かりんとう日記

禁煙支援専門医の私的生活

火花な

2016年06月19日 | おんがく
久しぶりにコンサートに出かけた。

マイスキー、レーピン、諏訪内が顔を揃えた室内楽とくれば、期待充分でしょ。


サントリーホールも久しぶりだったから、キモノも着たかったけれど、その前にチェロのレッスンを入れてしまったので断念(笑)


楽しみにしていたのは、ドボルザークのピアノ五重奏。

ファーストヴァイオリンが諏訪内で、セカンドは知らない人だった。


テンポはややゆっくりめ。

冒頭のチェロのソロのあとのTutti の入りで、イマイチ感があり、残念なことに、結局、ぜんたいがイマイチな演奏だった。


一言でいえば、疾走感がなかった。
パッションも感じられなかった。

この曲はセカンドヴァイオリンがかなり重要な役割を担っているのだということにも気づいた。


やっぱり、泥くさいくらいがいい。
火花を散らしながら全員で駆け抜けていく感じが欲しい。



一人一人はもちろん素晴らしいソリストではあるのだろうけれど、室内楽となると、アンサンブル力が重要。
とはいえ、なんとなく、お互い譲り合ってる感がありすぎて、無難で面白くないところに収まっちゃったような出来だった。


マイスキーとレーピン、ルガンスキーのチャイコフスキーのピアノ・トリオ「偉大な芸術家の思い出に」は、レーピンの演奏が気になるところが何度かあったけれど、3人とも熱かった。



室内楽は大ホールでないほうがいい。

演奏家たちの息づかいやアンサンブルの妙が肌で感じられて、観客と演奏家が空気を共有しやすい会場の広さと観客の人数というものがあるはずだ。


スターばかり集めちゃうと、お客もたくさん集めないといけなくなっちゃうからね。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 入院してスッキリ | トップ | 初めてのハワイアン »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

おんがく」カテゴリの最新記事