は白いスニーカーか、いわゆるナースシューズを履いていることが多かった。
けれども今は、ハイヒールやサンダル、ブーツ以外なら、特に履き替えたりしない。
「その靴どこで買ったん?」
検査を担当した患者さん(ご高齢の男性)に聞かれた。
私はてっきり、靴を褒められたのだと思った。
ある作家サイトで見つけて買った手描きスニーカーである。
「ありがとうございます。えーっと、ネットで買ったんですけど・・・(ネットでお買い物はしないですよね・・・)」
でも、そういうことじゃなかった。
「明日入院するんだけど、どこで靴買ったらいいんだ?」
「院内ズック」が欲しいということだったらしい。
白地なので、患者さんには院内専用靴に見えたのかもしれない。
ちゃんと自力歩行できる方なので、リハビリ用の靴ということでもないらしい。
見れば、すでに運動靴をお履きになっていたので、「それで大丈夫ですよ」と言ったら、安心したご様子だった・・・
たしかに、気に入っている靴ではある。
実際に「可愛い靴履いてますね」と言ってもらったこともある。
とはいえ、私の早合点だった。
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