かりんとう日記

禁煙支援専門医の私的生活

授業参観

2014年11月11日 | 気になる人々
小学校3年生の時の担任だったS先生に電話した。

校長までやってから教職を引退した現在も、人権擁護委員などの仕事を忙しくしていらっしゃるようで、お昼前にご自宅に電話したらお留守であった。

夕方5時すぎに再び電話してみたら、今度は懐かしい声で「はぁい、今晩は~」という第一声。

かけたのは家電だから、番号通知装置がなければ、相手が誰かわからないだろう。
最近はオレオレ詐欺なんかも多いから、相手が誰かわかるまでは、不信感から、ものすごく無愛想に応対する人も珍しくなくなったというのに、先生はまるで小学生の子供からの電話に出たかのような明るい声だった。

私が名乗ると、先生はすぐにわかってくださった。

年明けに、先生のご自宅近くの小学校でタバコの授業をすることになったので、見学に来ていただきたいと思って連絡を差し上げたのだと言うと、とても喜んで見にきてくださると約束してくださった。

「午後はK中学にも行くの?うちでお昼食べて行きなさいね」


先生のご自宅には、3年生の時に、クラスの皆で遊びに行ったことがある。

場所は、電車で一駅隣の村だ。
子供たちだけで電車に乗るという、先生発案の冒険課外授業だった。

近くの山を走り回ったり、庭先で先生が火鉢で焼いてくださったお焼きを頬張ったことを覚えている。

あの頃、3歳くらいだった先生の息子さんへのお土産に、皆でお金を出しあって、ミニカーを買っていった。


その後何年かして、その息子さんを病気で亡くされたと風の便りに聞いた。

昨年あたり、ご主人も亡くされ、かなり憔悴なさっているようだと実家の母が言っていたが、今日の電話の先生は、あの頃とちっとも変わらないパワフルなお声をしていらっしゃった。


ライフワークとなった私のタバコの授業を先生に見ていただくのが今から楽しみだ。恩師から色々とアドバイスをいただきたい。


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