数年前に、ウィッグを制作させてもらった脱毛症の患者さんから…取材の依頼を頂き掲載された事がありました。
この記事です😊⭐️✂️⭐️
病気に伴う副作用で悩める症状から心のケアを真摯に向き合い、命を投じながら再現美容師として取り組む“hair care Lien (ヘアケアリアン)オーナー杉本 千加さん”
「髪は女の命というくらい大切なもの」病気により薬の副作用で失うという悲しみをいかに自然に乗り越えられるかを、あたたかい家庭の様に迎え入れてくれる杉本千加さんのお話を伺ってきました。
プロフィール
出身地:京都
活動地域:福岡県
経歴:昭和63年3月関西高等理美容専門学校夜間卒業/昭和63年4月キヨ美容室2年勤務/平成2年ヘアブティック24、3年勤務/平成5年7月株式会社サンロード美容室19年勤務/平成23年4月イッツスタイルイーゼ美容室2年半勤務/平成25年12月ヘアケアリアン独立、現在に至る。
現在の職業および活動:美容業務と医療ウイッグの政策及び、その後のヘアケアと心のケアを務める。頭部に関することで悩まれている方々の心身サポート。サロンにご来店された同じ状況の方々と分かち合う場、患者ランチ会等も開催。
座右の銘:常に初心の気持ちを忘れないという言葉と意識。好きな言葉は「前向き」
「美容を通して困っている人達の手助けと貢献を継続する」
Q1 どんなDreamやVisionをお持ちですか?
杉本:自分自身が11年前に乳癌になり病気と治療に伴い様々な経験をしました。
抗がん剤治療によって、身体のキツさ、だるさに加えて、脱毛になると女性としてかなり精神的に落ち込み悩むのです。しばらくの期間だと分かっていても外に出る気持ちにもなれない、どん底状態なんです。
同じ悩みを持つ人達はネットから情報を探してとか人繋がりで来られます。
どういう状況でも受け入れ、ご自身がありのままでさらけ出せる空間づくりをし、その人がどう困っているかを一番に考える様に心がけています。
目の前の方が良くなっていく過程を経て、何年経っても繋がり、あの時はこうだったねと振り返って笑って話せるような状況になっていくことと、再現美容師としてウイッグをご自身の髪として自然に仕上げることのお手伝いや心の負担を軽くしてあげられる空間作りを継続し続けていくことがDreamでありVisionです。
「それぞれの人があっての形を造っていくこと」
Q2 どんな目標計画を立てていらっしゃいますか?
杉本:人と向き合う仕事なので計画的にというのは難しいです。なぜなら、常にお客様の身体的状況も違うのでその時、その時が真剣勝負なのです。
誰にも言えない悩みを吐き出せたことで得る安心感からなのだと思うのですが、涙されることもあります。髪や病気のことはとても繊細な悩みなので、これからも心のケアや言葉の投げかけ方を気を付けていきたいと思っています。
技術面としては状況に合わせること。
心の面では聞いて寄り添うこと。
これが目標計画になりますね。
「一人一人としっかり向き合うこと」
Q3 どんな基本活動やどんな活動指針を持ってますか?また大切にしていることは何ですか?
杉本:一人一人としっかり向き合い、マニュアル化しないことです。
自分が無理していると繊細な状況の人はすぐに気づくと思うのです。
昨年の秋ごろに気付いたことは、自分自身の心が元気でなくなった時に、「今まで愛を与えてきたのだから、甘えていいんよ」
と言われ、そんな風に受け止めてくださっていたんだということを初めて知りました。
それから、自分もしんどい時、吐き出せるようになり、お客様から「そういう一面が見れて嬉しいし、もっと親近感が沸いた」と言われました。
ある意味お客様との枠が外された衝撃がありました。その時、お客様との距離感が近づいた様に感じられ、リアンに来られるお客様は辛い思いや悲しくなる気持ちなど分かる方ばかりなので、自分のことも隠さず言うことでお客様が共感し、受け入れてくれるということが分かりました。
プロとしての技術面は当然、提供することでありますが、自分の在り方がリアンでもあり、一人の人間としてお客様と大切に向き合っていくことが活動指針となるかなと思っています。
Q4 Dreamに勝負する様になったきっかけにはどんな発見や出会いが、またその背景には何がありましたか?
杉本:もともと美容師になったからには独立したかったのですが、その夢は38歳の時に離婚、乳癌になり一旦、白紙にしました。
癌と分かる前に2か月くらい体調不良で熱を持っていながら、歩くのもままならない状況でも仕事を辞めるわけにもいかず、病院に行っても的外れな薬を飲むことがあまりにもしんどくて、何の病気が分からない時が一番きつかったですね。
癌と診断された時、「よし!これで癌と闘える!!」と思ったんです。
闘病中に自分がウイッグを被るようになった時、自分に合うようにハサミを入れないといかんなと思っていたのでそういうことが出来ないかなと考えていました。
そんな時にヘアエピテーゼ協会と出逢いました。
抗がん剤治療も終わっていたので仕事をしながら合間にヘアエピテーゼ協会の活動をしていました。
営業だけのウイッグ販売だけでなく、心のケアをするような団体だったんですね。だからウイッグを付けないといけないお客様の元へ行き、お話をたくさん聞きながらウイッグの調整をさせてもらう活動でした。
ただウイッグを作れば終わりというだけでなく、カウンセリングに5時間程かけて真摯に向き合うことが多かったのでフラフラで帰ることもありましたが最初はこのようにカウセリングさせてもらうことでお客様と向き合うことが勉強になりました。
そんな活動を続ける中で、お客様から「こんな風に困ってる人が気兼ねなく行ける店にしてあげたら喜ばれるよ」と言われた一言で、命拾いをしたからにはなにかせないかんと思っていたので、諦めていた独立の夢を思い出し、「もう一度店を出したい」と思ったのです。
特殊な美容院でもあるけれど、困っている人たちの力になれるようなサロンを持てたらなと思ったのです。
記者:一人の人に5時間もかけてフラフラになってまで美容師をやろうとおもったのはなぜですか?
杉本:匙を投げれない性格なんです。
最初に会った時より少しでも笑顔になってその方の状態が良くなったのを見届け満足して帰りたかったのです。
ご縁を大切にしたいことと、私に依頼された思いに応えたいという使命感がありました。
記者:小さい頃から人の相談を受ける側だったのですか?
杉本:一人っ子だったんですが、小さいころから人が大好きで、変わった子や多面性を持った子でも興味があり、へえ~と思うだけで偏見とか全くない子供だったですね。相談を受けるというより、聞くことが多かったですが、言いたいことは角が立たないように伝えたりすることはしていました。
記者:常に子供の頃から、自分のことより人が喜ぶことをずっと自分と向き合いながら、頑張り続けてこられていらっしゃるんですね。
杉本:「人に喜んでもらえることが好きなんですね」
貴重なお話ありがとうございます。
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杉本千加さん・☆hair care Lien☆の情報についてはこちら
blog: https://blog.goo/ne.jp%3Echikahappy0304
【編集後記】
インタビューの記者を担当した岩渕・草場です。
ご自身の病の原因が分かったことで戦えるという強い意思で常に、他人に対し偏見なく、自分のことより目の前の人のことを喜ばせることに全力で向き合って来られた千加さんの生き方にとても共感しました。
ありのままをさらけ出せる事が、お客様や周りの人から愛される人間力なんだなと感じました。
今後も益々、あたたかい人たちの輪が広がっていかれるご活躍がとても楽しみです。
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この記事はリライズ・ニュースマガジン”美しい時代を創る人達”にも掲載されています。
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Kさん取材して頂いて本当にありがとうございました❤️🩹
hair care lian
chika happy🩷✂️🩷