かりんとう日記

禁煙支援専門医の私的生活

セカンドオピニオン

2016年10月19日 | 気になる人々

職場の病院に寄付したワタシのピアノ。

いつでもコンサートでお披露目できるように、調律をしてもらっておこうと、ネット広告に出ていた斡旋会社に電話した。

ほどなく市内の河合楽器から連絡があり、とりあえず「無料見積もり」をしてもらうことに。

約束した日時にやってきたのは、30代とおぼしき女性。

ピアノのなかから取り出した古いカードを見たら、最後に調律したのはなんと昭和52年という記録。

ひととおり眺めての診断は、「ここでの作業はできません。古い弦は切れる可能性がありますから、責任持てません。浜松の工場に運んで、弦を全部交換し、ハンマーのフェルト部分も交換が必要です。」

 

「(どんな人が演奏するにしても)とても弾ける状態ではありませんね。あとで見積書を郵送しますが、だいたい30万くらいかかります。買い替えしてもいいくらいじゃないですか?電子ピアノにでもしたらどうですか?」

 

ショックったらない。

運搬や初回調律費などの初期費用は全部自分もちという条件で、病院に寄付を許してもらった(?)ような状況である。

まさかそこまでは想定していなかった。

 

けれど、ここであきらめてはいけない。

 

買い替えろだって?

ネエさん、そんなに簡単に言うもんじゃないぜ。

アタシの気持ち、ぜんぜんわかってないね!

 

で、セカンドオピニオンを受けることにした。

電話をしたのは、ネット上での評価が高い昭和楽器。

仲介会社などに安易に電話せず、最初からリサーチすればよかった。

 

まず電話に出たのが元気なおばちゃん。

会社は隣県であるけれど、「はーい、無料見積もりですね~!行きますよー!担当の者から連絡させますから~♪」

30分くらいで担当の人から折り返し電話。

こんどは、いかにもこの道50年って感じのおじさん。

電話口の感じがこれまたいいから、ついつい傷心のアタシはKAWAIのおねえちゃんに言われたことを報告し、おじさんに訴えた。

 

「うちはね、お客さんの要望になるべくあわせますよ。10年以上たった調律は割高にはなりますけどね、工場に運ぶなんてことはしませんから。弦が切れるかもって?ガハハハ(笑)めったにそんなことないし、私は慎重にやりますから。YAMAHAさんだったらね、まだまだ大丈夫ですよ」

 

これだけで、だいぶ気が楽になった。

もちろん、昭和のおじさんには、見ていただくことにした。

 

がんばれアタシ!

がんばれ、アタシのピアノ!

 

 

 

 

 

 

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