昨日と一昨日の
庭の草木の手入れは
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(上は花火があがってない日の撮影)
いっこうに進まず
ただただ泥まみれ
汗びっちゃになっただけで
昨日も
さあ、ここまでだ
と
カバンの中のタオルを
が、
あああ忘れてる
首には一枚巻いていたけど
その一枚はびしゃびしゃだし
もう一枚入れてた気がするも
ないものだから
カッパと靴下を外で脱ぎ
実家のタオルを拝借せねば
家に入り
新品のタオルなど
贈答品がしまってある
古い扉をあけた
上からタオルをひとつとると
見覚えあるキルティングの包みが見えた
母の編み物セットだ
母のものは、もう何もないと思っていたから
驚いた
引き出しの下の段には
毛糸や細糸が沢山入っていた
包みをあけると
母が大切にしていた
編み棒や、かぎ針が丁寧にしまわれてある
この棒や針で
沢山色んなものを作ってもらった思い出が
一瞬にして蘇った
この度、意を決して
天気模様が雨天だろうが構わず実家にきたのには
3日前
母と最後に別れた病院の上に花火があがるのを偶然
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(上は花火があがってない日の撮影)
見たとき
行かなくちゃ、と
突然思ったからだ
普段、夜カーテンを閉めているけど
ふとみたら
僅かな時間の間、花火が綺麗にあがっていて
花火が見たいと言っていた母を想うと
いてもたっても
いられなくなった
「いつも、いつも、おさわがせしてゴメンネ」
と
沢山描かれたキルティングの布包みを見て
疲れも吹き飛んだ
ワタシは
かぎ針刺繍をするのだけど
それも、母の影響だと思う
それを母は知っていて
天国からワタシを呼びつけてくれたんだろうか
と思いたい
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このセット
母から
ご褒美にもらって帰った
もう
実家には
誰も長く訪れていない
兄達もだ
あの頃
特に上の兄は
おはぎ事件から
何度か女性と会うも
言葉を交わすことは少なくなり
不快になる応対にうんざりして
里帰りのときに
女性が実家にいれば
ワタシの自宅に泊まるようになっていった
つづく