そうそう、空ってこんなに広かったんだよね

引っ越しの荷ほどきもほぼ完了し、木曜日から新居での生活が始まった。厳密に言うと、新しい家ではなく、２年前まで住んでいたアパートなのだが。実のところ、今回の引っ越しは何もかもが元サヤだ。ネラの生まれた元の家に戻り、マルツェルは以前働いていた職場に復帰する。家具は多少増えたが、グラーツへ持って行ったものを元あった場所へ戻すのみ。以前と同じ健康保険に加入し、車の車検を取り、ナンバーもスロバキアに書き換え、ネラの幼稚園申し込みも済ませ、一通りの手続きが済んだ。

スロバキアに帰ってきてすぐに役所をいくつか回って、スロバキアの洗礼とでも言おうか、この国特有の官僚的というか、諸手続きの複雑さ、必要書類の多さ、そして職員の横柄な態度にマルツェルと私、一日でウンザリしてしまったが、小さなトラブルはいくつかあったものの、意外と早く全てが完了した。
今日は午後から「私は家事を片付けたい」というのを名目に家に残り、ネラとマルツェルだけを義両親の庭へ送り、こうして一人時間もようやく持てた。少しずつ落ち着いてくるとやっぱり帰ってきて良かったかなと思う。

まだカメラを持って出歩く余裕はもちろん、近所を散歩する暇すらないのでお気に入りの光景を一枚添付したいと思っても生憎写真がない。そのお気に入りの光景というのは、私たちの住む村から車でポプラドへ向かう途中の景色（先日の記事、結婚式の写真にもある）なのだが、道路の両脇に広い平原（畑）に今の時期は菜の花の黄色い絨毯が広がり、空は地平線まで果てしなく続く。この光景を見てそうそう、空ってこんなに広かったんだよなと思い、帰ってきたなと気持ちが落ち着いた。

少しでも雰囲気が伝わるかな、こちらはＰＣ内にあった２年前の写真。



今年はここに菜の花が広がる。

隣の隣の町の空ぐらいまではゆうに見渡せ、「あ、あっちは雨が降ってるな」なんていうのも見えてしまう（雨雲だけでなく、町が霞んで雨が降っているのも見える）。こういう景色が身近にあるのは嬉しい。

さぁ、ここに私たちは根を張っていくのかな！