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商学部の公務員試験合格者数

2018-10-14 03:33:24 | 在校生・受験生情報


■衝撃の「4人」!

2017年度の法学部の卒業生で、一般行政部門の公務員になれたのは4人

だったという本ブログの記事は、衝撃だったようだ。

  商学部の卒業生はどうだったかも教えてほしい、という声が寄せられている。

  商学部は、学部としては「公務員100人構想」を掲げてはいないが、

昨年の電車広告では、「中央学院大学 公務員への道、法学部、商学部」と、

商学部も「公務員への道」であることを宣伝していた。

■HPの宣伝文句

  大学のHPでも、こんな宣伝がなされている。

「 千葉県トップクラスの実績をもち、毎年多くの公務員を送り出して

いる本学では、大学4年間を通して豊富なプログラムで公務員を目指す

  学生のサポートを行っています。
 
   所属学部に関係なく誰でも利用できますので、公務員志望者はこれらの

  サポートプログラムをぜひ積極的に利用して、夢を実現しましょう。」


  中央学院大学は、昔は「千葉県下の私立大学で2位」を誇っていたが、

  いつのまにか「千葉県トップクラスの実績」にかわっていた。これは、

  やはり「トーンダウン」か!

■商学部はゼロ!

  2017年度の商学部の卒業生で、一般行政部門の公務員試験に合格した者はいなかった。
  
  他の公務員試験の合格者数は以下のとおり。
  
    警察官:5名

    消防士:1名

    自衛官:3名


■法学部は4名

  再度、法学部の公務員試験の合格「実績」を挙げておこう。

  一部は訂正しておこう。(1人で複数の試験に合格した者がいる)・

    一般行政部門:   4名

    警視庁の事務職:  1名

    警察官:     22名
    
    千葉刑務所矯正局: 1名

    自衛官:      1名
 
■総括

  両学部をまとめると以下のようになる。(合計38)

    ①一般行政部門の公務員試験合格者は、4名

    ②警察官試験の合格者延べ人数は、 28名

    ③その他(矯正官1、消防官1)   2名

    ③自衛官              4名


  自衛官(兵士)は、ほとんど誰でもなれる。これは通常、誇るべき「公務員

 試験合格者」にはカウントしないであろう。

  
  警察官試験の合格者が多いようだ。大事な仕事だが、体力のない者は、

 はじかれて合格できない。


  これは誇ってもいいが、「公務員への道」と言えるかな?!


  中央学院大学は、「公務員への道」などと、人を惑わしかねない宣伝はやめて、

 「警察官への道」で売ったらどうか!


   法学部の「公務員100人構想」もやめて、「警察官50人構想」にしたら

 どうか。この方が現実的だ。これなら、頑張れば実現できるかもしれない。


  司法試験に毎年3名程度の合格者しか出せない法科大学院が、「合格者50人

 構想」や「合格者100人構想」をぶちあげても、誰も信用しないだろう。
 
 勘違いして入学する者も、そうたくさんはいないだろう。

  もっとも、この試験の場合、法務省が法科大学院ごとに合格者数を公表するので、

 法螺(ほら)は吹けないようになっているから、こんな宣伝をする法科大学院は

 存在しない。そして合格者実績の乏(とぼ)しい法科大学院は、次々に募集停止、

 閉鎖へと追い込まれ、淘汰(とうた)されている。

「一般行政部門」の公務員試験合格者、法学部で4人のみ

2018-09-28 22:06:22 | 在校生・受験生情報
法学部でたったの4人



当ブログで、中央学院大学が「公務員への道、中央学院大学」との広告を
電車内に出しており、これが「誇大広告」の類であることを指摘したこと
がある。

先日、読者の高校生(複数)から、2017年度は、法学部の卒業者の
何人が公務員試験に合格したのか教えてほしい、との要望が寄せられた
ので、回答しようと思う。

実は、公務員試験を目指している在校生でさえ、正確な情報を知らされて
いないのである。

公務員を目指している本学法学部の3年生(複数)と話した際に、彼らが、
法学部から30-40名が警察官や消防士になり、一般職の公務員に
10数名がなっていると思い込んでいることが明らかになった。

そっと、「実績」を教えてやった。

①市町村等の役所で働く「一般行政部門」の
 公務員試験合格者は4名。


②警察官や消防士は10名(自衛官がこの数に含まれているかは不明)。



訂正:組合員から訂正すべきとの指摘がありましたので、お詫びして訂正いたします。

     以下、法学部のみの情報です。

       ①一般行政部門の公務員試験合格者は4名で、正しい
       
       ②警察官試験合格の延べ人数は、10名ではなく、24名

       ③1人で複数の警察官試験に合格した者が複数おり、実際の
 
        合格者数は、おそらく20名を切っている。

       ④消防士試験の合格者はゼロ

       ⑤その他、自衛官が1名


これを聞いた学生は唖然とした様子で、「だって、『めざそう、公務員
100名』
と言っているじゃないですか!」と述べていた。

 皆に頑張ってもらって、100人にしようと言っているだけなのであり、
 実績がすでにこれに近づいているわけではないことを、説明した。

 学生は、納得がいかない様子であった。

 今年も受験の季節が到来している。参考までに。


100人ゼミー余談① どこがワリーンダ!

2018-02-23 17:29:28 | 在校生・受験生情報
  2018年2月13日、当組合と学校法人中央学院との団体交渉が行われた。

  この交渉の際、組合は、商学部教授●●××の「100人ゼミ」を議題とした。

  すなわち、このゼミについては、2006年に、商学部教授△△〇〇の、
 告発により是正されたと思いきや、2014年度にも行われていたことを、
 資料を示して指摘した。

  商学部4年生用「演習Ⅲ」に、84人もの履修者を受け入れて、どうやって
 卒論指導ができるのかと追及すると、佐藤英明学長は、次のように反論(?)
 した。

  佐藤学長:「演習Ⅲ」は卒論が義務づけられていません。

  組合:  商学部教授●●××の「演習Ⅲ」のシラバスでは、卒論を書くことに
       なっている。シラバスに書いてあるのだから、卒論が単位認定の
       要件でしょう!

  佐藤学長: ・・・・(無言)

  組合:  84人もの卒論を指導するのは無理でしょう!

  佐藤学長:履修者をたくさん受け入れないように、それとなく注意はして
       います。

  常務理事:ゼミは、通常、選抜試験がありますよね!

  

  この学長の発言には、何度も驚かされるが、今度もだ! このお方、ゼミに
 100人も詰め込むことの問題を全く理解していない。「何が問題か!」と
 開き直っているに等しいのである。だから、これまで是正しなかったのである。

 (常務理事等は、異常であると理解しているが発言からわかる)


  すでにこのブログで指摘したが、中央学院大学は
 HP(http://www.cgu.ac.jp/faculty/tabid/1197/Default.aspx)で、

  「ゼミは力を伸ばす!」

  「少人数の環境で、学生主体で学び、ディスカッションをし、興味のある
   分野をより深く追究します」

  「3年次は、専門分野についてさらに深く掘り下げて研究を進めます」

  「4年次は、指導教員のアドバイスのもと、自分の研究テーマについて卒業
   論文などにまとめます」

 などと、ゼミの効果をうたっている。

  100人も詰め込んで、

    どうやったら「少人数の環境」になるの? 
   
    どうやったら「専門分野について・・深く掘り下げて研究」が進められるの?


  佐藤学長さん、このまっとうな疑問にあなたはどう答えるの?

  佐藤学長さん、組合に反論する前に、商学部教授●●××のシラバスぐらい、目を
 通しておいたらいかが!

卒論100人ゼミ――ギネス記録か!

2018-02-11 08:44:39 | 在校生・受験生情報
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■前代未聞――日本で唯一の存在:「卒論100人ゼミ

  商学部の卒論指導を行う4年生用ゼミは「演習Ⅲ」という名称である。

  これに100人(正確には84人)の履修者を受け入れていたことを示すのが、
 これから掲載する資料である。

  断っておくが、商学部で、合計84人の学生が卒論作成ゼミに参加している
 という話ではない。

  たった1人の専任教員が、その担当する卒論ゼミに、84人もの履修者を受け
 入れていたという話である。このうちの何人が実際に4単位を取得したのかは
 分からないが、ショッキングな事実であることに変わりはない。

  しかも、これが10数年のあいだ続いていたというのだから!

  (なお、この2014年度に設置された「演習Ⅲ」の数は、24であり、履修者の
   総数は231名である。「イナバゼミ」は、3分の1強の履修者を集める、
   最も人気のあるゼミである)。

  以下に、資料を掲げる。
 


   集中【授業】 演習Ⅲ ●●×× 通年 商学部 教授 84【名】


■ギネス記録か!

  いろいろと調べてみたが、日本の大学にこのようなゼミは存在していない。
 「県下第一」どころか、「日本一」というところであろう。

  専任教員の急病急死により、その担当していた履修生を他の専任教員が
 引き受けて、一時的にゼミが膨れ上がることはあろう。

  しかし、10数年もこのような卒論ゼミを放置してきたこの大学、おそらく
 「世界一」なのではないかと思う(もちろん証拠は挙げようがない。なぜなら、
 こんな状態は恥であり、当然隠すからである)。

  ギネスに登録申請したらどうかと思う。対抗馬はまず出てこないだろう。
 
  いや、こういう記録は、ギネスは扱わないらしい。恥さえ忍べば、こんな
 記録は簡単に破ることができるからである。


HPでの「演習Ⅲ」の説明

  中央学院大学はHPで「演習Ⅲ」を次のように説明している。

   「4年次は、指導教員のアドバイスのもと、自分の研究テーマについて
    卒業論文などにまとめます。」
 
  この記述によると、「演習Ⅲ」には、履修者はそれぞれ「自分の研究テーマ」
 をもって参加することになっている。このこと自体は、いたって普通である。

  その次の文には、サラッとこう書いてある。

         「卒業論文などにまとめます」
 
  この「など」という言葉が気になる。もしや「卒業論文」ではなく、
 「レポート」の類でもいいのか、との疑問がわく
のである。

  そこで、HPにある商学部教員のシラバスをのぞいてみた。ほとんどの教員は、
 「卒業論文」の作成を履修者に課すことを明らかにしている。

  しかし、やはり卒業論文ではなく、レポートを課す教員が数名いた。この点に
 ついては別の機会に述べよう。

  さて、我々の「イナバ教授」のシラバスをのぞくと、「卒業論文」の作成を
 課していることがわかる


  シラバスに明記しているのだから、卒業論文の作成が単位認定の要件という
 ことであろう。このことを、まず確認しておこう。


■1人で84人の卒論指導!?

  もう何十年も前から、社会科学・人文科学系の学部の多くは、卒業論文を
 卒業要件にしてはいない。卒論を書かなくても卒業できる。

  しかし、選択科目としてのゼミはあり、4年生用のゼミは、卒業論文が単位取
 得の条件となることが多い。

  この卒論用のゼミは、毎週は行われない。卒論指導の頻度は、担当教員に
 よって異なる。例えば月1回の相談日を設定したり、随時相談にのったりと、
 様々である。

  後期が始まると、学生は本格的にとりかかり、担当教員の指導を受けながら
 執筆し、1月には提出しなければならない。

  卒論の作成を指導しなければならない学生が20名もいたら、教員は11月
 から12月にかけては多忙になる。疲労困憊(こんぱい)する
。学生の
 書いたものにチェックを入れ、論旨を明快にし、「てにをは」や誤字の訂正を
 行わなければならないからである。

  もっとも、卒論が公表されないような大学では、担当教員は「手抜き」を
 することができるし、実際にしている


  学生の卒論といえども、著作権の問題があり、本人の同意なしに卒業論文を
 ネットで公表するような大学・学部はないが、冊子にして図書館に収蔵し、
 いつでも見られるようにしている大学は存在する。卒論を書かせる際に、これを
 条件にしているようである。

  狭い範囲ではあるが、卒論が公表される大学では、専任教員は、卒論指導に
 緊張を強いられる。というのも、学生の卒論の出来栄えを見れば、担当の専任
 教員の仕事ぶりが分かってしまうからである。

  だからこういう大学の専任教員は、4年生用のゼミ履修者を極力少なくする
 ために、履修者「選抜」を行い、数名程度に抑えている。この教員による「選抜」
 は、どの大学でも許されているようだ。


中央学院大学の卒論は、教員間でも見ることができない

  中央学院大学商学部は、卒論に関して言えば、専任教員には総じて「天国」
 ようなところである。

  なぜなら、商学部の「演習Ⅲ」の履修生の手による卒業論文は、教員間でも
 見ることができないため、専任教員の卒論指導については、他の専任教員から
 容喙(ようかい=口を出されること)されることも、批判されることもないから
 である。

  もちろん、卒論指導を立派に行い、学生と自分用に冊子にしている教員がいる
 ことも、我々は知っている。まじめな教員だ!


  (なお、法学部の「フィールドスタディーズコース」では、卒論の執筆が卒業
 要件にされているが、他の専任教員でさえ見ることができない。もちろん、非常勤
 講師などオヨビデナイ)。
 

■1人で84人の卒論指導は無理

  さて、再び「イナバ教授」の84人の卒論に戻ろう。

  本当に、この84人は「卒業論文」を書いたのか?
  本当に、「イナバ教授」は84人分の卒論指導を行ったのか?

  年間1人30分の個別の卒論指導を4回行うとすると、年間1人につき2時間
 となる。84人では168時間である。

  1日3時間をそのための時間としても、56日を要する。

  提出締め切り前の文章の手直し、文献目録の書き方の訂正の指導のための
 84人分の時間は、どうやって取ったのか? 本当に、指導したのか? 疑問は
 つきない。

  要するに、どうみても不可能なのである。これは、専任教員10人分の仕事で
 ある。

  「イナバ教授」はスーパーマンなのか!

             <続く>

中央学院大学商学部のスポーツ学部化(2) 入学者のほぼ半数が運動部

2018-02-07 03:49:24 | 在校生・受験生情報

■商学部、「過半数」に迫る!

  何の過半数かって?

  決まってる! 

  2018年度の商学部の新入生の半分が、AO入試の運動部学生になりつつある
 ということだ!


■商学部のスポーツ学部化がとまらない!

  このシリーズ(1)で、来年度(2018年度)の硬式野球部のAO入試枠が
 61名であることは、すでにお知らせしたとおりである。

  なんと来年度には、さらに女子バレー部に、AO入試を「突破した」35名
 が入学する!
 おそらく商学部に所属するであろう!

  サッカー部には、昨年54名の新入生が入部し、大半がAO入試で、所属も
 商学部であることは、先のブログでも述べた。仮に8割5分が商学部所属
 だとすると、46名となる。来年度もこの傾向が続くであろう。

  この3つを合計すると(61+35+46)142名になる。

  この他、ゴルフ部と男子バレー部(ほぼ全員が商学部所属)もある。
 この入学者を加えると、160名になるのではないか!?

  160名と言えば、商学部の定員360の半数近い。もう一息だ!
  
  

商学は「運動」になる!


  この傾向が続くと、数年すると、商学部は運動部の学生に乗っ取られる。

  いやすでに、商学部のカリキュラムは、運動部仕様(しよう)だ

  商学・経済学をろくに学ばなくても卒業できるようになっている。

  暇を見つけたら、これも紹介しよう。


「イナバの物置ゼミ」の存在理由

  「イナバの物置ゼミ」「100人ゼミ」は、運動部の学生のために放置して
 いるとしか思えない。


  ちょうど試験中だ。採点中にため息が出る。運動部の学生の大半に、基礎
 学力がない。もちろん優秀な学生もいるが、できの悪い中学生並みの学生が
 たくさんいる。他の教員たちは、どうやってこういう学生に単位をやって
 いるのか、まったく不思議である。「名ばかり大学生」「なんちゃって大学生」
 である。

  ちなみに法学部に所属している駅伝部の学生には、こういう学生はほとんど
 いないようだ。

  「イナバゼミ」に戻ろう!

  「イナバ教授」の「演習Ⅰ(2年生用)」⇒「演習Ⅱ(3年生用)」⇒
 「演習Ⅲ(4年生)」の3つを連続して取れば12単位を取れる。

  
  これで、卒業に必要な単位126の内、12単位が取得できる。
 12単位はバカにできない。これで、学業の負担、卒業するための苦労が
 だいぶ軽減される。

  さらに、出席を取るだけで帰してくれる「イナバ先生」の「プロゼミ
 (1年生用)」に当たれば「チョーラッキー!」で、2単位を取得できる。


■スマホによる不正行為

  非常勤講師のメールボックスを見たら、スマホによる不正行為について、
 教員に注意を促す書面が入っていた。

  中国人の専任教員が実施した試験で、不正行為が摘発されたらしい。

  運動部の学生でないことを祈る。

  こんな不正行為はショッチュウある! 大方の教員は摘発しようともしない。
 
  当組合の委員長なんか、面倒くさいから、もう学生課には届出をしないとか。

  なにしろ、数年前に組合委員長が摘発して学生課に届け出たところ、学生委員会
 の委員長・松崎教授は、不正行為を否定する学生2人の言葉の方が、不正を摘発
 した委員長の言葉より「信用できる」として、「処罰の必要なし」との案を作成
 し、学生委員会の審議にかけた。


           この大学、まさに「イカレテル!」

  不正行為をした学生は、サッカー部所属であった。

  この学生たち、不正行為はしていないとの「上申書」なるものを作成し、学生
 委員会委員長・松崎教授に提出していた。この教授、こちらの方を信用したのである。

  「大人」が手ほどきして書かせたことは見え見えだ!


■不正行為を摘発してどうする!

  当組合の委員長は、もはや「学生の不正行為」を大学には届け出ない。

  不正行為はよくないが、もっと大きな不正行為を、大学や専任教員が
  やっている
からだ。
  
  彼らは、100人ものゼミを10数年も放置して、単位を乱発させているのを
  黙認し、卒業証書を交付してきた。しかし、その責任を取らない。
  
  学生を処罰する前に、この責任の所在を満天下に明らかにし、責任を取る
  ことが先だろう!ーと。


      
  



中央学院大学 食堂が逃げる大学

2018-02-02 18:50:39 | 在校生・受験生情報
■オカタイ話が続いたので

  このブログ、だいぶ浸透してきた。もっと拡散させよう。特に、
 中央学院大学の学生やその保護者・兄弟・親戚・友人、さらに
 教職員にも拡大させよう。OB・OGにも広げよう。大学が大変な状態
 になっていることを知らせよう。

  外の世界にも広げよう。この大学の教育の劣化を阻止し、まともな
 教育を復活させるには、外からの圧力が必要である。
 
   情報や意見・要望があれば、以下のアドレスに送ってください。

       mkoskirr@gmail.com
              秘密は厳守します。

  さて、我々は皆、まだ学問を放棄していない「現役」である。毎日、
 やることはたくさんあり、追われている。とにかく忙しい。

  最近来た要望は、箱根駅伝が強くなった秘密を教えてほしい、と
 いうもの。

  我々の電話番号をどこから入手したのか、マスコミからの接触・
 取材の要望の電話がくる。関心の対象は、ほとんど駅伝等のスポーツ
 に関わるものだ。要するに、金がどう使われているかを知りたい
 ようだ。

  我々も当然関心を持っており、現在調査中だ。

  少しオカタイ話が続いたので、今日は「食堂」を取り上げる。

■居心地の悪い大学

  「この大学、居心地が悪い」との学生の声を良く耳にする。
 授業の合間や授業の前後に、学生がくつろげる場所がないのである。
 部室をあてがわれているクラブにでも入っていれば、そこで
 雑談をすることもできるであろうが、大半の学生には行き場がない。
 
  図書館はどうか?
 時々のぞいてみるが、閑散としている。もちろん、本が並んでいる
 ところではおしゃべりはできない。


■食堂閉鎖のニュース
 
  杏林大学の食堂が突然、営業を停止し、ニュースになっている。
 運営していた会社が、経営がおもわしくないので撤退を決めたとの
 ことだ。

  中央食堂の撤退は、中央学院大学ではすでに何年も前に起こって
 いたことである。以来、別の業者が出たり入ったり。

  1階には、かつて、ハンバーグ屋やスパゲッティ屋があったが、
 撤退していった。教職員も利用していた。このハンバーグ屋さん、
 注文を受けてから調理を始めることが多く、少々待たされることも
 あるが、評判は上々であった。スパゲッティ屋さんも、悪くは
 なかった。結構繁盛していた。

■セブンイレブン
 
  食堂業者の撤退の理由は色々あろう。
 
  撤退の最大の理由は、セブンイレブンを入れたことである。それも、
 大半の授業が行われていた6号館の1階の入口に、である。

  食堂業者やハンバーグ屋、スパゲッティ屋さんの売り上げは減少し、
 経済的にたちゆかなくなって、撤退となったのであろう!?



■講師控室での話

  当時、講師控室で、専任教員たちがこんな話をしていた。

 「セブンイレブンを入れれば、食堂の業者はつぶれるよ。学長は、
  学生の利便性の向上のためにセブンイレブンを入れ、「自由競争」を
  させると説明しているが・・・。我々は反対しないんだ。好きな
  ようにやらせるんだ。どうせ結果は分かっている」。

  学長とは、椎名市郎氏である。

  このお方、簡単な次の事実が理解できない。

   ① 中央学院大学は、町のど真ん中にあるのではなく、町のはずれ、
    利根川の河川敷近くにある。隣近所はほとんどいない。隣にいる
    のは、寺に出没する幽霊やタヌキぐらいであろう。

   ② 大学の食堂は授業と試験の期間、すなわち年間32週間=8か月
    で勝負しなければならない。4か月は、客はほとんどこない。

   ③ 上の事実から、経営努力では克服できない壁があることは明白で
    あり、食堂や飲食店を潰さずに学内にいてもらうには、大学側の
    手厚い援助や配慮が必要である。
 
  大学側の手厚い援助や配慮が必要なのに、やったのはこれと「真逆
 (まぎゃく)」のこと、すなわち、セブンイレブンを「一等地」に入れて
  優遇し、少ないパイの奪い合いをさせたのである。

  「自由競争」はいつでも善だというわけではない!(一等地に入れた
  のだから、自由競争ではない!)


  要するに椎名市郎氏は、「椎名市郎巨峰園」(茨城県常陸太田市)の
 経営はできても、教育機関である中央学院大学の経営には不向きなので
 ある。


  都心の大学の食堂業者は、大学側と交渉し、近隣住民の学食利用を認め
 させ、そのためのメニューの開発等、経営努力をしている。殺風景な
 食堂という空間を、快適な場所にする努力を、大学側と協議しながら
 行っている。

  中央学院大学の立地条件を考えれば、こんな経営努力はしたくても
 できないし、したとしても効果はない。

  そして椎名市郎氏が推進したスポーツ大学化も、食堂の撤退と
 決して無縁ではない。

  スポーツ大学化の結果、教員たちは、出来の悪い学生を卒業させる
 ために、たとえ授業に出席していなくても、単位を出すことをなかば
 「強制」されるようになった。学生たちは、それを知り、登校回数を
 減らし、食堂を利用しなくなる。駅伝や硬式野球で有名になるに従い、
 受験業者である予備校が勝手につける偏差値はさがり、学生に敬遠
 され定員割れが起こった。学内の食堂や飲食店は撤退していった。

  運動部の学生を、学力に目をつぶりAO入試や推薦入試で大量に入学
 させたら、評価は下がるに決まっている。一般学生には、いい迷惑で
 ある。

■どうしたらいいのか?

  このセブンイレブン、追い出したほうがいいのだが。しかし、この店、
 おそらくフランチャイズ店なのであろう。直営店なら契約の更新を
 しないという手もあるかもしれないが、「小さな」フランチャイズ店
 なら、そうもいかない。

  学生の食堂利用に補助を出したらどうか? やり方はいろいろあろう。
 例えば、教職員に割引券を交付し、1食につき〇〇円を補助するので
 ある。少額では効果は上がらない。

  現在の「学生活動支援金」の1億円超の金の大半は、運動部のために
 支出されている。(ちなみに、これは非常勤講師の総人件費とほぼ同額
 である)。

  運動部のためにこれほどの大金を支出する必要はない。不公平である。
 運動部に使用する金は、他校のように、後援会が寄付金を募ってそれに
 あてるべき。これほどの大金を大学の財政から運動部のために支出する
 のは、まさに異常である。ケズレ!

  先日のブログで、法学部の李憲模教授――なんと来年度は法学部長に
 なるとのこと――が「在外研究員」制度を利用して、2年間も仕事から解放
 され、総額3000万円も保障されて、家族ともども優雅な海外生活
 を送ったものの、研究成果は「さっぱり」であることを指摘した。

  こんな金を払うなら、学生の食堂利用の補助金に使え! 
 3000万円といえば、1食150円の補助にして、20万食分にあたる

  ちなみに、大村芳昭・現法学部長は、来年度、すなわち2018年4月から、
 新設の「サバティカル」制度で、給料を丸々もらって1年「お休み」との
 ことだ。

              あきれるよ!
 「公務員(就職)100人化構想」をぶちあげて、達成どころか、みじめな
 結果しか出ていないというのに、もう「逃亡」か! 総括はどうすんの?、

  出来の悪い専任教員を優遇するよりも、まともな食堂を備えた大学にする
 ことの方が、優先事項である。この大学、まったくわかっていない。


  専任教員よりも、学生や非常勤教職員のことを考えたらいかが?!

  さて、食堂があった2階は、快適な空間に変貌させる必要がある。
 食堂の一角は、間仕切りで職員専用の空間にしてもよいだろう。教員の
 専用空間は必要ではない。専任教員は大学に週3日、年間110日程度
 しか来ず、多くは自分の研究室で、駅前のコンビニで買ってきた弁当や、
 業者に配達させた弁当をくらっている。

  学生、教職員から広く意見を募(つの)り、食堂改造計画を策定したら
 いかが?!
 
  どこかのゼミ(複数)に担当させたら、教育効果もあがる!

  教育の立て直しは、教員に課せられた課題である。専任教員の皆さん、
 どうするの?

中央学院大学 少人数教育の実態(6) 100人ゼミの復活

2018-01-31 22:08:07 | 在校生・受験生情報
「イナバの物置ゼミ」の復活!

  このシリーズ(2)で、「イナバの物置ゼミ」は2008年度末まで続いた、
 と書いた。そのため、読者の中には、この問題はすでに片付いたのでは、
 と誤解しているむきもあろう。

  実態を知っている大学関係者も、「すでに過去の話のことだと弁解
 できるな」と、ホッとしているかも知れない。

  先にも書いたが、この不祥事は、大学院商学研究科をつくるという
 ことで新たに雇用された或る教授が、学内で「告発」して明るみに出た。
 その先生は、数年後に、或る事で大学に訴訟を起こし、大学を去って
 いった。

  「うるさいやつ」が居なくなったためであろうか、あの「イナバの
 物置ゼミ」は不死鳥のごとく――「ゾンビのごとく」と言った方がよい――
復活したのである。

  当組合が入手した資料で確認すると、例えば2014年度に、担当者の
 「イナバ教授」、いや「ゾンビ教授(その間に助教授から教授に昇格
 していた)」は、演習に以下の数の履修者を受け入れていた。

       演習Ⅰ(2年生用) 35名
       演習Ⅱ(3年生用)103名
       演習Ⅲ(4年生用) 84名

  まさに「100人ゼミ」だ、「イナバの物置ゼミ」は復活を遂げたので
 ある。

  103人もの履修者がいてどうやって「ゼミ」ができるのか? 
  名前を憶えられるのか?

  シラバスを見ると、「演習Ⅲ」は卒論指導とのことだ。84人もの
 学生の卒論を、どうやったら指導できるのか
碌(ろく)なもんじゃ
 ないことは、誰にでもわかる。


■中央学院大学の体質

  先のブログで、「質(たち)が悪い」と書いた。「言い過ぎだ」と
 思われた方もいよう。

  しかし、この大学、反省がない。世間に知られなければ構わない、
 というのがこの大学に染み付いた体質である。

  ここで述べた2014年度の開始時の商学部長は、佐藤英明教授だ。
 彼は前年の2013年4月に商学部長に就任していた。そして2014年7月
 には学長に就任した。

  要するに、2014年度の事態(また2013年度の事態)については、
 彼に責任があるのである。彼がもし中央学院大学における学生の教育
 のことを真剣に考えていたなら、このような異常な「100人ゼミ」は
 即刻5つ程度に分割し、他の専任教員に職務命令を出し、担当させ
 なければならなかった。

  こんな異常な状態を、10年も放置し、改善できない法人も教務課も、
 同罪である。「徹底した少人数教育」を、よく宣伝文句に使えるよ!
 


■法人の力が弱すぎる

  この大学では、教員組織の力が強く、法人や職員の力が弱すぎる。
 ものを言わない、ものを言えないから、こんな非常識なことが起こり、
 改善できないのである。

  この大学の専任教員は、ほとんどがまともな学会論文を持っていない。
 持っているのは少数でしかない。

前回、専任教員には3年に1本の論文を大学の紀要に掲載する義務
 があるが、少なからぬ者はこの義務を果たしていないと指摘した。
 大学を審査する「大学基準協会」からも、研究が不活発であることは
 再三指摘されているが、改善は絶望的である。要するに、学問的業績は
 さっぱりなのである。大方は、「先生、先生」と呼ばれ、学者気取りに
 なっている、ただの「オッさん、オバさん」にすぎないと、ある専任
 教員が喝破(かっぱ)していた。

  心ある大学の職員や法人職員は、この程度の専任教員に、ひるむ必要
 はない。この大学の教育の劣化をひきおこしている張本人は、彼ら専任
 教員の中にいる。

  いずれ、これら張本人の悪行については明らかにする。


■専任教員の「研究業績」

  正真正銘の学者か、「ただのオッさん、オバさん」の類か、はたまた
 「普通の教員」かを、職員や学生が判断することは難しい。
 
  それでも、調べる方法があるので、知っておくと便利。

  まず、CINII(https://ci.nii.ac.jp/books/)を開き、「著者検索」を
 クリックし、「著者名」の欄に、教員の氏名を入れるのである。

     次に、右側の「検索」をクリックする。
 
  すると、その教員がどんな本を書いているか、いくつの図書館がその本
 を収蔵しているかが、たちどころにわかる。

  多数の図書館に入っていないような本は、学術的価値がないものが多い。
 またどこの出版社から出された本であるかも、重要だ。著者が金を払って
 無名の出版社から出したような本には、学術的価値が怪しいものがたくさん
 ある。

  がっかりしないように! 学術書の単著(自分ひとりで執筆した著作)を
 持っているような専任教員は、この大学ではほんの一握りにすぎない。

  若い専任教員は別として、50代、60代になっても、単著の研究書を
 持っていないような専任教員は、「ただのオッさん、オバさん」の類で
 ある。高給と十分な研究環境を与えられながら、ただ怠けていたか、
 はじめから能力もないのに、学閥やコネで、職にありついたかの、どちらか
 である。
 
  本ではなく、論文の方は、https://ci.nii.ac.jp/ja を開き、
 同じようにすれば、見ることができる。

  これだけでは、著書や論文の質までは分からないが、もちろん、それを
 調べる方法もある。それは、少々複雑な作業となる。

             <続く>

部活動ばかりする「名ばかり大学生」

2018-01-29 17:07:09 | 在校生・受験生情報

■ある学生から

  昨年末、ある学生から、ネットに部活ばかりする学生のニュースが
載っているとのメールが来た。

  東洋経済ONLINEのニュースで、「朝比奈なを」という署名入りの記事で
 ある。この方、非常勤講師であるとのこと、

  はじめは体育学部の学生についての記事かと思ったが、よく読むと、
 そうではなく、体育学部とは無縁の学部の学生で、大学の方針でスポーツを
 させられている「スポーツ学生」についての記事である、

  これって、もしや我孫子の大学のことでは、と思った。よく似ているので
 ある。しかし、どうやら違うようだ。

  この記事、どこぞから「圧力」がかかったらしく、すでに削除されている。

           まことに残念!

  でも組合員がコピーしておいたので、以下にそれを転載する(一部削除)。

  日本の大学教育は「終わり」だな!



 部活動ばかりする「名ばかり大学生」の実態
              2017/11/30(木) 6:00配信




  スポーツが人々に与える感動は素晴らしいものですが、大学の現場では
 問題も生じています。
 
  現在の大学の運動部所属学生には、大学生とは名ばかりで、高等教育の場を
 はき違えている者が数多く存在する


■スポーツ推薦で入学した運動部の学生たち

  ある大学の朝の光景である。
  1人の教員が、1限目の授業を行う教室に向かって廊下を歩いているとき、
 教室の後方入口の前で2人の学生が「おはようございまーす!」と大声で
 あいさつをした。

  しっかりとあいさつができる学生は今時珍しい。礼儀正しくて、礼節を
 わきまえた学生ではないかと読者は思われるかもしれない。しかし、教員は
 「おはよう」と返しながらも、心の中では少し苦々しく思っている。

    【我孫子には、「オッス、ウッス」等とあいさつする者もいる】
 
  教室に入ると、授業開始5分前にもかかわらずあまり学生が来ていない。
 9時から始まる1時間目の出席率は、どの大学の、どの授業でもあまり
 芳(かんば)しくない。しかし、この授業の出席率はその中でも特に悪い。
 なぜなら、スポーツ推薦で入学した運動部の学生が数多く履修しているからだ。

  あいさつをした2人の学生は、大きなスポーツバッグを抱えて定められた
 席に着く。担当教員はまじめに授業を行い、出席も厳密に確認するタイプの
 教員なので、最初の授業で指定席を決めているのだ。自由席にして教室の
 前半分に空席が広がってしまうのを避けるため、また、気力のない学生を
 個別に注意しやすくするためである。

  2人は席に着いた途端、スポーツバッグの中から菓子パンを取り出して食べ
 始める。彼らが所属している部活動はかなり強く、全国規模の大学リーグ
 でも近年は新興の強豪として活躍している。

  部員は寮生活が義務付けられ、そこでは栄養に配慮した食事を毎食出して
 いる。しかし、食べ盛りの10代にとっては、2時間近くの朝練習でしっかりと
 体を動かした後は、まだまだ空腹でたまらないのだろう。この教員は授業中
 の飲食を許さないのを知っているので、講義が始まる前にものすごいスピード
 で食べている。

  授業が始まった後から、ぱらぱらと学生が教室に入ってくる。全員スポーツ
 ウエア姿で、自分の席に着くと大きなスポーツバッグを机の上に置く。
 すきあらば、バッグの陰に隠れて寝るためだ。彼らの魂胆を理解しているこの
 教員は、バッグを床の上に置くようにその都度指示を出す。先の2人は間食を
 終えて、バッグを床の上に置いた。しかし、ノートなどの筆記用具は出され
 ないままだ。そこで、教員は筆記用具を出すようにまた指示しなければなら
 ない。
   【我孫子では、授業中にカバンから菓子パンをちぎって
    口に入れている。これはそっとやっている。



■大学に入学はしたが、大学生にはなっていない者たち

  授業が始まって10分も経つと、何人かの学生のうなだれた後頭部が見える
 ようになる。ほぼ毎日、授業開始前と放課後から夜間までの長時間練習を
 こなしている身では、いくら若いとはいえ体に疲労が蓄積しているのだろう
 と同情はできる。

  しかし、大学に、しかも体育学部以外の学部に入ったからには一般教養や
 学部の専門などスポーツ以外の学びも行わなければならないのだ。

  教員は授業をしながら「寝るな!」「起きろ!」という注意を繰り返して
 いたが、恐れていたことが起こった。

  照明を少し落として15分間ほどパワーポイントを使って授業をした後、
 照明を元に戻してみると、あちこちに机やカバンに突っ伏して爆睡している
 学生がいるのだ。先の2人も完全に寝てしまい、しかも、1人の学生の口元
 からは机まで唾液が流れている。

 【我孫子では、どうどうと寝ている、授業開始数分で、睡眠体制にはいる。
  集団でやるので壮観である
。】

  大学教員には授業中に寝ている学生を放置しておく人が多い。「いくら
 起こしても寝てしまうし、騒がしいわけではないのでまだマシ」と指導を
 あきらめてしまっているのだ。

  教員の指導の足並みがそろわないので、注意を繰り返すこの教員は、
 運動部学生からだけでなく顧問やコーチからも「口うるさいヤツ」と陰口を
 たたかれている。

  しかし、先に挙げたような学ぶ気のない学生の姿は授業の雰囲気を壊し、
 少数ながらも存在する向学心のある学生を失望させてしまう。
教員として
 教育を重視するからこそ、口うるさく注意しているのだ。

  生活のほとんどを部活動に費やし、ほかの勉強には興味・関心を示さない
 学生たちのことを「大学に入学はしたが、大学生にはなっていない者たち」
 と、この教員は断言する。

  スポーツの指導過程で顧問や先輩への礼儀を教えられていると思うが、
 なぜかそれが目上の人や教員への行動には拡大しない。あくまでも、自分の
 所属する部活動にかかわる世界だけのものととらえている学生が多いようだ。

  冒頭に登場した教員にあいさつをした学生たちは、常識をわきまえている
 ほうだ。授業を担当する教員とすれ違ってもあいさつせず、少し離れた場所に
 いる部活動の先輩には丁寧に大声であいさつをする運動部学生の姿は、キャン
 パス内でよく見られる。運動部学生は「あいさつがよくできるから」と就職
 の際に一部の企業で人気があるようだが、部活動を離れた場で、TPOに応じて
 心のこもったあいさつや対応ができる能力が身に付いているのだろうか。

  大学内での彼らの言動を見て、疑問に思う教員は少なくない。


■学力や学習意欲もほぼ問わずに入学させている大学も…

  【スポーツ学生を入学させる】この動きは大学の財政基盤の強化にも
 つながり、経営自体にもプラスになると考えられられる。



  しかし、この動きに手離しで賛同してよいのかという疑問がある。すでに、
 メジャーな競技を中心に、スポーツを行っている高校生を、経営のために
 学力や学習意欲もほとんど問わず入学させている大学があることは暗黙の
 了解となっている
(もちろん本人の希望もあるが)。

  【我孫子の大学に当てはまる。いや、当てはまるなんてものでは
   ない。なんせ、商学部と法学部に、それぞれ「スポーツなんたら
   コース」などというきっかいなコースをつくり、商学や法学をろくに
   勉強しなくても学士様になれるようにしているのだから。】


  そうしたことが原因で、繰り広げられるのが冒頭の授業光景なのだ。

  これは、受験偏差値の高低を問わずに見られる「教育困難大学」の象徴的
 な場面だ。

  知名度があり入試難易度の高い大学でも、「自分がどの学部で何を専攻
 したか、運動部所属の学生の多くはわかっていないのではないか」と嘆く
 教員がいる。それほどまでに学問に対する姿勢は希薄なのである。

  現在の大学スポーツ界、特にメジャーな領域では、勉強時間をほとんど残さ
 ないほど熾烈な練習を課しているようだ


  【駅伝の度重なる合宿のため、「僕たちの学ぶ権利を奪っている」
   との声を生んでいる

   

  学問に関心を示さず、スポーツだけを行っている大学生が多数存在する
 ことを認めることは、大学だけの問題ではなく高校や中学の部活動や、勉強の
 あり方までも悪いほうに変えてしまっていると筆者は考える。

             朝比奈 なを :教育ライター

   https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20171130-00198897-toyo-bus_all&p=4



中央学院大学 少人数教育の実態(5) 400人の授業

2018-01-27 04:47:25 | 在校生・受験生情報
■「大学設置基準」ぎりぎりの専任教員数

  このブログでは、「大学設置基準」という言葉が何度か出てくる。

この「大学設置基準」というのは、文科省令で、大学を設置・運営する際に満たさ
なければならない最低基準を定めたものである。その第1条の2と3には、以下の
ように書かれている。

   2 この省令で定める設置基準は、大学を設置するのに必要な最低の基準と
する。
3 大学は、この省令で定める設置基準より低下した状態にならないように
することはもとより、その水準の向上を図ることに努めなければなら
     ない。

  では、この省令によると、『週刊ダイアモンド』のあの衝撃的なランキングが発表
 された2012年に、中央学院大学は、いったい何人の専任教員を雇用しておか
 なければならなかったのであろうか。

  専任教員数については、第13条が定めている。

同条にしたがって計算すると、中央学院大学が雇用しておかなければならなかった
 専任教員数は66名である。

  中央学院大学には、大学院商学研究科が設置されており、こちらにも省令に基づいて
 専任教員を配置しなければならない。大学院の専任教員は学部との併任が認められて
 おり、一部はダブルカウントが認められている。

  この七面倒くさいことはおいておくとしよう。要するに、中央学院大学は、大学院を
 含めても全部で70名程度の専任教員しか雇用せず、大学設置基準すれすれの専任教員に
 していたのである。だから、専任教員1人当たりの学生数が48.0人で、559位
 という下から2位の不名誉を記録したのである。

  「徹底した少人数教育」を掲げながら、意図的に専任教員数を減らし続け(退職
 した専任教員の補充をしなかった)大学設置基準が定める最低限度の専任教員数
へと、超低空飛行を行っていたのであった


  この超低空飛行の理由については、後日、詳しく述べる。


■学生がもたらした情報ー400人授業

  当ブログ「少人数教育の実態(3)」が掲載されてから、大学で期末試験を受けた
 学生からこんな情報がもたらされた。

  なんと、その学生、400人もの履修生がいる授業の試験を2つ受けたという
 ではないか。教室はギューギューで、となりの答案が丸見えだとのことだ。
  
            「本当か!」
            「どこが徹底した少人数教育だ!」
            「バカも休み休み言え!」

  その授業は商学系の科目で、必修に近い「選択必修科目」だそうだ。だから多くの
 履修者がいるわけだ。「ほとんど必修といっていい科目」とのことだ。

  学生が挙げたのは、次の科目だ。
  
     「国際流通論」(春セメスター)
     「国際流通システム論」(秋セメスター)
     「商学総論」(春セメスター)
     「流通システム論」(秋セメスター)

  毎年受講者が400人もいるような授業をそのままにして、なにが「徹底した
少人数教育」だ!


■履修者ゼロのゼミ

  そういえば、かつて組合が入手した資料に、科目別の履修者数を示したものがあり、
 履修者数が400人を超えていたことを思い出した。自然科学系の授業であった。

  また、少なからぬ「演習」の履修者数が、1~3人であることも思い出した。

  こちらは、意図せざる「少人数教育」だが、これではゼミは成り立たない。

  中には学生に「見捨てられ」てしまい、誰も寄り付かないゼミがあった。
  要するに履修者ゼロ!

             「ゼロゼミ」だ!

                <続く>
<

中央学院大学 少人数教育の実態(4)誇大広告?

2018-01-22 22:05:32 | 在校生・受験生情報
◎読者へのお願い

  これまでのところ、才能ある組合員が、思いつくまま、不定期に、ちまちま書いて
きたが、このブログは意外に受けているようだ。

  過去の「作品」には、秀逸のものが多い。そのためか、読者は繰り返し、繰り返し
 読み、夜中のひと時をこのブログで楽しんでいるようである。

  先日の、大村・新組合による「平和学」の「イカサマ人事」の告発文と、その解説の
 ブログは、大ヒットであった。中央学院大学の関係者以外にも、だいぶ拡散したようだ。

  中央学院大学と中央大学の関係が、人事問題でつながり、中大関係者も注目し始めた
 ようだ。

  それでも我々は、このブログを全国に拡大するための積極的な措置は講じて
 こなかった。今後は、ソーシャル・メディアを使用して、拡大させようと思う。

  大学や小中高その他の教育機関で働いている非常勤講師の待遇改善の運動に、
 少しでも共感を持っておられる読者は、このブログのサイトや内容を、ソーシャル・
 メディアを使って拡散してほしい。それが、我々の助けになる。
 

質(たち)が悪い

  中央学院大学が学生集めに掲げる二枚看板「公務員への道――県下第2位」と
 「徹底した少人数教育」が、虚構であることは、根拠を示しての我々の批判によって
 明白だ。

  「虚構」とは、事実でないことを、事実であるかのようにつくりあげることをいう。
 すなわち、フィクションやロマンや小説のたぐいである。

  小説なら、読み手は「物語」であることを承知しているが、この手の虚構は、
 受験生や保護者には見抜けない。この看板を出す者は、これがすでにフィクション
 であることを承知しながら、入学生集めに利用している。だから、質(たち)が悪い。 「倫理観」が欠如している。

  先ず「公正な倫理観」は引っ込めたらいい。


■二枚看板も引っ込めたら?

  「徹底した少人数教育」という看板は、即刻引っ込めなければならない。
 「徹底した少人数教育」は、「虚構」などではなく、イカサマのたぐいだからである。

  これを正直に「徹底した少人数の専任教員による教育」と書き換えても、真実からは
 程遠い。

  なぜなら、この大学には少人数の専任教員の他に、多数の非常勤講師がおり、この
 多数の低賃金の非常勤講師が、この大学の講義の約半数を担っているからである。
 決して専任教員だけが教育を行っているわけではない。

  もう一方の看板:「公務員への道―中央学院大学」も、先にブログで批判したとおり
 である。こちらは引っ込めずに、次のように書き換えたらいい。

   「コームイン・への道」を改め、

            「ホームイン・への道」(硬式野球)

            「ホールイン(ワン)・への道」(ゴルフ)

            「シードケン・への道」(駅伝)
 に!


  こちらのほうが、学生の頑張りで、現実に大きな成果をあげているのだから。 

  また県下第2位をどうしても誇りたいなら、もっといい新看板がある。
      
            シードケンへの道―県下第1位!


  これなら「虚構」ではなく、正真正銘のノンフィクションだ。県下では敵なしだ。


■誇大広告

  『デジタル大辞泉』によると、「誇大広告」とは、

   「商品やサービスの内容・価格などが、実際のものより優良または有利であると
    消費者に誤認させるように表示した広告」
  
  である。

  「徹底した少人数教育」という広告は、この定義に当てはまらないか?

  四の五の言っていても始まらないので、消費生活センターに問い合わせてみる
 ことにする。法律の網にかかるのか否かも、消費者庁に問い合わせてみることにする。

            <続く>