女性には
次女が嫁いだら
マンションは売却すること
毎月渡す
決めた金額以上のお金は
あげられません
しっかり約束した
というけど
約束なんて
女性にとっては
破るための約束でしかない
そもそも
成すことが
めちゃくちゃぢゃんか!
父も
わかっていて
ワタシは何も言えなかった
女性は
それから度々
日雇いで日銭を稼げるバイトがあるとか言って
働きに出たとか
仕事って何?
どこよ!
パチンコ?
って
聞く気もおきない
時々は福岡へも
出稼ぎとやらに行っていた
女性がしばらく留守になると
父の顔を見に行くようになり
女性に会いたくないワタシには
少し都合が良かった
父は現金を
ワタシは元気を奪われるような気もして
女性がいない方が
平和で穏やかでいられた
女性は
籍を入れて
口座を作ったので
父には電話1本で
お金を振り込ませることが出来た
この当時まだ50代だった女性に
年金もかけてあげた父は
自分が長生きするか
先で別れてしまうことがあっても
女性に年金が幾らかでも入るようにしておいた方がよいといい
「本当は、ワシが死ぬるのを待っとるんぢゃろうがのー」
父が
こんな事をいうなんて
ワタシは思いもしなかった
つづく