■「イナバの物置ゼミ」の復活!
このシリーズ(2)で、「イナバの物置ゼミ」は2008年度末まで続いた、
と書いた。そのため、読者の中には、この問題はすでに片付いたのでは、
と誤解しているむきもあろう。
実態を知っている大学関係者も、「すでに過去の話のことだと弁解
できるな」と、ホッとしているかも知れない。
先にも書いたが、この不祥事は、大学院商学研究科をつくるという
ことで新たに雇用された或る教授が、学内で「告発」して明るみに出た。
その先生は、数年後に、或る事で大学に訴訟を起こし、大学を去って
いった。
「うるさいやつ」が居なくなったためであろうか、あの「イナバの
物置ゼミ」は不死鳥のごとく――「ゾンビのごとく」と言った方がよい――
復活したのである。
当組合が入手した資料で確認すると、例えば2014年度に、担当者の
「イナバ教授」、いや「ゾンビ教授(その間に助教授から教授に昇格
していた)」は、演習に以下の数の履修者を受け入れていた。
演習Ⅰ(2年生用) 35名
演習Ⅱ(3年生用)103名
演習Ⅲ(4年生用) 84名
まさに「100人ゼミ」だ、「イナバの物置ゼミ」は復活を遂げたので
ある。
103人もの履修者がいてどうやって「ゼミ」ができるのか?
名前を憶えられるのか?
シラバスを見ると、「演習Ⅲ」は卒論指導とのことだ。84人もの
学生の卒論を、どうやったら指導できるのか。碌(ろく)なもんじゃ
ないことは、誰にでもわかる。
■中央学院大学の体質
先のブログで、「質(たち)が悪い」と書いた。「言い過ぎだ」と
思われた方もいよう。
しかし、この大学、反省がない。世間に知られなければ構わない、
というのがこの大学に染み付いた体質である。
ここで述べた2014年度の開始時の商学部長は、佐藤英明教授だ。
彼は前年の2013年4月に商学部長に就任していた。そして2014年7月
には学長に就任した。
要するに、2014年度の事態(また2013年度の事態)については、
彼に責任があるのである。彼がもし中央学院大学における学生の教育
のことを真剣に考えていたなら、このような異常な「100人ゼミ」は
即刻5つ程度に分割し、他の専任教員に職務命令を出し、担当させ
なければならなかった。
こんな異常な状態を、10年も放置し、改善できない法人も教務課も、
同罪である。「徹底した少人数教育」を、よく宣伝文句に使えるよ!
■法人の力が弱すぎる
この大学では、教員組織の力が強く、法人や職員の力が弱すぎる。
ものを言わない、ものを言えないから、こんな非常識なことが起こり、
改善できないのである。
この大学の専任教員は、ほとんどがまともな学会論文を持っていない。
持っているのは少数でしかない。
前回、専任教員には3年に1本の論文を大学の紀要に掲載する義務
があるが、少なからぬ者はこの義務を果たしていないと指摘した。
大学を審査する「大学基準協会」からも、研究が不活発であることは
再三指摘されているが、改善は絶望的である。要するに、学問的業績は
さっぱりなのである。大方は、「先生、先生」と呼ばれ、学者気取りに
なっている、ただの「オッさん、オバさん」にすぎないと、ある専任
教員が喝破(かっぱ)していた。
心ある大学の職員や法人職員は、この程度の専任教員に、ひるむ必要
はない。この大学の教育の劣化をひきおこしている張本人は、彼ら専任
教員の中にいる。
いずれ、これら張本人の悪行については明らかにする。
■専任教員の「研究業績」
正真正銘の学者か、「ただのオッさん、オバさん」の類か、はたまた
「普通の教員」かを、職員や学生が判断することは難しい。
それでも、調べる方法があるので、知っておくと便利。
まず、CINII(https://ci.nii.ac.jp/books/)を開き、「著者検索」を
クリックし、「著者名」の欄に、教員の氏名を入れるのである。
次に、右側の「検索」をクリックする。
すると、その教員がどんな本を書いているか、いくつの図書館がその本
を収蔵しているかが、たちどころにわかる。
多数の図書館に入っていないような本は、学術的価値がないものが多い。
またどこの出版社から出された本であるかも、重要だ。著者が金を払って
無名の出版社から出したような本には、学術的価値が怪しいものがたくさん
ある。
がっかりしないように! 学術書の単著(自分ひとりで執筆した著作)を
持っているような専任教員は、この大学ではほんの一握りにすぎない。
若い専任教員は別として、50代、60代になっても、単著の研究書を
持っていないような専任教員は、「ただのオッさん、オバさん」の類で
ある。高給と十分な研究環境を与えられながら、ただ怠けていたか、
はじめから能力もないのに、学閥やコネで、職にありついたかの、どちらか
である。
本ではなく、論文の方は、https://ci.nii.ac.jp/ja を開き、
同じようにすれば、見ることができる。
これだけでは、著書や論文の質までは分からないが、もちろん、それを
調べる方法もある。それは、少々複雑な作業となる。
<続く>
このシリーズ(2)で、「イナバの物置ゼミ」は2008年度末まで続いた、
と書いた。そのため、読者の中には、この問題はすでに片付いたのでは、
と誤解しているむきもあろう。
実態を知っている大学関係者も、「すでに過去の話のことだと弁解
できるな」と、ホッとしているかも知れない。
先にも書いたが、この不祥事は、大学院商学研究科をつくるという
ことで新たに雇用された或る教授が、学内で「告発」して明るみに出た。
その先生は、数年後に、或る事で大学に訴訟を起こし、大学を去って
いった。
「うるさいやつ」が居なくなったためであろうか、あの「イナバの
物置ゼミ」は不死鳥のごとく――「ゾンビのごとく」と言った方がよい――
復活したのである。
当組合が入手した資料で確認すると、例えば2014年度に、担当者の
「イナバ教授」、いや「ゾンビ教授(その間に助教授から教授に昇格
していた)」は、演習に以下の数の履修者を受け入れていた。
演習Ⅰ(2年生用) 35名
演習Ⅱ(3年生用)103名
演習Ⅲ(4年生用) 84名
まさに「100人ゼミ」だ、「イナバの物置ゼミ」は復活を遂げたので
ある。
103人もの履修者がいてどうやって「ゼミ」ができるのか?
名前を憶えられるのか?
シラバスを見ると、「演習Ⅲ」は卒論指導とのことだ。84人もの
学生の卒論を、どうやったら指導できるのか。碌(ろく)なもんじゃ
ないことは、誰にでもわかる。
■中央学院大学の体質
先のブログで、「質(たち)が悪い」と書いた。「言い過ぎだ」と
思われた方もいよう。
しかし、この大学、反省がない。世間に知られなければ構わない、
というのがこの大学に染み付いた体質である。
ここで述べた2014年度の開始時の商学部長は、佐藤英明教授だ。
彼は前年の2013年4月に商学部長に就任していた。そして2014年7月
には学長に就任した。
要するに、2014年度の事態(また2013年度の事態)については、
彼に責任があるのである。彼がもし中央学院大学における学生の教育
のことを真剣に考えていたなら、このような異常な「100人ゼミ」は
即刻5つ程度に分割し、他の専任教員に職務命令を出し、担当させ
なければならなかった。
こんな異常な状態を、10年も放置し、改善できない法人も教務課も、
同罪である。「徹底した少人数教育」を、よく宣伝文句に使えるよ!
■法人の力が弱すぎる
この大学では、教員組織の力が強く、法人や職員の力が弱すぎる。
ものを言わない、ものを言えないから、こんな非常識なことが起こり、
改善できないのである。
この大学の専任教員は、ほとんどがまともな学会論文を持っていない。
持っているのは少数でしかない。
前回、専任教員には3年に1本の論文を大学の紀要に掲載する義務
があるが、少なからぬ者はこの義務を果たしていないと指摘した。
大学を審査する「大学基準協会」からも、研究が不活発であることは
再三指摘されているが、改善は絶望的である。要するに、学問的業績は
さっぱりなのである。大方は、「先生、先生」と呼ばれ、学者気取りに
なっている、ただの「オッさん、オバさん」にすぎないと、ある専任
教員が喝破(かっぱ)していた。
心ある大学の職員や法人職員は、この程度の専任教員に、ひるむ必要
はない。この大学の教育の劣化をひきおこしている張本人は、彼ら専任
教員の中にいる。
いずれ、これら張本人の悪行については明らかにする。
■専任教員の「研究業績」
正真正銘の学者か、「ただのオッさん、オバさん」の類か、はたまた
「普通の教員」かを、職員や学生が判断することは難しい。
それでも、調べる方法があるので、知っておくと便利。
まず、CINII(https://ci.nii.ac.jp/books/)を開き、「著者検索」を
クリックし、「著者名」の欄に、教員の氏名を入れるのである。
次に、右側の「検索」をクリックする。
すると、その教員がどんな本を書いているか、いくつの図書館がその本
を収蔵しているかが、たちどころにわかる。
多数の図書館に入っていないような本は、学術的価値がないものが多い。
またどこの出版社から出された本であるかも、重要だ。著者が金を払って
無名の出版社から出したような本には、学術的価値が怪しいものがたくさん
ある。
がっかりしないように! 学術書の単著(自分ひとりで執筆した著作)を
持っているような専任教員は、この大学ではほんの一握りにすぎない。
若い専任教員は別として、50代、60代になっても、単著の研究書を
持っていないような専任教員は、「ただのオッさん、オバさん」の類で
ある。高給と十分な研究環境を与えられながら、ただ怠けていたか、
はじめから能力もないのに、学閥やコネで、職にありついたかの、どちらか
である。
本ではなく、論文の方は、https://ci.nii.ac.jp/ja を開き、
同じようにすれば、見ることができる。
これだけでは、著書や論文の質までは分からないが、もちろん、それを
調べる方法もある。それは、少々複雑な作業となる。
<続く>