かりんとう日記

禁煙支援専門医の私的生活

鴨のコンフィ

2005年10月20日 | 今日こんなことが
「先生、出張ですかあ?いいですねえ。ドライブ気持ちよさそー」
と病棟のナースに送り出されて、先日の日曜に行ったばかりのA市に今日また仕事で出かけていった。
しばら~く足が遠のいていた街なのに、1週間に2回も訪れることになるなんて不思議だ。

お仕事は午後2時からだったのだが、少し早めに病院を出て、カフェKのすぐ近くにあるレストランでお昼を食べた。
その店の名は「倉敷」。
初めてその店に入ったのは、転勤の引越しを手伝ってくれた母と一緒だったと記憶している。
私は大学時代を倉敷ですごしたので、その名前に懐かしさを覚えて入ったのだった。
(実はあとで訊いてわかったのだが、倉敷とはなんの関係もないらしい)

平日昼間の洒落たレストランは、たいてい年配の女性で一杯だ。
A市はちょっとした観光の街でもあるので、ウオーキングマップを持った女性グループで店は満席となった。

給仕をしてくださるのは、以前からずっと同じ男性。
小柄でじみ~な雰囲気の方なのだが、きびきびしていて、なかなか好感が持てる。
食べ終わったスープ皿をさげるときはこんなふう・・・
「お預かりいたします。間もなく次のお料理をお持ちいたします」

以前この店には、週末などによくランチを食べに来ていた。
ちょうど、人生がどんよりしていた頃で、勤務していた病院の職場環境も劣悪、オケ活動も休止していたし、ワタシにとっては非常につらい時代だった。
このままじゃ絶対過労死するー!ってな毎日を送っていたわけで、レストラン倉敷での食事やカフェKで過ごす時間はワタシにとってはすごく貴重でありがた~い時間だったのだ。
「一人ご飯」ができる年頃になっていた・・・というのも幸いした。
大人になった自分に、自分自身助けられてたところもあったってことやね。

今日はずっとこんなことを考えながら、鴨のコンフィを食べていたのさ。






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