スロバキア、タトラ山脈の麓より

スロバキア人の夫と2人の娘と私の生活
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ネルカもうすぐ4歳、サクルカ9ヶ月

2014-11-05 | 育児
上の子には手をかける余裕があったので、結果、手のかかる子に、下の子は手をかけてあげることができず、結果、手のかからない子に。


  【ネルカ】
風邪も治り、今日からネルカは幼稚園に行ったのだけれど、この数日間、子供2人と家で過ごし、カリカリ、ガミガミどれだけネルカを叱りつけてしまったか。マルツェルが帰宅すれば、更にマルツェルにも怒られているのだからもう可愛そうになってしまう。それでもネルカは毎日、毎日ママ大好きと言ってくれる。そんな言葉に私は毎晩、今日一日怒りすぎたと反省ばかりだ。
それで昨日は、どうせ幼稚園にも行かないことだし、焦る理由もないかと、せかさず、急がず自分の気持ちを切り替えて一日過ごしてみた。

最近は家事をさっさと済ませてしまって、遊ぶ時間を作ってあげよう。そればかりに捕らわれていたけれど、昨日は遊ぶ代わりに私の家事をほとんど一緒にしてみた。気づけば洗濯物の物干しに台に上がらなくても届くようになっている。時間はかかるけれど、一緒に洗濯物を干した。
それから、食事の支度、いつもは混ぜることだけさせていたが、昨日はミートソースに入れるにんじんをすりおろしてもらった。昼食の時間が1間ほど遅くなってしまったが、指まで削らないように注意しながらにんじん一本分はすりおろしてくれた。
上手にできたこと、手伝ってくれてどれだけ助かったか、大げさに何度も伝えてみた。

ミートソースにバジルをいつもより入れすぎたか、いつもは好きなはずなのに、美味しくないと言ってお昼はあまり食べれず、パスタばかり食べてソースは半分ほど残してしまった。夕食のときに、まだ食べていないマルツェルにスパゲティーを用意し、ネルカにもう一回食べる?と聞くと、もう一度食べると言う。マルツェルには「今日のご飯はネラたんが作ったの」と自慢げに言っている。寝る前にパンと牛乳で補えばいいや、と夕食は全部食べられるように、内緒でいつもより少し少なめについであげた。
マルツェルに「ネラたんが作ったの、美味しいでしょ」とパクパク食べて見せる。お昼に渋っていたのはなんだったのだろうかと思うほど、すごい演技力で美味しそうに食べている。結局あっという間に完食し、マルツェルにも褒めてもらえた。

夜、いつもより早めにお風呂に入れて、思う存分遊ばせてみた。手足がしわくちゃになるまで、たっぷり1時間は入っていただろうか。その後、いつもなら、急げ、急げで牛乳を飲み、歯磨きをしてベッドへ入るのだが、昨日は「早く」という言葉をぐっとこらえて封印した。結局ベッドに入ったのは夜9時半、ちょっと遅かったけれど、急げ、急げとせかしたってそんな時間になることはしょっちゅうだ。急がなくたって結局同じじゃない。と思った。

夜寝る前に「今日はおりこうさんだった?」と何度も聞いてきた。「お手伝いもいっぱいしてくれたし、ご飯も残さず食べたし、おりこうさんだった。いつもこんなにおりこうさんだったら、嬉しいな」と答えてみた。「時々、おりこうさんじゃなくなるけど、時々おりこうさんになる」と約束してくれた。私もネルカも穏やかな一日を過ごすことができた。

今週末には4歳になる。
4歳になったらもっと色々なことができるようになり、もっと大きくなれると信じている。
本当にそうなれますように。


  【サクルカ】
これまで何でもよく食べるし、抱っこにおんぶで家の中を歩き回らなくたって、ベッドにおけば一人で寝ていてくれた優等生のサクルカだが、最近はだんだん知恵がついてきてそうもいかなくなってきた。

パンが大好きなサクルカ、私たちがパンでも食べていようものなら、離乳食をあげたって、ベーと吐き出し、パンをくれとうるさい。食事のときにみんなが何を食べているか、それぞれを観察している。そして同じパンがもらえたら、それを本当に本当にこの世にこれほど美味しいものがあったのかというくらい、一口ひとくちを味わってムニャム、ムニャム、ムニャムと(声を出しながら)食べる。離乳食のほうは以前の半分ほどしか食べなくなってしまった。以前の一食分を2回に分けて与えている。まぁ、それにしてももともとこれまでとても良く食べていたと思うので(大人茶碗軽く一杯、レトルトのベビーフードなら、こちらのものは大体200gほど入っていて、それを6ヶ月の頃からほぼ完食していた)だからそれが半分に減ったところでそれほど心配することはないのかもしれない。それに結局、それとパンと、インスタントのミルク粥を合わせれば、ネルカが食べる量よりも確実に多かったりする。

パンを食べる姿が可愛くて、つい離乳食を中断してパンを欲しがるだけあげてしまうのだが、これは私たちの夕食もパン食を減らすように見直さなければいけないねとマルツェルと話した。

できるようになったことと言えば、手をパチパチと叩けるようになり、そして先週からハイハイができるようになった。
どこへでも移動できるようになったので、目が離せなくなってきたし、いたずらも多い。床掃除もこまめにしなければいけない。ネラがハサミで切った小さな折り紙の切れ端だってすぐに見つけて口に入れている。

でも、ネルカはハイハイなどほとんどせず、いきなり歩き出したタイプだったので、ハイハイ姿がこんなにも可愛いものかと新鮮な気持ちでいる。

9ヶ月突入。あっという間の9ヶ月で、赤ちゃんというよりはもう子供だ。体も大きくなり、着ている服はつい最近までネルカが着ていた服だ。(その服でネルカは走り回っていたのを思い起こすと不思議な感覚だ)
強いて言えば髪の毛があまりないので赤ちゃんらしい姿がまだ残る。髪の毛も早く伸びますように。


よちよち繰り出される足と、左右に揺れるお尻、ハイハイの後姿がこんなに可愛いものだと2人めにして初めて知った。


6 Comments

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Unknown (みこ)
2014-11-06 10:29:48
いろいろ自分と向き合いながら子育てしてるのが、偉いな〜って思うよ。
うちはまだ一人だから結構手をかけすぎ!?とか思いながらも、それをエンジョイしてるような...。笑
『早くして!!』はしょっちゅう口から出て来るよ〜。
なぜか何をそんなに焦ってるのか?解らないけど、「早くしてーー!!!!!!」もう口癖だよ。
2人目って強いよネ?って言うか、よそみてると、兄弟、姉妹って性格とか行動とか逆になるパターン多くない?
うちは一人目が結構楽だったから(と思うから)2人目出来たら覚悟が必要だなーー。
ちなみにうちも褒め褒め攻撃使いまくるよ!旦那と一緒で褒めると調子に乗って良い感じになるタイプっぽい。笑
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Unknown (ろろこ)
2014-11-06 16:18:14
いや~~もう、ネラちゃん(ところで、ネラちゃんって、正式なお名前はネルカちゃんっていうのかな?)の状況がすっごく良く分かる気がします~。
うちもそうですよ~~。私の場合は、いちいち子どものやることにピリピリしちゃって、そのうち私が感情的に怒ってしまうことが多いかな。

やっぱり、気持ちにゆとりを持って子どもに接したいですよね。なかなかできないことのほうが多いんだけれど・・・。

お手伝いをしてもらうってやっぱりとても良いことなんですね。ついつい自分で全てやってしまったほうが早いけれど、私もカンタンなことはできるだけ子どもに手伝ってもらおうかな・・・。
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みこちゃん (chihirko)
2014-11-10 18:33:21
「早くして」って絶対に口に出したら逆効果なのはわかっているんだけど、言わずに入られないよね。そうそう、二人目は上の子を見て怒られるポイントとか学ぶから、余計に要領よく怒られないようにするらしいよね。うちはそうなりそうだなぁ。娘ちゃん、楽だったのはきっと保育園に行っててママだけにべったりじゃなかったからしっかりした子に育ってるんじゃない?2人目も楽な子になるよ、きっと。ほんと、上の子と下の子、もともとの性格も違うんだけど、さらに育て方も手を抜いてるから、下の子は本当に全然違う人格ね。まぁ、それぞれ別の子供だから当然と言えば当然なのだろうけど。面白い。

コメントありがとね!
うちもマルツェルと2人で褒め褒め攻撃もっとするようにする!
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ろろこさん (chihirko)
2014-11-10 18:40:27
この年の子はそうなのか、怒られるのがわかっていてわざとやる、怒られると反抗的に更にする/しないと親のイライラを更に倍増させませんか?もうマルツェルと切れまくっています。でもたいてい、一人が切れているのを見ると、もう一方は意外と冷静になってそんなに感情的に怒らなくても。。。って止めに入ってしまうんですけどね。マルツェルと私、これを交互にやってます。

お手伝いは意外とできるんですよね。義母と楽しそうに何かしているのを見るとこんなこともできるのかと発見することが多々です。お手伝いしてもらって/してあげられて、親も子供も気分良く、そして遊びと家事を同時にできて結構良いですよ。少し時間にゆとりのあるときに是非!

コメントありがとうございました。
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ブログ楽しみにしてます! (harumi)
2014-11-13 11:40:08
子供が成人した今、親の躾 教育は重要だったと後悔してます...(トホホです)でもchihirkoさんのところは大丈夫! 私にも5歳の姪がいて見てるととっても面白いですよ~
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harumiさん (chihirko)
2014-11-13 17:17:27
子供の躾、教育、重要なのですが、難しいですね!
たとえば挨拶ですら、きちんとするように教えようと思っても、恥ずかしかったり、気分が乗らなかったり(?)いつもできるとは限りません。
こちらもあの手、この手ともっと工夫しないとだめですね。

harumiさんのお子さんは無事成人されたのですからそれだけでまずは子育て成功!だと思います。まだまだ長い道のり・・・に思えますが、でもきっとあっという間なのでしょうね。後悔ないよう頑張ります。

いつもブログ読んでいただいてありがとうございます。
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