女性の長男は
同郷の婚約者と国へ帰り
結婚した
ただ
無職になり
妻になった女性の実家で暮らしていて
長男が不憫だといって
女性は
また父にお金をせびるようになった
母国で父に買わせたマンションを
勝手に自分名義にして
家賃収入を得ているんだから
その収入をどうにかしたらよいのではと
父がさらっと流せば
また事態が変わっていた
母国で人に貸したマンションの家賃は滞納され
マンションの維持費も払えず
部屋は損傷がひどい状態になり
売却はおろか
国に没収された
とか
言ってきたのだ
は?
そんな
嘘みたいな話って
あるのかと思うけど
なんか
もう
父は勿論
ワタシも
マンションを
父名義で勝手にローンを組もうとしていたってところから
このような結末は
決まっていたんだろう
女性の母国の不動産事情など
知りようがない父を
騙したんだとワタシは思うけど
父はマンションが結局のとこ
なくなって
良かったとも思っているようだった
はじめから
もしかしたら
全部嘘だった
のかも知れない
バレては話を変え
またバレては話をつくり
その度にお金が必要になる
次は何が起きて
お金を父から
引き出そうとするのだろうか
当の父より
ワタシの方が不安を抱えた
つづく