その3ヶ月後には
父は人生最後の入院
そして
その数日後には
天国へ行ってしまうのだ
少し記事を書き進めるのに
ためらいがちになるけれど
それでも、続けよう
義理堅い父や母の性格を
多少なりとも繋がせてもらっているのか
使命感がある
だから続けなければいけない
父が生きているうちの
あの女性の所業なども
大したうちには
入らないことも
父が他界してから
わかるのだ
生前の父が
あの女性に渡すお金も
父が働いて得た収入だ
女性のお金の使い方には
好ましくないばかりでありながらも
ワタシが
どうこう口を出すこともない
態度が悪くても
父が不満を言わないのだから
仕方がない
そんなことを気にかけるより
ワタシと時々でも
楽しく過ごせればいいと
思うようになっていた
時々食事に誘えば
喜んでおめかしをして
来てくれる
父の幸せそうな笑顔が
ずっと見ていたかっただけだ
この頃になると
耳の聞こえもずいぶん悪くなり
言葉のやりとりも
聞き間違いを良くするようになった
おしゃれをする父に
「このブランド、どこの?」
と聞けば
「なに?なに?は?はあ?」
毎度のリアクションに
耳のそばに口を持っていって
「どーこーの、ブーラーンードー?」
すると
父はなぜか
「どこのブランドン?誰かそりゃ」
というし
「今日は垢抜けとるね!」
といえば
「カサカサしとるか?わしの肌が」
垢がとれすぎて
かさついてると
勘違いもして
ローションを取りに行くし
「プチプラ」なんて
流行りの言葉なんていおうもんなら
外では言えない返しがくる
「ぺちゃんこブラ」だなんていうのだ
プチプラが
プチブラに聞こえて
ちいさなお胸のおブラさんに変換される
ワタシをいちいち笑い倒し
見上げると
いつも父は
ニーーっとイタズラな
あの笑顔を見せる
こんな面白い父ネタは
山ほどある
まさか
一歩一歩
あの世に近づいているとは
とても思えない
つづく
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