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中央学院大学 非常勤講師に対する不当なセクハラ処分⑨

2018-12-13 02:05:49 | セクハラでっち上げ事件


■顧問弁護士の「妄言・暴言録」の公開の準備

  この大学には本当に驚かされる。

  団体交渉においては、顧問弁護士がとんでもない発言を毎回のように

 行っている。

 

  小林訴訟の弁護団は、労働者側に立つ日本労働弁護団の弁護士が
 
 ほとんであり、彼らに学校法人中央学院の顧問弁護士の発言を

 伝えると、そのひどさに呆れ、当組合に「妄言・暴言録」を公開する

 よう助言している。

  当組合はこれまで、法人の顧問弁護士が「敵」ではないとの態度を
 
 とってきたが、考え方を変えざるを得なくなった。「妄言・暴言録」

 を音声付きで公開しようと思う。


■欧州での主張

  欧州では、労働者政党や労働組合に、企業側・使用者側に立って

 労働者の権利の侵害を行う弁護士に対する刑事罰の導入・強化を要求

 する主張が出ている。企業側に立って、労働者の権利の侵害や労働者

 の不幸を飯のたねにしている弁護士の行動が、洋の東西を問わず目に

 余るようになっているのである。


■顧問弁護士の妄言

  さて、本題に入ろう。例のセクハラでっち上げ事件である。


  11月20日の団体交渉で、顧問弁護士がまたもや妄言をはいた。


  組合側が先ずこう主張した。

  セクハラでっち上げ事件の授業の履修者は全部でたったの8名で

 あり、ハラスメントの申立てを行ったのは3名。受講者は100人、

 200人いるわけではないのだから、残りの5名全員から事情聴取を

 するべきだったのではないか。調査の公平性・中立性を確保するには

 そうすべきだったのではないか。


  すると、この顧問弁護士はこう言ってのけた。

  5名の第三者証人(=学生)のうち、2名から事情聴取を行ったが、

 後の3名については行わなかった。行う必要はなかった。すでに

 当事者を除く2名からの聞き取りで、十分に「クロ」の心証があった

 ので、これで十分だ!


  この顧問弁護士、都内の法科大学院で特任教授をしているとのことだ。

 何をどう教えているのか知らないが、教わる学生に同情を禁じ得ない。


  冤罪(えんざい)事件があとを絶たないが、犯人と決めつけて見込み
 
 捜査をし、証拠の採取や調べを満足にしないことが原因であることは

 明白だ。教訓として、繰り返しこのことが論じられ、指摘されている。


  ところがこの顧問弁護士、こんな教訓も無視し、先ほどの妄言を
 
 吐いたのである。「クロ」の心証があれば、第三者証人からの聴取も

 適当にやってもいい、というのである。


■常務理事の妄言

  もっと驚いたのは、常務理事の次の発言であった。

  「これは刑事事件とは違う!」

  「クロ」との断定と処分が、当該非常勤講師の「将来」を潰すこと

 になるかもしれないという想像力がないのである。この「想像力」

 さえあれば、ヒトは途中で立ち止まれる。自分たちの調査方法の欠点

 に気付くことができる。


  いい加減な調査を行った審査会の専任教員たち、審査会の「クロ」

 との報告書を認めた「ハラスメント防止委員会」の委員たち、処分を

 決定した理事会、顧問弁護士。


  この大学はほんとうに「カルイ」。


  憲法23条の「学問の自由」が保障している内容を知っているならば、

 当該非常勤講師がどのような授業内容との関連で、件(くだん)の発言

 をしたのかを慎重に調査するはずだが、この審査会の専任教員たちは

 それを行っていなかった。まったくお粗末すぎる!


■訴訟

  訴訟は必至であり、小林弁護団がこの訴訟を担当することになった。

 12月10日に東京地方裁判所で行われた小林訴訟の和解交渉の場で、

 小林弁護団がこれを明らかにした。


■最初の大学か!

  中央学院大学は、授業中の発言をセクハラと断じて教員を処分した

 最初の大学となり、そのことで訴訟を起こされる最初の「名誉ある」

 大学になるようだ。

中央学院大学 非常勤講師に対する不当なセクハラ処分⑧

2018-12-02 01:58:04 | セクハラでっち上げ事件
■ペニス
 
   2018年11月20日、当組合との団体交渉が行われた。
 
   この団体交渉は、学生のでっち上げを利用して、学校法人が当組合の構成員を
   
  「セクハラ・パワハラ」と断定して処分した件で行われたものであり、当組合は
  
   当然ながら処分撤回を要求した。

   交渉中、学校法人中央学院の常務理事が、なにやら書類に目を落としながら

  鬼の首でも取ったかのようにこう述べた。

   「小林先生は、授業中にペニスについて語っている」-とツイッターにのっている。

   <お前もセクハラで学生から訴えがあれば処分するぞ>、という「警告」のつもり
   
   のようだ!>



■「御注進」を団体交渉の席で披露し、警告に使うとは!

   当組合員が、団体交渉中、直ちにTwitterを検索してみたが、そのような

「つぶやき」はなかった。

   すでに削除された可能性がないわけではない。

   しかしだ。教職員の誰かが、小林を「ひっかける」ために、常務理事らに

「御注進に及んだ」(ごちゅうしん――事の始終を急いで上司に報告すること)

らしい。

   おそらく、専任教員が学生から聞きつけて、御注進に及んだのであろう。


■誰もチェックできないとは!

   学校法人は、団体交渉前に「作戦会議」を行っている。

   その場でか、それ以前かは分からぬが、「御注進」されたものが披露され、

小林の「ペニス発言」を、警告として使用することが決められたのであろう。

   「真面目に」議論しているその場の様子を想像すると、笑ってしまう。

   法人の幹部や2人の顧問弁護士も出席して、このありさまだ。異論を唱える

者はいなかったのか!

   団体交渉で、このような発言をすることの重大性を、この方々、全く認識

できていないのである。


■「オッサン」たちよ、「ペニス」は学術用語だぞ!

   いったい何を妄想しているんだ!

   常務理事さんよ! 「ペニス」が学術用語であることを知らないのか!

   授業中に「ペニス」という語を使用して何が問題なのか!

   男子学生がこの「ペニス」という語を聞いて、「妄想」をたくましくして喜ぶ

のはいたしかたない。また、Twitterでつぶやくのもいたしかたない。

   学生たちの中には、「セックス」という言葉が、「生物学的性差」(=性別)

を表す言葉でもあることを知らず、「性交渉」のことだけを意味すると思い

込んでいる者もいる。

   このことを知っている学生でさえ、「セックス」という言葉を聞くと、頬を

赤らめ、あるいは眉をひそめ、あるいは顔をほころばせる、といったように

その反応はいろいろである。日本人の日常会話では、「セックス」を生物学的

性差、すなわち性別を表す語として使用することはないからである。

   「ペニス」が学術用語であり、「セックス」は性別を表す語でもあることは、

まともな教員なら、いや高等教育を受けた大人なら、たいてい誰でも知って

いることである。

   常務理事さんよ! あなたは一体、「ペニス」で何を「妄想」したのかな!? 

   授業中に「ペニス」や「セックス」という語を使用することがセクハラなのか!

                   バカ言え!

   学生と同様に、「妄想」するのは勝手だ! だが、団体交渉の場で、「妄想」した
  
  ことを明らかにしてしまうとは!


■大学の教員の授業内容に介入するとは、前代未聞だ!

   もっと重大なことは、大学の経営責任者が、団体交渉の場で、大学教員である
  
  小林勝が授業中に使用した言葉をとらえて、セクハラだと警告していることだ。

   この大学、経営の責任者に至るまで、憲法23条の「学問の自由」によって、大学

の教員が「教授の自由」を持っていることを、まったく理解していない。

   2人の顧問弁護士でさえ、このことを知らないのである。

   当組合は、憲法上の権利を侵害するこの重大な発言を、見過ごすわけにはいかない!


■フロイトとペニス
  
   精神分析で有名なフロイトについて、ここでクドクド説明する必要はないだろう。

   しかし、女性の幼児期の「ペニス羨望(せんぼう)」、というフロイトの主張は
  
  知られている。

   また、父による去勢(きょせい)の恐怖ゆえに、男性は幼い時から、性的対象を
  
  外に求め、自我が確立され、精神的に自立するが、女性はペニスを持っておらず、
  
  去勢の恐怖がないから自我が確立されず、精神的に自立できない、というフロイト
  
  の主張も、よく知られている。

   医学、心理学、ジェンダー論を講義する際に、もちろん講義内容にもよるが、
  
  「ペニス」という語も「セックス」という語も出てきて不思議はない。ところが、
 
  この中央学院大学では、「セクハラに当たる」から御法度というわけだ!

            まったく、とんでもない大学だ!

   小林は、「社会学」で、前期にジェンダー論を講義し、女性差別思想との関連で、
  
  フロイトを扱っているぞ!

   団体交渉で、鬼の首でも取ったかのように発言し、警告する前に、もうひと手間
 
  かけて、小林がどんな内容の授業をしているかを、調べるんだったな!


■言葉狩り
 
   常務理事さんよ! こんな「言葉狩り」を行ってどうするのだ!

        その「みっともなさ」「重大さ」に気づかないのか?

   だから、学生のでっち上げを見抜けず、自らも言葉狩りを行って、安易に非常勤
  
  講師を処分し、また小林に警告を出すのだ。

        もはやこの大学は、高等教育機関などとは言えない。