ドイツでは、日曜日はパン屋さんとアジア系をのぞいて、街の店は完全に閉店している。
なんとクリスマスマーケットも、24日が日曜日だったせいか、23日が最終日だった。
ドイツに住んでいる人たちは、日曜日は基本的に家でのんびりしたり、近所をウォーキングしたりしてすごす人がほとんどだという。
出かける予定のない週末をすごすと、なんだか損したような気分になるなんてことはないのだ。
クリスマス休暇は26日までなので、27日にやっとお店が開いた。
「カウントダウンはスパークリングワインで乾杯するから、ディナーは10時くらいに開始だな」と、ノリノリで食料買い出しする友人E。
でも、22時まではとても待ちきれなかったので、まずは年越しそばでおなかをなだめることに。
日本から用意してきた乾麺をゆで、そばつゆは万能昆布だし醤油で。
蕎麦は癖の少な目なものを選んできたけれど、初めて食べる友人の口に合うかどうかわからなかったし、ディナーも控えていたので、蕎麦は1把だけゆでた。
荷物に入れるときに、冷たいお蕎麦か、温かいお蕎麦か、決めかねたので、蕎麦猪口ではなくて、赤と黒の漆椀を持ってきた。
ざるも持ってくれば、完璧だったけど。
津軽塗の箸箱付き夫婦箸は、友人へのプレゼントとして用意した。
この時以来、彼はお箸の使い方を一生懸命練習しているが、漆のお箸はすべりやすく、初心者向けではなかったと思う。
手も大きいので、もう少し長いほうがよさそう・・・
ドイツでも、アジア系のスーパーに行くと、お箸が売っていたが、竹の割りばしのみ。
菜箸も売っていなかったから、持っていってよかった。
大みそかのディナーは「オイル・フォンデュ」。
フォンデュ専用の卓上お鍋は、日本でいえば、すき焼き専用鍋みたいなものかもしれない。
でも、私はすき焼き専用鍋なんて持ってないぞ・・・
オイル・フォンデュは、油を温めて、肉や野菜をその油で素揚げして食べる。
お座敷天ぷらを自分でやるような感じ・・・?
色々なソースやポテトサラダを載せる場所が確保されている専用のお皿もある。
串は当然熱くなっているので、お肉や野菜をお皿にとるときに、誤って触らないように気を使った。
今思えば、パチパチと一切いわなかったから、下ごしらえのときに、しっかりと水分を取り除いてくれていたのだと思う。
新年のカウントダウンは花火・・・とは聞いていたけど、日本のお盆の花火大会とはまったく様子がちがってびっくり。
それぞれ皆が、勝手にあちこちでロケット花火やらを打ちまくり、それが夜中の2時、3時まで続いた。
動物たちは怯えてしまうし、戦争を経験した人たちは、戦時中を思い出して、良い気分にはならない人もいるのだとか。
翌朝、街中は花火の残骸だらけ。
年末は静かに除夜の鐘を聞きながら厳かな気分ですごすほうが断然いいと実感した。
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