かりんとう日記

禁煙支援専門医の私的生活

高齢者と犬

2025年03月17日 | ドイツ生活
Eが住んでいるアパートの隣人宅にお邪魔した。

マダム・バーバラと彼は犬の飼い主仲間で、元教師。
夫と死に別れ、現在一人暮らし。
精神障がいを持った息子さんがいるそうであるけれど、彼は市内に独立して住んでいるという。

以前、白い子犬を飼っていて、Eの愛犬Grisuと仲が良かったというが、高齢のため、昨年他界。

マダムも高齢なので、新たに家族を迎え入れることを躊躇したというが、もしもの時にはブリーダーが責任もって引き取ってくれるという契約をしたうえで、再び子犬を飼い始めたという。

彼女の名前は「ピカチュウ」。
ヨークシャテリア。

めちゃくちゃ活発に走り回っていて、初めて会ったときは「こいつはネズミか?」と思ったくらい。

数か月ぶりに彼女の自宅で再会。
やはり興奮して飛びついたり、走り回ったりしている。

バーバラが部屋の中をひととおり案内してくださった。

同じアパートの最上階。
部屋の向きも違うので、リビングから街が一望できる。

男の一人暮らしのEの部屋とはまったく違っていて、彼女が描いたという絵画が多く飾られていて、素敵だった。

私たちの部屋に絵を飾ろうということになったは、彼女の部屋を見せてもらった影響もあると思う。

Grisuは14kgもあるので、私は抱き上げられないが、ピカチュウは小さくて軽いので、抱っこができる。

こんなふうに犬を抱っこしたのは、人生初めてかもしれない。

実際に抱っこしてみると、この類の犬をつい抱っこしたくなる気持ちがよくわかった気がする。

高齢者が犬を飼うメリットは、専門家が指摘している。

「ええ?そうなの?!世話をしなければならないから、旅行にも行けないじゃん」

EはGrisuの世話をすることに、少し疲れているところがある。

「あのね、家にしかいられないような人にとっては、犬がロコモ予防をたすけてくれるってこと。犬を撫でると幸せホルモンが分泌されるし、楽しく一緒に散歩すれば運動にもなるでしょ。しょっちゅう旅行に行けるような高齢者は、あえて犬を飼う必要はないかもね」

「ああ、なるほどね!バーバラのような高齢者は、自分で抱き上げられるくらいの小型犬のほうがいいよね。食事もプープも少ないしね(笑)ピカチュウは毛もあまり抜けないんだよ」

在宅療養中に犬と過ごせて、すごくよかった。

義弟PとパートナーJの飼い犬が、先日突然死した。
ピットブルのSammy。
まだ3歳だった。


Jはドッグトレーナーの資格をSammyと一緒に取得したばかり。
これから彼と共にドッグトレーナーのスクールを始める、という時だった。













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