125「京都美人3姉妹満腹紅葉事件簿・・③」

何とかかんとか、時間との戦いののち、滑り込んだ「京都御所」見学ツアー

事前の申し込みが必要なんですが、結構人気があって、すぐ定員いっぱいになってしまいます。京都ツアーが話に出てからすぐインターネットで申し込んでおきました。


これがもうたくさんの人で、ぞろぞろと案内のお兄さんにくっついて歩いてまわります。お兄さんが、建物の由来や、構造、歴史などを説明します。

「ふっふーん」「なるほどねー」などとうなずきながら列の最後尾にくっついていくと・・。

ポイントごとに、通過していく人数を係りの人が、カシャカシャと手元の機械で数えているではありませんか！

「へー、ちゃんと入場している人が全てポイントを通過しているか、数えて確認しているんだなー。そういえば、申し込みのときも全員の住所や年齢、連絡先まで記入させられたっけ・・けっこう入念なのねー。」

列がバラケないように、ちょっぴりえらそうなスーツのおじ様が最後尾の私の側にぴったりくっついてグループをまとめています。

まるで羊飼いのイヌの用（ｗ）にまとめています。

「あ！これがもしかして、皇居を守る皇宮護衛官？！！」と思った私が、そのスーツのおじ様に、

「あの・・・もしかして・・皇宮護衛官の方ですか?」と聞くと・・

「え？・・あなたも・・「その筋（スジ）」のかたですか？」と反対に質問されました。

「え？・・ええ・・ま・まあ・・・」（その筋って、何の筋だっ？？）

「その筋」の者だと聞いた護衛官の方はなんだか親近感があったのか、急に難しい表情を崩して、笑顔で世間話に。

きっと、いつもこんな観光客の案内ばかりで、凄く退屈だったのでしょう、いい話し相手が見つかったというように、まるで専属の案内人のように詳しい説明をしてくださいました。

あまりに詳しい説明なため、なぜか、そのグループからわたしだけどんどん遅れていきます・・。

レモン様とイチゴ様も、「なーにを話してるんだ？？」と心配顔・・。

「・・・あ、お忙しい中、詳しく案内してくださって、ありがとうございます!」
・・と、話を断ち切って、それとなくグループに戻ろうとすると、また別の場所の案内をしてくださって、なかなか話が終わりません。

そのうち、「神奈川の住宅事情は？」等の世間話も加わり、最後まで私は案内のお兄さんの話を聞くことはとうとう出来ませんでした（ｗ）

スーツのおじ様の話によると、以前フランス人の見学者が、入ってはいけない場所に入り込み、誤って井戸に落ちてしまいなかなか発見できずに事件になったことがあったそうな・・・。

・・・・・もしかしたら、ワーワー言いながら写真を取りまくっていたので、「こいつ、またフランス人みたいに井戸に落ちて事件を起こすんじゃなかろうか？」と、要注意になっていたのでしょうか・・

最後の出口で、スーツのおじ様に深々と感謝のお礼を述べ、京都御所の美しいもみじの紅葉にほっこりし、京都御所を後にして、次の冒険に向かう3人であった・・・。


「その筋」の人たち・・・・


　　　　　　　　～つづく～