風のたより #136 千葉甫 2019-12-27 13:19:17 | 短歌 うとうととしては目覚めるひとり居て小春日和の午後のひととき 雲割って店の奥まで陽が伸びてこちらを見ている眼鏡の光る 葉の落ちている間に伐るかと人間に見つめられつつ裸木の立つ
風のたより #135 千葉甫 2019-12-25 14:02:18 | 短歌 まざまざと還る記憶は現実のことだったのか夢だったのか 聞きとめて遠く鴉の声がある暖かくなく晴れている午後 取り敢えず置いた所が記憶からあっさり消えて探し続ける
風のたより #134 千葉甫 2019-12-23 14:00:38 | 短歌 真夜覚めて釘打つような音を聞く道を隔てた家からくるか 満天の陽ざしの中を光りつつ屋根より高く行くレジ袋 しなければならないことがあったのを気づいたときにはもう遅かった