スロバキア、タトラ山脈の麓より

スロバキア人の夫と2人の娘と私の生活
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凍った池でスケート

2020-01-08 | スロバキア2020
ようやく待ちに待ったこの日がやってきました。

年々ひどくなる暖かい冬。雪もなければ氷もない。雪と氷がなければソリ遊びもスケートもできないので娯楽がない。まだかまだかとここのところ池の様子をチェックしていたら、やっと凍ったようなので週末にお隣さんと一緒にスケートに行ってきました。


まずは適当な場所をシャベルで雪かきし、自分専用のスケートリンクを作ります。


みんなあちこち好きな場所にプライベートリンクを作っているのが見えますか。
私たちの隣では小さなホッケープレーヤーたちが滑っていました。

天然のスケートリンクは表面がデコボコしていて少し滑りにくいのですが、たくさん滑っている内に氷の表面が削られてだんだん滑らかに滑りやすくなるんだそうです。こんなところで練習しているから、スケートの腕が上がるんだろうなぁと、デコボコにつまずく度に私は思います。


ウィンタースポーツと言えば、スキーですよね。でも、この環境にいながらスキーをしない人って意外と多いのです。理由はお金がかかるから。
タトラ山脈でも、田舎の小さなスキー場でもスキーはできますが、ゲレンデでスキーをするとなるとリフト代が必要です。そもそもスキー一式を家族全員分揃えるっていうのも結構な出費です。レンタルできるスキー場はリフト代が高く、リフト代の安い村のスキー場ではスキーのレンタルがありません。だから雪山を目の前にしながらなかなかスキーに行けない人って(我が家含め)意外といるものなんです。

でも雪が積もれば住宅街をちょっと出たところでクロスカントリースキーができます(それならリフト代はいりません)。雪さえあれば近所の土手でソリ遊びができます。池が凍れば近くの池でスケートを楽しめます。ある程度の自然条件が整えばここでは安上がりのウィンタースポーツを楽しめるんですよね。そもそも、この環境でウィンタースポーツにそんなにお金がかかるなんて納得いきません。だから待ちに待ったこの日、家族で楽しみました。
まだしばらく寒い日が続くようなのでこの冬もまたスケートが楽しめそうです。

注)町には無料の屋外スケートリンクや、アイススタジアム等ありますが、込み合っているため初心者の子供が自由に滑るのにはあまり適していません。そのため、私たちにはこの天然スケートリンクの方が都合が良いのです。


先日撮り損ねた町のイルミネーション、今年はこのスケート靴が新しく加わりました。

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