真似屋南面堂はね~述而不作

まねやなんめんどう。創業(屋号命名)1993年頃。開店2008年。長年のサラリーマン生活に区切り。述べて作らず

で、杞の国のヒトは安心できるの?~隕石落下と人的被害の記録から

2009-06-17 | 世間
で、結局 杞の国のヒト は安心できるだろうか?
確率の問題なんだけど、そもそも、記録の信憑性は?

Meteorite falls in China and some related human casualty events (要旨)
後半:Records of human casualities and structural damage resulting from meteorite falls are also given. A calculation based on the number of casualty events in the Chinese meteorite records suggests that the probability of a meteroite striking a human is far greater than previous estimates. However, it is difficult to verify the accuracy of the reported casualty events.

1300年から1920年までの620年間に、直接の人的被害が5件報告されている。
124年に1回!いくらなんでも多過ぎないか?

以下のように理解したんだけどね:
中国の古記録にみる隕石による人的被害は、カナダ西部で12箇所各5基(60基)のカメラで火球状物体の長期観測を行った Meteorite Observation and Recording Program (MORP) のデータをもとにした HALLIDAYらの実証研究 と整合的でない。

1発ずつの直撃というよりも、大きな隕石の落下による家屋の倒壊などによる死者の方が現実的。
出典が、正確性が必ずしも保障されない(昔々の)地方レベルの記録であり、正式の訓練を受けた者が決められた手法に則って記載した正史とは同列に論じられない。話に尾鰭がついて伝わり、それが真実らしく記載された可能性もある。

「どうしてそんなことになったのか説明がつかない」出来事が、「空から石が降ってきたとでもしておかないと納まらない」とされたようなこともあったのではないか。インチキした者がいて、隕石のせいにしてしまったようなケースもあったかも。
史料の正確性は確かめようがないし・・・。
・・・みたいな感じかな?(超読してる?)

日本なんかだと、神社に現物が宝物として残っていたりすることもあるので、確認できる場合がある(ヒトに当たったわけではないが)。
「直方隕石」の一般公開と「直方隕石之碑」

「言い訳大全」みたいな冗談本か何かで、遅刻の言い訳として、「道で宇宙人が通せんぼしていて、ジャンケンで5連勝するまで通してくれないというもので・・・」なんていうネタがあったか、なかったかしらないが、それに近い発想は如何?

「空から石が雨のように降ってきたもので、作物が駄目になってしまい、年貢が収められませ~ん(泣)」みたいなことって、なかったかな?
「・・・と、その村の者が言い張った」みたいな?

この項おわり。
~最近、直撃されたというドイツの少年の話などが伝えられたりしたが。

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