スロバキア、タトラ山脈の麓より

スロバキア人の夫と2人の娘と私の生活
(当ブログに掲載している文章や画像など、無断転載することはご遠慮ください)

胃腸炎を患った際の食事

2015-02-17 | ハーブ・食べ物・レシピ
自分で好き好んで来たスロバキアですからスロバキアの文句は言いたくありませんが、先月家族がロタウィルスに感染したとき、このときばかりはもうちょっと他に何かないの?と思わずにいられませんでした。スロバキアの食生活についてです。

まず一番初めにロタウィルスにかかったのは幼稚園からもらってきたネルカでした。金曜日の夜、義父母宅へ一人でお泊りしているときに始まりました。土曜日のお昼に家に義父母と一緒に帰って来て皆で昼食にする予定でいたのでこの日は純和食、切り干し大根に焼き魚や豚汁を用意していると、義母から前の晩ネルカ何度も嘔吐したこと、その後は下痢が続いているので帰らせるかどうかと電話があり(サクルカへの感染を心配して)私たちは初めて知りました。弱っているときこそ家にいさせてあげたいので、連れてきてくださいと伝え、ネルカ用に急いでお粥を用意しました。
その後土曜日は症状も落ち着いたようだったので、翌日日曜日は義父母宅へ行くことにしました。(我が家は週末2日の内一日は義父母の家でお昼を共にすることにしています)義母に昼食は何にしようか?と聞かれ、何かネルカの食べられそうなものをとお願いし、行ってみると義母が考えて用意していてくれたのはチキンスープ、ローストチキン(オーブンで鶏一羽を丸焼きしたもの)、ご飯(普通に炊いたもの)、下痢に良いからとブルーベリーのケーキ、コンポートでした。

ローストチキン、少し油っぽくて弱った胃には重たいのでは?と思いましたが、義母が体調が悪いときにはこれと考えてくれたのだからとネルカにも食べさせました。ご飯、これはスロバキアでも下痢のときは米食とされているようです。お粥でないのでちょっと消化できるか心配でしたがこれも少しだけ食べました。そしてブルーベリーケーキとブルーベリーのコンポート、これは私だったら絶対に食べさせないけれど、下痢のときはブルーベリーこれはスロバキアでは常識のようで義母が全ての食事の中でも一押しするものでした。

その後家に帰ってからどうなったか・・・ネルカは夜中にベッドで嘔吐し駆けつけるとベッドも枕もネルカ自身もチョコレートのようなドス黒いものにまみれていました。チョコレートは食べていないし、一瞬吐血したのかと驚きましたが、すぐにブルーベリーのコンポートを帰り際にも食べていたことを思い出しました。
スロバキアにいるときはスロバキア流を心がけていますが、このときばかりは日本流を押し通せば良かった、ネルカに可愛そうなことをしてしまったと思わずにいられませんでした。

月曜日になってネルカを病院へ連れて行くと(このときは義母とマルツェルがピークでした)、薦められた食事は野菜スープ(具はにんじんのみ)、スハールと呼ばれる味のないラスクとバナナ、ブルーベリーのお茶でした。
調子の悪いときは食欲もないのでこれを少し食べたかどうか程度、問題は下痢と嘔吐が治まり、食欲が出てきて、そしてその後少し回復してきてからです。いつまでもこれだけを食べているわけにはいかないし、ネルカもマルツェルも常に空腹を訴えていました。日本だったらお粥やうどんなどを食べるでしょう。そうしても良いのですが、マルツェルにはスロバキアの食事を用意してあげたいと思い、義母に何を食べているか、何を作れば良いか聞いてびっくり。発症してから4~5日経過したところでしたが義母はこのラスクとバナナ、紅茶、ダークチョコレート、そしてこれまた赤ちゃんの食べるお菓子で味のしないカールのようなお菓子があります。とうもろこしが原料のものと、お米が原料のものがあるのですが、このお米の方、これのみを食べているというのです。胃腸が弱っているのにカフェインは摂っているし、こんなに栄養のない食事では回復するための体力がつかないのではと思わずにいられませんでした。

仕方がないのでもうここは日本流を通そう、インターネットで胃腸炎後の回復食で食べて良い食品、悪い食品を参考にしながら和食を作ることにしました。うどん(もちろん私が打ちました)そしてダメージを受けた胃腸の壁を修復するにはたんぱく質が必要とのこと、豆腐を使ってかき玉汁にしたり、冷凍庫にあった冷凍タラではんぺん(初めて作ってみましたがレシピが悪かったか味ははんぺんの味がするものの、あの弾力はなくいまいちでしたが)、鶏胸肉をひき肉にし、肉団子で鍋、やっと温かく、そして肉も使った食事らしい食事、マルツェルもネルカも喜んで食べてくれました。

油を使わず、あっさりした消化の良い食事、和食はやっぱりいいですね。今回ばかりは日本の方が良いなと思いました。

でも、慣れない外国で急な胃腸炎、スロバキアで胃腸炎になったらこのスハール(ラスク)とお茶も簡単で強い味方です。

スーパーのパン売り場に置いてあります。

お茶はTORMENTANブルーベリーが入っています。こちらは薬局で手に入ります。



2 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
我が家はお粥 (ポンセ)
2015-03-07 02:40:10
実は我が家も、子供たちが代わる代わる風邪をひき、
1週間の春休みも入ったので、一番したのベンちゃんは3週間ほど保育園に行かず。

今週月曜日には登園したものの、水曜日からはまたもや調子がよくない。お漏らしばかりなので、昨日、今日と自宅保育にしました。

医者に行ったら「ダイエット食ね」と言われ、
果物は一切だめ、乳製品もダメだから、とのこと。

ロジョークと呼ばれるコッペパンを2,3日食べずに、干からびたものや、ジャガイモのゆでたもの、マカロニくらいしか思い浮かばない。
ブロッコリーをゆでて、卵を落としたお粥を食べさせたら、急に元気が出たみたい。

あとは、梅干しがあれば怖いものなし!なんだけど、これはずいぶん前に最後の一粒を食べちゃったし。

日本だとリンゴは皮をむいて、食べさせました。

スロバキアの病院食でもわかるように、レパートリーがないし、本当に困りますよね。

弱ったときこそ、日本食が恋しいので、すぐにお粥を作ります。意外と、魚の缶詰が食べやすく、鶏肉を焼いたものよりは、食べさせるのにも抵抗がないんじゃないかしら?

お大事に!!今年の風邪はぶり返すから、どうぞ気を付けてね。
返信する
Unknown (Unknown)
2015-03-09 17:47:47
そう、体調が悪いといえば日本ではお粥ですよね!
私も子供の頃、病気のときは母がいつも卵のお粥を作ってくれました。でもネラとマルツェル、お粥がどうも苦手で・・・。何度か作ってるんですけど食べてくれないんですよね。
梅干!そうですね、今度私も持って来よう。
つい、食べる人が自分しかいない食材は断念してしまうのですが、まぁ、自分だけと思えば少量持って帰るだけで済むのだし。
そういえばこっちに梅のようなスリウカがありますよね?義父母の庭にもその緑のまん丸いスリウカのなる木があり、コンポートにしているのですがあれは梅でしょうか?
あれで梅干ができないかなぁと思っているのですがどうでしょうね?

ベンちゃんお大事に。
コメントありがとうございました!

返信する

post a comment