職場の病院に寄付したワタシのピアノ。
いつでもコンサートでお披露目できるように、調律をしてもらっておこうと、ネット広告に出ていた斡旋会社に電話した。
ほどなく市内の河合楽器から連絡があり、とりあえず「無料見積もり」をしてもらうことに。
約束した日時にやってきたのは、30代とおぼしき女性。
ピアノのなかから取り出した古いカードを見たら、最後に調律したのはなんと昭和52年という記録。
ひととおり眺めての診断は、「ここでの作業はできません。古い弦は切れる可能性がありますから、責任持てません。浜松の工場に運んで、弦を全部交換し、ハンマーのフェルト部分も交換が必要です。」
「(どんな人が演奏するにしても)とても弾ける状態ではありませんね。あとで見積書を郵送しますが、だいたい30万くらいかかります。買い替えしてもいいくらいじゃないですか?電子ピアノにでもしたらどうですか?」
ショックったらない。
運搬や初回調律費などの初期費用は全部自分もちという条件で、病院に寄付を許してもらった(?)ような状況である。
まさかそこまでは想定していなかった。
けれど、ここであきらめてはいけない。
買い替えろだって?
ネエさん、そんなに簡単に言うもんじゃないぜ。
アタシの気持ち、ぜんぜんわかってないね!
で、セカンドオピニオンを受けることにした。
電話をしたのは、ネット上での評価が高い昭和楽器。
仲介会社などに安易に電話せず、最初からリサーチすればよかった。
まず電話に出たのが元気なおばちゃん。
会社は隣県であるけれど、「はーい、無料見積もりですね~!行きますよー!担当の者から連絡させますから~♪」
30分くらいで担当の人から折り返し電話。
こんどは、いかにもこの道50年って感じのおじさん。
電話口の感じがこれまたいいから、ついつい傷心のアタシはKAWAIのおねえちゃんに言われたことを報告し、おじさんに訴えた。
「うちはね、お客さんの要望になるべくあわせますよ。10年以上たった調律は割高にはなりますけどね、工場に運ぶなんてことはしませんから。弦が切れるかもって?ガハハハ(笑)めったにそんなことないし、私は慎重にやりますから。YAMAHAさんだったらね、まだまだ大丈夫ですよ」
これだけで、だいぶ気が楽になった。
もちろん、昭和のおじさんには、見ていただくことにした。
がんばれアタシ!
がんばれ、アタシのピアノ!
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